ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

竹輪句会コミュの第106回句会 披講

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
第106回句会 披講

2015年初夏の句会は、新潟から凪太さんが参加され、代理投句の方を含む15名の賑やかな会となりました。皆様からの差し入れのお菓子もたくさんで、どれも美味しくいただきました(^^)
記入漏れ、誤記などありましたらご指摘ください。


開催日時・場所:2015年5月14日(木)@akta

参加者(席順):潔、影造、たくや、凪太、ザ、あすた、亮、竜光、浩平、マメコ、オクタビオ、けい、守ン暴
代理投句:今朝、ゆう

夏季雑詠 五句投句 五句選


---


◆5点句
パセリ摘む爪が一日分伸びる ザ


◆4点句
放課後のへのへのもへじ虹の立つ 守ン暴


◆3点句
急流やいつも裸の友とゐる あすた
花栗や擦ると音の出る楽器 亮
えんぴつがまつ毛にのつた聖五月 今朝


◆2点句
新顔も古株もなく溝浚い あすた
聖五月添付ファイルに添付もれ オクタビオ
こめかみにあふひしをるる祭りかな 潔
湯の中に乱るる菖蒲芯硬し マメコ
東京の無党派層の午睡かな 凪太
半生紀経ちし団地や草いきれ マメコ
雄という空虚寺山修司の忌 ザ
南吹く新宿にいて化石見る 浩平
仲間とは形の違ふ麦の笛 あすた
笑むことのくたびれてゆき薄暑光 亮
茉莉花の風の上れる天主堂 ゆう
大宮で乗り換える皆五月病 凪太
死を囲むには夏の花多すぎる 亮
街中がつつじつつじだ頑張らねば 浩平
昼寝覚め見知らぬ人のにおいかな たくや


◆1点句
急速で飯炊くあひだ冷奴 今朝
ちひさきはちひさきなりにおじぎ草 マメコ
短夜に触り心地の良いマクラ ザ
龍のごと延ぶ橋桁や風薫る 守ン暴
夏服や青いのがソーダ味かしら オクタビオ
伽羅蕗とおにぎり在りて家族葬 凪太
カンガルー夏帽にいて元気かな 浩平
蟻塚のひとつひとつを壊しゆく たくや
黒猫に道を譲らず通し鴨 凪太
はつなつの書棚のゴルゴ13 ザ
夕凪や今捨てて来し欠け茶碗 潔
朝凪のしらじら砂のなつかしく 潔
緑さすモノクロのパリ名画座の けい
「ひょっとしてコレ?」としなる手夏に入る 今朝
あのビルに芯はあるのか青葉風 浩平
公園のみどりみどりに立ちくらみ けい
夏服や戸建て分譲中の地区 マメコ


◆選外
目のふたつ前や後ろや雨蛙
母の日や砂糖きっちり量りては
五月雨に透ける白シャツ雄乳首
シャングリラ冷し中華の赤青黄
花椎の淋しくしたる夜の若き
こいのぼり母子ふたりの家を訪ふ
遠景に富士を仕立てて葱坊主
輝きと言ふ名の薔薇の輝きは
ただ単衣をまといて交わす会釈かな
斑なる作業記憶や新茶汲む
花の水かへて目つむる明け易し
坂道を来ぬ口実に花は葉に
新しき人と五月のツナサンド
薫風やバッハガヴォットの六番
屋上が思わず豊かアマリリス
菖蒲湯に積年の垢こそげ落ち
汗かきもアイドルのやう雄基かな
蔭一つなく田植えしてビル屋上
夏立ちて首回りの染みになりゆく
仙人掌の花に触れたる小指かな
ただひとり目高見つめてゐしと云ふ
睡蓮や水の面の鉛色
変電所前で肩抱く夕蝙蝠
月涼し膝クレーター白い湖
葉桜や電車の中もまだ歩き
スポーツはすぐに延長らっきょ食う
一本の穴子切り分けカウンター
教務室閑散として薄暑光
静脈を見つめてゐたる薄暑かな
かつをたたき関西人と食べよかな
さくらんぼ大の泪をなめにけり
夏めいて麗しおのこいるかショー
睡蓮の重なる影や二重三重
風に消ゆアオスジアゲハメンソール
大山に白きおおでまりまるまるまる
切りたてのトマト獣の色をして
水槽を洗いて金魚仮の宿
鯉のぼりおとうさんの手を引いて


以上

コメント(6)

おはようございます。けいさん、早速のアップありがとうございます。
句会の当日は行く予定でいたのですが、体があいたころには、ああ、もう間に合わず……ということで今回は投句で参加しました。
選句します。

静脈を見つめてゐたる薄暑かな

こういうシンプルな形の句、とても好きです。なんでもない光景をなんでなく詠んでいつつ、静脈と薄暑がひかえめに響き合って、見つめている人の表情が浮かんできそう。

葉桜や電車の中もまだ歩き

花のつぎは葉も味わいつくすぞ、って、すごい執着、というのと、動いている電車の中でもまた動いてしまう人間の業というか、忙しなさというか、可愛さというか。

◯坂道を来ぬ口実に花は葉に

これ、自分がうまく解釈できているかどうか自信がないのですが、なんだか大人になってしまったこと、でも自分の中ではとても自分が大人だなんて思えないこと、そんな矛盾やらなにやらが体となって、葉桜の下でたたずんでいるような気がしました。

死を囲むには夏の花多すぎる

最後の「多すぎる」、「すぎる」という言い切りに思いが詰まって、「死を囲む夏の花」の光景が小さくも大きくも詠めるのが、美しいと思いました。

街中がつつじつつじだ頑張らねば

ね、頑張らなきゃ!
おはようございます。
けいさん、早速のアップありがとうございます。

いつもながらに大目に選をさせていただきます。


こめかみにあふひしをるる祭りかな 潔

江戸の、徳川の、庶民の祭が目に見えてきます。


笑むことのくたびれてゆき薄暑光 亮

季語の薄暑が効いてますね。
自ずとでてくる笑顔を無意識、意識交々
もう笑いつつづけるのも疲れます。
でも、そんな思いとは別に
そこまで達した人の顔は自然と笑っているような顔になっているようです。


ちひさきはちひさきなりにおじぎ草 マメコ

お辞儀とおじぎそうがいいですね。
ちひさきが子どものようであり、新人のようであり
謙虚さのようであり可愛く素敵な句だと思いました。


蟻塚のひとつひとつを壊しゆく たくや

蟻塚を壊すのはいたずらっこでしょうか?
ちょっと怖いですね。
子どもの無邪気と怖さを覚えました。


こいのぼり母子ふたりの家を訪ふ

お父さんが子供に会える数少ない日なんでしょうね。
おかあさんの息子への思い
おとうさんの息子への思い
それぞれが風になびいている


ただひとり目高見つめてゐしと云ふ

子どものころよくそんな時間がありました。
最近もきれいな田圃やら蓮池を眺めていて
目高をみつけると見入ってしまいますね。


夏めいて麗しおのこいるかショー

いい恋のはじまりでしょうか
明菜ちゃんのスローモーションが主題歌ですね
サザンウンドかも?
夏の始まりはをのこがきれいに見えてきます。


水槽を洗いて金魚仮の宿

藻が繁殖する夏はじめによく池の掃除をしました。
仮の宿のバケツやたらいの世界や水が新鮮なのか
金魚は楽しそうでした
金魚の言葉を使わなくて

水槽を洗へる間仮の宿

何か言い表せそう





いつまでもをるわけないやん山法師  ゆう
けいさん、さっそくのアップありがとう!盛り沢山!そして、なんて瑞々しいパセリ画像なんでしょう!ステキ!(^^)

ゆうさん、来月はぜひ!7月は9日ですよ山法師!
>>[4] オクタビオ様
7月のその頃は大阪です。
なかなか皆様に会えませんが
御健吟行のほと
けいさんアップありがとうございます。
あれ?へのへのもへじがゴルゴ13持っている。
これは…亮さんの落書きだ。

楽しい句会でした!

久々に、改めて選句してあれこれ書こうと試みましたが、まとまらず。
また次に機会に…。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

竹輪句会 更新情報

竹輪句会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング