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竹輪句会コミュの第102回句会 披講

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第102回句会 披講

お待たせいたしました。102回の披講です。

2015年の初句会。
ゆうさんからのスパークリングワインをはじめ、みなさんからの差し入れのお菓子やおつまみもたくさん。新顔のたくやさんも迎えて賑やかな句会でしたね。代理投句の方もたくさんいらっしゃったので、ぜひこちらで選句をお願いします。数えてみたら総勢15人でした!(すごい)

2月後半はaktaで初めての展示もありますし100回を越えた竹輪句会を、今年もますます盛り上げていきませう。

 2015年1月15日(木)@akta

 参加者:影造、ゆう、たくや(初参加)、しんいち、亮、ザ、浩平、守ン暴、潔、オクタビオ
 代理投句:マメコ、早子、凪太、しーほーく、林蔵

 冬季雑詠 五句投句 五句選


---


◆5点
煮魚のテトラポッドのごと大根 オクタビオ


◆4点
冬麗大縄跳びに加はれり しんいち


◆3点
埠頭では今フェリー発つ鮟鱇鍋 ザ
羽あるもの綺麗に逃がし室の花 亮
その話はよせよおでん屋見えたから 凪太


◆2点
安らげる小石の群れや冬椿 浩平
八分も開かぬ踏切春隣 マメコ
湯冷めして旅のおわりにいるごとし たくや
初空の鳥の巣のよく見えること 浩平
去年今年ヒトのカタチの蝋融けて 凪太


◆1点
だらりんとアルカリ性でない酢牡蠣 オクタビオ
人疎む冬ばらの茎切りすぎて しんいち
待春の目に優しきは日向文字 亮
照る海の方に背伸ばし黄水仙 しーほーく
霜踏んで別れるために出会ひしこと 亮
落葉掃く無言の男会釈せず しーほーく
冬耕や在来線といふ静か 亮
悴むやぼつち席から埋まりゆく 守ン暴
濃紺の駅伝ジャージ淑気満つ しんいち
初句会かつて成人式の日に オクタビオ
新年の予定少なし豆腐切る マメコ
異国の血入りし少年のひとみ冴ゆ たくや 
黙しおる少年の目に山眠る たくや
つむじ風ゆるりと渡る冬日かな 早子
ものにいろいろのかたちや雪やめば 潔
元旦に間に合わず年酒父に詫び 影造 
冷たきはクレーン車より右の空 マメコ
ゆつくりと土を起こすや福寿草 ゆう
冬将軍その白血球で血を染める しーほーく
靴底の減りに気付くや冬籠り 守ン暴
侘助や我が道すすめ迷いなく 林蔵


◆選外
終わりなき世のめでたさや破魔矢買ふ
御降や古き卒塔婆だけの墓地に
倒木の墓標を隠す六花
初日かげ畳寂しく明るめば
アーケード迷子となりし雪舞い也
一人行き一人で帰る雪女郎
ガレージの移動図書館冬銀河
年玉をくるむ天声人語かな
寒苺ブリオッシュを食べればいいのに
ポラロイド壁に古びて年迎ふ
ちぐはぐな話交せる年酒かな
犯人のこちら見ている淑気かな
父一人起つて出てゆく除夜の雪
玉子酒鯖のへしこをつまみけり
常温の冷たき仕事冷たき日
より良きに鼻白む人咳をする
年玉の大きき袋叔父よりと
初富士や赤信号の度に撮り
白菜のすぐにくったり根性なし
靴紐の結ひ目眩しや冬日向
見たこともなき鳥の名は三十三才
新玉の鰐口たたくインド人
朝まだき子が親を抱く冬の果
新転地初顔ならぶ雑煮かな
ストーブに手をかざす母小さき背
卒塔婆料四阡圓也筆始め
松過ぎてやっと全裸の街路樹も
冬しぐれ小さき窓のホテルかな
冬の蝶点字ブロックを辿りて
人日の歯ぶらしかたり戻しけり
藪入の肌の香を選びけり
新顔を迎え新玉祝うバー
やる気ある雪女いま新宿に
風花や分け目の根元白多し
切られたる緋蕪ベテルギウスの鎮座
着ぶくれてむつかしき顔をしている
ウヰスキーとどこかでギター泣く霜夜
寒月や友を見送り横断す
皸(あかぎれ)を庇う暇なく積もる椀
冬障子暗闇の奥密かなり
ちやんちゃんこ着せてもらひて玉子酒
少年とあと葉牡丹は老い易し


--- 以上です

コメント(8)

タビちゃん、アップありがとうございます。

5点句、鍋の中にある大根を「テトラポッド」に見立てるなんて!自分には絶対できない発想ですごいなあと思いました。3点句、「その話はよせよ〜」。寒い冬の夜道、無口なイケメン兄貴こんなふうに言われてみたいなあ@乙女心。

読み返してみて句会で取らなかった句にも気になるものがたくさんあるので、また改めて感想書きます。
先日はお疲れさまでした。
句数が多い際こそ何故自分がその選をしたか、てのを噛み締めなきゃいけないなあと思います。

僕も、代理の方々の選のあとまた、考察したく。
新潟の凪太です。

◎冬の蝶点字ブロックを辿りて
冬蝶と点字ブロックの組み合わせが、とても詩的に美しい組み合わせと感じました。
下五の少しもったりした感じも、辿るという動詞のおかげでプラスに働いていると思います。

○寒苺ブリオッシュを食べればいいのに
この後半の湿っぽい言い回しを引き締める、寒苺の存在感。

○御降や古き卒塔婆だけの墓地に
○冬耕や在来線といふ静か
○着ぶくれてむつかしき顔をしている
あとでコメントしますと云っておきつつ、気付いたら春が迫ります。
てことで。

句会の際の選、ゆうさんみたいに自信持って尚且つふんわり褒める技術とボキャブラリーが、羨ましいのですが。。
先日の自分の選

・去年今年ヒトのカタチの蝋融けて
カタカナがちょいうるさかったり(どちらかはそうでなくてもよかったようにも)、確かに、お参りのお寺さん?クリスマスケーキから用無くなったサンタのカタチの蝋燭?あるいはモトくんの云う寿命の蝋燭?とか想像がブレて広がりますが、それはそのままでも。縦書きした際の「蝋融け」の「虫」の羅列にぞわっと来ました。
潔さんの・ものにいろいろのかたち とどちらを採るか迷いましたり。

・濃紺の駅伝ジャージ淑気満つ
正月あれこれのスポーツ中継(して昨今の相撲の初場所なども)、うちで24時間つけっぱなしのNHK-AMラジオで聞き流していました。駅伝のこの句の、色に注視した描写、とかラグビー中継での「(アナウンサー室の)右から攻めている○○がっ!」という表現とか、文芸選評(て番組)での、俳句短歌川柳の投稿を読み上げつつ時折投稿者に直接電話して解題求めていたりするのですが、意外にそこに盲のひとが多いことに、驚いたりしたのが諸々、個人的には淑気でした。

・照る海の方に背伸ばし黄水仙
「水仙」は冬の季語だけど「黄水仙」は春の季語だと、句会の場では指摘がありました。オンラインで見た他所の俳句では「野水仙」て使い方もあってなるほど〜 と思いましたが。
この句はやはり、黄水仙な気がします。

・だらりんとアルカリ性でない酢牡蛎
大概の貝類の煮られてころっとしていたり焼かれて身悶えていたりする中での、この酢牡蛎のユルさがなんとも。
ひらがなにしても、「すがき」。名古屋圏の麺類&ソフトクリームチェーン店、あれは「寿がきや」(新潟圏の「フレンド」相当)。

・八分も開かぬ踏切春隣
「春隣」て季語は扱いがむつかしいなあと思います。実際に今の時期のものだけれど、他四季の隣や果やらの季語ほどの実感を掴めない。と思っていたら、この句はそういうのを上手に掴んでいて、なんとまあ口惜しいとか思う次第にて。


 ほか気になっていた句。
・冬麗大縄跳びに加はれり
「縄跳び」をメインの季語に備えてたら、もっと好きでした。

・靴底の減りに気付くや冬籠り
・靴紐の結ひ目眩しや冬日向
些細に着眼したすげ俳句っぽいぜ、と思いつつ、どっちか迷ってどっちも拾えなかったり。靴底〜冬日向、だったらまあ。。(や、そうじゃないかも)。

・煮魚のテトラポッドのごと大根
ちょうど、食材との二物衝撃的なのには、直喩と隠喩とどっちが良いかと迷ってゐて、ああそうか、とその明確な感じに感じた句でした。言い淀んじゃ、ダメなんだ。

 ---

お、

・冬の蝶
・寒苺
・御降
拙句でした。ありがとございました。
初句会はなんだかめでたしめでたしで
楽しく過ごせました、ありがとうございました。



煮魚のテトラポッドのごと大根

煮魚の煮え具合とテトラボッドと大根の並列が妙です


冬麗大縄跳びに加はれり 

冬だからこその縄跳びとうららが響きあってゆるやかな冬の日がやさしい


羽あるもの綺麗に逃がし室の花 

時間と空間と伝統の綾が美しい
綺麗と言い切るのが潔いなあって



安らげる小石の群れや冬椿 

安らげる、って最初に言ってしまってなおかつ
小石と冬椿がサポーターのようにフォローしているあたたかみを感じました



だらりんとアルカリ性でない酢牡蠣 

ここまで言い切ってもらったらいただきます



待春の目に優しきは日向文字 

なんで日本語の修辞ってここまで来たのか
それをやさしきって言い切るのは
作者のやさしさなんだと思います



悴むやぼつち席から埋まりゆく 

かじかんでいるのに
ぼっち席から埋める現実の温度感がよく伝わります



異国の血入りし少年のひとみ冴ゆ 

これはちょっといろっぽくて作者と飲みながら尋ねたい!と思いました

東南アジアならスペインの血
新潟ならロシアの血
そんないろいろを思って
エキゾチックな素敵な子に会いたいなあって思いました
フランス人の1/4も素敵ですね!


元旦に間に合わず年酒父に詫び

男同士って不器用ですね
でも年酒に一緒にいるだけで親父の笑顔は豊かになる
それが分かるまで時間がかかりました


侘助や我が道すすめ迷いなく

言い切っているのに選んだ季語が微妙
俳句的です


一人行き一人で帰る雪女郎

とても共感しました
私は酒女?かな


寒苺ブリオッシュを食べればいいのに

いいのに・・・に物語性を感じました
自分は鈍くさいほうかな?


>>[6]

お褒めの言葉ありがとうございます!もっと沢山褒め言葉の語彙を豊かにできたらと思います!

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