竹輪句会コミュの第94回句会　披講

アップが大変に遅れまして申し訳ありません。
以下、誤記等ございましたらご指摘下さい。
コメントもよろしくお願いいします。

2014年５月８日（木）＠新宿二丁目akta

参加（清記番号順）:
ザ、亮、影造、潔、ゆう、オクタビオ、守ン暴、ホリエ、今朝

季題席題：五句投句、五句選

青葉　亮
夏の月　潔
業平忌　ザ
聖五月　ゆう
立夏　今朝
香水　ホリエ
新じゃが　オクタビオ
新茶　守ン暴

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◆4点
運動が苦手新茶の特売会　オクタビオ
献花台だけ日陰なる聖五月　ザ
冷たくて丸い食べもの夏の立つ　オクタビオ

◆3点
手水舎のひしゃくは奇数夏の月　今朝
青葉若葉銀ちゃんは漢字も読める　ザ

◆2点
ほめられしシャツは無印業平忌　今朝
夏の月ホーンセクション疾走す　潔
立夏とは明日まで残る筋肉痛　守ン暴
ハイヒール左に揺らぎ業平忌　ザ
くるぶしへ尿つたひたり聖五月　今朝

◆1点
黙祷のそれぞれの闇青葉冷　亮
コンクリの長き階段青葉雨　潔
海渡る青き蝶々業平忌　ゆう
香水の橋から換はる川景色　守ン暴
あちこちとゆらぐいんけい聖五月　ホリエ
夏の月舞踏家の背筋の無口　ザ
新じゃがのすぐに崩れて踊りけり　オクタビオ
すべりゆくもの美しや夏の月　亮
香水の少し濃ゆきや雑司が谷　ザ
夏の月猫は外寝に誘われて　影造
新じゃがのサラダ夜風に星現れて　潔
夏の月銀の自転車堀に置く　ゆう
香水のしづく人殺めし記憶　潔
スカイツリーは川面に揺れて業平忌　守ン暴
青葉削ぎ骨の色気をつかみとり　影造
生きるすべ青葉を喰らへひとりもの　ホリエ
香水のこぼれ出でたるつなぎかな　今朝

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香水で三児のパパはおしゃれ決め
青葉みる服に縦縞ある句会
公判の朝から並び新茶出づ
新じゃがが笑ふ径膝笑ふ山
コンビニで知る人の訃や夏の月
目薬の一滴にかぐ立夏かな
新じゃがを揚げながらするスクワット
香水の鼻になじまぬ夕餉かな
宵雨の川面叩くや業平忌
香水のよろいをまといまもる自我
うつろひと不変の師かな業平忌
ぎっしりと豊かな時間走りの茶
みどり児の意外な重さ聖五月
戸の中に忘れられてなお新茶めく
幻覚に責められる夜立夏あけ
文代わり新茶一葉添えにけり
聖五月事なき空に逃げやうか

コメント(17)

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[1] mixiユーザー 05月18日 10:48

アップロード、おつかれさまでした。笑
これでやっと参加しなかった方々にも、イベントトピック最後のゆうさんのコメントの意味が分かる筈。

画像二枚目の花は、何だろう?　桐?　いや草の花だよね。

[2] mixiユーザー 05月18日 17:31

アップありがとうございます！自分の句、一つ控え忘れてたから助かった…^_^;
でもって画像がそれぞれ、美味しそうな（笑）。花は、献花台に上げられたものということなのかな？これは、プロフェッショナルな方々のコメント期待しちゃいます。

作品についても、また書きますねー。

[3] mixiユーザー 05月18日 21:47

どもっす。
まぁ、ホントにいよいよ夏ですね。

・夏の月ホーンセクション疾走す
この、疾走感とても好きでした。熱気こもったライヴハウスの汗臭い感じ。

・冷たくて丸い食べもの夏の立つ
ゆうさん差し入れのシューアイス、即詠の甘くて冷たい感じ。

・手水舎のひしゃくは奇数夏の月
「偶数」でもたぶんどちらでも良い(かも知れない)ものを言い切ることに、キュンと。

・香水のしづく人殺めし記憶
たぶん具体的な殺害手段をことばにした方が、ソソります。テラヤマシュウジ的表現として。

・新じゃがを揚げながらするスクワット
もし揚げ物が肉類だったら、もうちょい色気が出たのかも。季語じゃなくなるけども。

・みどり児の意外な重さ聖五月
「嬰児」と漢字表記なら、択ったと思います。銀ちゃん漢字読めます。

つらつらそんな感じす。

[4] mixiユーザー 05月19日 23:50

UPありがとうございます。

青葉若葉銀ちゃんは漢字も読める　ザ

銀ちゃんシリーズは新鮮でした。
どんな銀ちゃんでも読めそうで読めそうでない
そんなリアルが真正面からの俳句のように感じました。

手水舎のひしゃくは奇数夏の月　今朝

説得力ってなんだろうと思うPOP ART的解釈を感じました。
柄杓をにぎっている腕はとても毛深そう。

青葉削ぎ骨の色気をつかみとり　影造

この感性、好きです。これもPOP ART的解釈を感じました。

目薬の一滴にかぐ立夏かな

とても好きな景なんですが、嗅ぐでない表現で
ストレートに読んでしまったら・・・？と

皆様の感性がとても刺激になった聖五月です。

[5] mixiユーザー 05月20日 11:55

影造さん、アップありがとうございます！写真がどれもステキね。シューアイス美味しかった(^^) ゆうさん、ありがとう(^^)

また感想書きますね～♪ 取り急ぎ。

[7] mixiユーザー 05月21日 17:21

>>[4]

>>[4] ゆうさん

目薬の一滴にかぐ立夏かな

とても好きな景なんですが、嗅ぐでない表現で
ストレートに読んでしまったら・・・？と

ありがとうございます^_^
「かぐ」、自分でもこれ、どうにもならなくて、ここどまりでした。
清涼刺激系の目薬を今年はじめてさして、鼻の奥までつんときたのを、夏の立つのとあわせて読みたかったんですけど～、笑。

[8] mixiユーザー 05月21日 18:34

>>[7] ジョヴァンニ様

目薬一滴でもう爽涼感が伝わるので
そのスピード感を出せたら
立夏の景色がどんと広がるような気がしました。

立夏かな青き目薬一滴

難しいですね(*^^*)

[9] mixiユーザー 05月21日 20:17

>>[8]

鼻に染む

とかが無難なのかも知れないけれど、たぶん今朝氏は、(目的語を含めないあくまでとても主観的な)自動詞的なのでの扱いが、好きなんだと思う。

写真を撮るよりむしろ、被写体である的な。

[10] mixiユーザー 05月21日 21:11

>>[9]のオリジナりティに注目？注感したいです！

[11] mixiユーザー 05月21日 21:47

>>[9] なに、その上から解釈～、当たっているだけにくやし～、爆笑。ふんっ、脱皮してやるうっ

[12] mixiユーザー 05月22日 08:04

今朝さんの句、面白いよねー。また美味しいネタも提供いただきありがとうございます（笑）。

目薬「に（＝で、手段）」、立夏「を」嗅ぐという流れによって、爽やかな季節を嗅ぎ当てるという詩情が論理的に説明できてしまっているというところが、今朝さんの知性なのではないかと考察しました。俳句としてはそれが逆に弱みになる。
ザさんのおっしゃるとおり、今朝さんの志向（嗜好・笑）を追求する方向で「嗅ぐ」という身体感覚を残すのであれば、それを「立夏」とまったく関係ないところまで離してしまいたい。そこに「切れ」が生まれ、断絶することで詩情を発生させるというのが俳句の方法論ではないかなあ。

そう考えると、立夏というのは、目薬の清涼感とも、嗅覚とも、かなり近い…いわば付き過ぎと言えるかもしれない。もっとバシバシばんばんぶった切りたいですね。愚や拙によって一句の力が増すから、もっと馬鹿になっていいということでしょうか。まあ自分の句も、しばしば切れがないって言われております…

[13] mixiユーザー 05月23日 20:11

@ザさん

すみません。守ン暴さんから誤字指摘ありまして

誤）
新じゃがが笑ふ美径膝笑ふ山

正）
新じゃがが笑ふ径膝笑ふ山

美トルツメ
お願いできますでしょうか？

[14] mixiユーザー 05月23日 21:15

了解セシボン。

ダブル季語夏～春だね。

[15] mixiユーザー 05月23日 21:56

@ザさん

ありがとうございました！

[16] mixiユーザー 06月06日 19:14

遅ればせながら、選句します。

○運動が苦手新茶の特売会　オクタビオ
◎冷たくて丸い食べもの夏の立つ　オクタビオ
○生きるすべ青葉を喰らへひとりもの　ホリエ
　　（どうしましたホリエさん、蝶になる気ですね）
○みどり児の意外な重さ聖五月
○青葉みる服に縦縞ある句会
　　（横縞〝よこしま"でもいいような）

選句楽しませていただきました！

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