竹輪句会コミュの～三月の投句のお誘い～

こんにちは、皆さん。
うららかに風光り水温り鳥帰り鷹化して鳩となる日々、いかがお過ごしですか？
眠たいです。

さて、三月の投句のお誘いです。
今月は、無事にブログでの紹介がありましたよ。
先月は何があったのか、今では夕霞の向こうです。

お題は、…「春休み」「花疲れ」。
割と普通ですね？だらだらと、春の季語を書き出す余裕も出るというものです。
しかし、大人になった今、春休みをどう詠んで良いのものか？
また、花疲れを詠んだつもりが、日々の疲れを詠んでしまわないか？
春のお天気のように、不安はつきません。

花疲泣く子の電車また動く　中村汀女

（※春休みの句は例句が見つかりませんでした。）

さて、もう知っておられる方も多いとは思いますが、
櫂未知子さん、四月からNHK俳句の第３週の選者となられたようです。
（その辺が、先月の“金曜日のブログ更新しないの変”と関係あるような…）
そして、そのお題が「薬玉」！！！

「薬玉」…端午の節句に邪気払いのため柱に掛けたりした飾り。沈香、丁字
などの香料を錦の袋に入れて玉にし、菖蒲や蓬などを飾り、長い
五色の糸を垂らした。長命縷、続命縷はその漢名である。

いったい、どれだけの人が、今この季語で句が詠めるのか。
募集は、４月１０日（必着）とのことです。
こちらもお知らせしておきます。
春から第３週が楽しみです。

『週刊金曜日』２０１４年４月２５日号掲載の俳句を募集しています。
【兼題】「春休」「花疲れ」（雑詠は募集しません）
【締切】　２０１４年３月３１日（月）
【投句数】１人計10句まで何句でも可
※特選に選ばれた句の作者には櫂未知子さんの著書（共著を含む）をお贈りします。
【投句方法】官製はがきか電子メール
（氏名、俳号、俳号の読み、電話番号を明記）

【投句先】

郵送ははがきで
〒101-0051　東京都千代田区神田神保町2-23
アセンド神保町3階　『週刊金曜日』金曜俳句係宛。

電子メールはhenshubu@kinyobi.co.jp
（タイトルに「金曜俳句投句」と明記してください）

【その他】新仮名づかいでも旧仮名づかいでも結構ですが、一句のなかで混在させないでください。
なお、添削して掲載する場合があります。

コメント(9)

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[1] mixiユーザー 03月26日 07:39

久々にやってみるかなー。

[2] mixiユーザー 03月29日 12:19

今回は、投句しましま。

[3] mixiユーザー 03月29日 23:56

おー、あすたさん、ぜひぜひトライを！

あら、ザさん、年末のように忙しいこの春師走(と、ネーミングしてみました。使いやすい5音です。次点で年度師走、三月師走です。)にもう出されましたか。

私も忘れず、出しますね。今、一句ずつ出来ました。

[4] mixiユーザー 03月31日 12:53

三句二句で合計五句、投句終了です。
年度末で忙しい中よくやったもんだと（笑）。

[5] mixiユーザー 04月16日 20:52

【花疲れ】
花疲れはたして気でも吸はれしか
花疲駅までの道止まらずに
さすらひの追ふて追はれて花疲れ
花疲れ呑まず食わずで終い風呂
花疲れ浦上天主堂に雨
茣蓙畳む男の影や花疲
歯科医院開業花の疲れかな
花疲れ足も疲れし妻はどこ
ウォーターベッドあるらし花疲れ
花疲れ事故収束の見えずして
花疲れタイ焼き店とカメラマン
花疲ベンチにごみをかたへにし
花疲れ花褒め茶屋の客となる
花疲ればかりといえぬ疲れかな
身にまとふ川のにほひや花疲れ
垣間みる妻の油断や花疲れ
歩くだけ車乗るだけ花疲れ
美しい人美しく花疲れ
汗臭き上着になごむ花疲れ
酔ひながら花に溺れて伏せにけり
花疲れ色香求めて遠出かな
花よりも人に疲れてしまいけり
おつぱいをたつぷり呑んで花疲れ
花疲れ雑踏に身を流しゐて
肩と首傾け続け花疲れ
花疲れ渡しの水緒に暮れかかる
遠巻きの人声かすむ花疲れ
風塵にまみれしあとの花疲れ
花疲れ他人が触るる他人の手
中座して浴場の隅花疲れ
大木を見上ぐ眩しさ花疲れ
花疲れ指十本をたしかめて
シニアパス買ひてるんるん花疲れ
指先の盃重き花疲
花疲れさらに増したる一合酒
交番の赤の灯りや花疲
泌尿器の弱い男や花疲れ
新聞の畳まれしまま花疲れ
前線の便りを聴いて花疲れ
花疲れ回転寿司屋は眩しかり
船送る欄干に倚り花疲れ
しづけさの自分に帰る花疲れ
花疲れ家に帰りて団子かな
花疲れはなびら踏みし靴脱げば
遠い道花束かかえ花疲れ
駅頭の華やぐ香り花疲れ
両頬の色に出でたる花疲
バス待ちの列各々の花疲
BARで飲むチェリーブロッサム花疲れ
花疲れ識らぬころには更に呑み
花疲れとは昂りて眠れぬ夜
花疲れ言ひたきことも言へぬまま
無礼講と部長隣に花疲れ
北上の旅に同行花疲れ
花疲れことに肩甲骨あたり
花疲ブルーシートに主の無き
花疲れ登り倦ねし大手門
コカ・コーラグラスに残る花疲れ
マニキュアの指遠ざけむ花疲れ
松葉杖ふくらんでゆく花疲れ
頬染めし人のやがては花疲れ
よそおいをあらたにせんと花疲れ
花疲れしたる黒髪撫でてをり
癖髪に絡むバレッタ花疲れ
旅の地に心地よきかな花疲れ
シャンペンの泡生る杯や花疲れ
日溜まりの鳩膨らみて花疲れ
花疲帰りの路は燭ひとつ
妻の手をいつの間に借り花疲
切株のなんとせつなく花疲
陀羅尼助買うて戻りし花疲れ
花疲れカーテン引けば曝（さ）れてゐる
花疲れ花にもありし人疲れ
二人行く夜道に花の道続く
花疲れライトアップのおぞましく
花疲れ増すや満杯地下ホーム
白濁の足湯に癒やす花疲れ
話し声まばらになりぬ花疲れ
二の腕の裏つねられぬ花疲
花疲れ畳にのこる紐の数
前髪を直す手つきに花疲
娘らの会話道連れ花疲れ
花疲れテレビドラマの筋追へず
にぎり食ふため息まじる花疲れ
花疲れ運河に浮かぶ雑誌かな
花疲れありて至福ぞ更（また）あるや
しどけなく胸元あけて花疲
花疲れ音するやうな脹脛
花疲れまなうらに寄す人の波
花疲れ徳利ひとつに猪口ふたつ
花疲れ帰りの電車立ちしまま
花疲して一場の夢と消ゆ
句帳には落花一枚花疲れ
福寿草残雪はらふ花疲れ
バスに乗り三都を巡る花疲れ
近づけば近づくほどに花疲れ
母の間の灯しづかに消ゆ花疲れ
花疲してたどりけり坂の道
花疲れ夜明けも夢も半ばかな
花あふれ花過ぎにけり花疲
名所とて飲めや歌えや花疲れ
濡縁の座布団円し花疲れ
花疲郵便どさと届きけり
酔ひ覚めの目に残照や花疲れ
みな少し優しくなつて花疲
とは雖（いえど）欲得なしに花疲れ
上着脱ぎ一片こぼる花疲
心音は耳に届かぬ花疲れ
花疲れ旅の途中の心地して
畳目のつきし右ほほ花疲
花房の肩に重たし花疲れ
背の留め具外すも疎し花疲れ
花疲れただ蜿蜒と長堤
去りがたく手も離せぬに花疲れ
家苞の湯もち重たき花疲れ
娘らの笑い道連れ花疲れ
姫路の姉に逢つてもう花疲れ
サクラチルライキヲキス花疲れ
西行の花歌あまた花疲れ
異国語のカタコトのごと花疲れ
花疲れして最終回の話読む
花疲れ甘味処の静かなり
誘ひくれし友ありがたき花疲れ
花疲れ雅を尽くし島暮るる
花疲してだんだん坂の夕日かな
花疲れ時速を上げて吹き飛ばす
頃をみてゆるりと行くか花疲
淹れし茶の冷めゆくままに花疲れ
明日のこと明日に延ばして花疲れ

[6] mixiユーザー 04月16日 20:53

【春休】
春休み願掛けしてるクラス替え
春休みでかい野望も育みし
自転車で琵琶湖一周春休み
春休校舎に光る時計かな
校長の赤いネクタイ春休
補助輪を外して貰ひ春休
春休み写真のぐるり叔母の寝間
春休急ブレーキの増えて行く
文具屋の主居眠りし春休
段ボール箱をいつくも春休み
春休みあのころ子らは皆バイト
大人みな働く中の春休
人生の答えを探す春休
春休みガソリン満タンどこ行こう
春休みの児外来にきて騒ぐ
イルカショー観る顔見てる春休
春休みチャイムはずんで孫の顔
行き過ぎて折り返す道春休
新しき辞書積まれある春休
空部屋に細切れの紐春休
春休水切りの石撥ねにけり
ちいさき手佛にむかう春休み
春休み夢多かりき迷い道
春休LINEのスタンプ消しがたし
春休文房具屋の木椅子かな
春休み風がめくるや資本論
学割の定期で遊ぶ春休
真つ新な運動靴で春休
その前に飛んでみようか春休
住所録整理してゐる春休み
春休み宿題は無し課題有り
赴任地の希望言ひ合ひ春休
炒飯のお皿が三つ春休み
思ふ子は転校すらし春休み
春休古びた靴を捨て措しみ
夕刊をただ欲しくなる春休
転勤に奪い取られし春休
転勤の沙汰止みとなり春休
春休何度も通ふ文具店
制服の襞新しき春休み
縁側にまんが転がる春休
髪洗ひ出てゆく姉も春休
筍も節目を見せる春休み
春休みまだ二年四組と書く
それぞれに節目を造る春休み
春休みカンガルーとジャンプする
春休エアポケットのようなもの
春休み頭痛の種と歓びと
春休み孫らも来るぞ元気出せ
クラス会のはがき机上に春休
春休み塾のポスター改まる
ミニ鉄に園児あふるる春休
春休み遊べや遊べ子の特権
春休み仮設で戯る老人（じじ）と孫
残り矢を海に放てし春休
教師へと赴く子の荷や春休
職辞して明日から毎日春休み
春休渡り廊下のうすぼこり
春休み千年経ったら起こしてね
番組の料理をまねび春休
春休ベッド解体近付きぬ
春休みたびたび猫の貌撫でて
春休サインコサインくそくらえ
春休み各駅停車で帰省する
春休み急に大きくなりたる子
各駅に停まり京都へ春休
オムレツを焼いて朝餉や春休
中学生までは休眠春休
飯（めし）炊いて稼ぐ母待つ春休み
春休み椅子取りゲームの椅子余る
春休うさぎに餌をやりに行く
変わり映えしないふるさと春休
春休み分かれる道のタンポポよ
春休日課表なき気軽さよ
春休み今日は一日中テニス
貫禄のゴリラ尻向け春休
児らの目に鮫翻る春休み
夢を追う片道切符で春休
春休おほきな雲に手を伸ばす
秋はなし宿題なしの春休み
ランドセル放りぱなしの春休
ゴッホやや睨みをきかせ春休
知らせずに祖母を訪ねる春休
寝袋で待つ開幕や春休
ジャイアントパンダ発情春休
春休代行バスに継ぐ鉄路
わっときてわっと手を振る春休み
伸びらかや宿題のなき春休
河原に声弾みけり春休
春休野球部午後はサッカー部
睡蓮の額の埃や春休み
春休毛生え薬は高からん
春休みヲロシア帰り滅びた國
探偵と迷宮に入る春休
自転車の旅三日目なり春休み
春休み行き詰まりたる二つ三つ
春休遠い昔になりにけり
新校長何をたくらむ春休
自動車が牛車に見える春休
学年の踊り場に居る春休み
恋人の顋のやはらか春休
想ひ出に忍び込みたし春休み
春休明けちょっぴりと声変り
中空の日も眠たさう春休
春休そのまま続きの退職日
はしごする恋の映画や春休
玄関に真つ赤な靴や春休
春休み一冊の本涙した日
ほろほろと籠の鳥ゐて春休
春休喫煙席のふと広き
陸奥の深夜バスなる春休
束にして名刺を捨つる春休
テレビ見ず絵本読み合う春休み
万の手に触らるるヒトデ春休
児の夢のオカピ見にゆく春休み
沖縄へ孫と旅する春休
春休もう友のいぬ空き家かな
ひとサイズ大き靴買ふ春休み
詰襟と角帽偲ぶ春休み
取り立ての免許危なげ春休み
新しき椅子の高さや春休
森林の息吹にひたる春休
機関車の白煙煽る春休
春休はるばる来ぬる曾祖父母
春休み缶詰と猫旅をする
左脳より右脳はたらく春休
【不明】
涅槃西風（ねはんにし）破小屋（はごや）けぶる金木犀（きんもくせい）

[7] mixiユーザー 04月16日 20:56

相変わらずの圧巻&玉石混合感。

てか自分の投句一句、清記ミスだか修正だかされてゐる。いや字余り敢えてだったんすけども。。むむ、納得いかねぇ。。

ノチホド、選句もしまっすよ。

[8] mixiユーザー 04月21日 16:25

玉でありたい…。

ザさん、アップありがとうございます。
選句します。

【花疲】
・交番の赤の灯りや花疲
・花疲れことに肩甲骨あたり
☆姫路の姉に逢つてもう花疲れ
・コカ・コーラグラスに残る花疲れ
・花疲れ雅を尽くし島暮るる

姫路の姉がまた出ました。
おもしろい花疲れだと思いました。
でも、すごくよ良く分かる。

【春休】
・貫禄のゴリラ尻向け春休
☆ 児らの目に鮫翻る春休み
・春休みまだ二年四組と書く
・番組の料理をまねび春休
・玄関に真つ赤な靴や春休

〝鮫翻る″がすごくいいです！

動物がたくさんくっ付く季語だなと思いました。

[9] mixiユーザー 04月22日 19:58

玉石は、混淆ですってあはんうふん。

どっかの場末ゲイバーの大御所が云っていた、ゴミだめの中からでもキラキラしたものを拾い出すのがわたしたちなのよ、てのをも思い出しつつ、なかなかの感慨深げ。

浩平くんの選句に、あぁそうか!と思いつつ。。

「花疲れ」

身にまとふ川のにほひや花疲れ

花疲れ渡しの水緒に暮れかかる

☆花疲れ他人が触るる他人の手

花疲れとは昂りて眠れぬ夜

花疲ブルーシートに主の無き

二の腕の裏つねられぬ花疲

日常のくたびれ感じゃあないよなぁと、思っていたらなんだかこの季語は仄かにエロ俳句に最適な気がしました。

「春休」

春休校舎に光る時計かな

春休みたびたび猫の貌撫でて

☆春休み椅子取りゲームの椅子余る

ゴッホやや睨みをきかせ春休

ほろほろと籠の鳥ゐて春休

懐古な学生生活詠と、子や孫うんぬんもっさりした家族詠を意図的にフィルターかけていたらばこんな選句。改めて自分の苦手を認識した季語でした。
ゴッホの、春の絵画でしっくりしたものをググったけどもなんだか見つからず。
「椅子取りゲームの椅子余る」「春休み」は、なんだかとても怖いすね。

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