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竹輪句会コミュの第82回句会披講

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第82回句会、お疲れ様でした。
仏像顔のかわゆい見学者さんやらなにやら(なにやらでまとめてごめんなさい)で、晩春から初夏にかけて、なんとなく新風が吹いているかのような、先日の句会。マメコ&オクタビオが、点をかっさらっていきました。
以下、披講です。
誤記などあれば、ご指摘のほど。

参加者(かわいい順、もとい、席順):浩平、今朝、潔、オクタビオ、リンゾウ(名前出していいかわからなかったので、笑)、守ン暴、影造、ザ、モト(代理投句)、早子(代理投句)

〈3点句〉
鉄線や野良猫の尾の長々し マメコ
目薬はしみないタイプダリア咲く オクタビオ
空豆のさやに包んでみる小指 オクタビオ
鯉のぼり畳まれ閉じる目玉かな 浩平

〈2点〉
真鯉だけ目で追っていた喫茶室 守ン暴
筍の煮られしままに売られおり 浩平
青バナナ下着泥棒出る噂 オクタビオ
内臓を鍛え始める立夏かな マメコ
聖五月いとしづかなるへそのごま 今朝
桐の香嗅ぐ気は重し三連休 影造
つば吐いて蹴り合う男子夏の立つ オクタビオ
時計草売り子の座る古雑誌 マメコ

〈1点句〉
地下鉄に雨の匂ひやみどりの日 潔
ひとりゆゑ微笑みあるく樟落葉 潔
新月の夜のみどりなる郵便夫 潔
椎の花夜の自販機に札使ふ 潔
匂う薔薇匂わぬ薔薇と巡りおり 浩平
新樹光ガリガリ君の当たり棒 今朝
尿検査コップに満ちてゆく裸 ザ
風薫る永六輔のごとき群れ ザ
桐の花散る墓を探して歩く ザ
新茶出でペットボトルのラベル剥ぐ 守ン暴
どくだみを摘んであしらう手のにほい(清記のママ) リンゾウ
掃除夫の腕洗う風衣更 影造

〈選外〉
挿しすぎた芍薬七つ色の消ゆ
水筒の残り気になる薄暑なり
手の甲に米ぬか残り筍煮
胡瓜畑納屋の代わりの廃車かな
マンゴーを切る刃すべり橙の血
薫風の生まる鎖骨のくぼみより
竹落葉掃いて男のブラシ捨つ
庭先の尾なしトカゲに情けかな
鯉幟いつも化繊の匂いして
衣かへ太さとりどり腕並ぶ
牡丹咲き植えつけた姉ドヤ顔だ
卯の花の今年は咲かぬ気まぐれさ
メーターは五桁になりぬ緑の夜
幟追い新幹線行また独り
風青し老猫ヴェランダの北に
主都で知る短夜修学旅行生
著莪の花斜面登れるところなし
木下闇顔を寄せ合ふ噂好き
四年振り重さ想いの増す神輿
をじさんの川の字太き午睡かな
水弾く中華野菜や夏の立つ
昼寝とは痕を残さず伏すことや
青き雲隔つる森の祭かな

コメント(18)

失礼、誤記。

内蔵を鍛え始める立夏かな マメコ

の「内臓」が「内蔵」になっていました。
取り急ぎ、訂正。
またもや誤記。

新茶出てペットボトルのラベル剥ぐ 守ン暴

正しくは

新茶出でペットボトルのラベル剥ぐ

です。失礼しました。
 ↑
訂正、ちょこちょことご指摘通り、直しておきました。

と、先日の句会、おつかれさまでした。
 リンゾウ=TOMOさんにも、コミュご参加いただきました。盛況になってくると、ホントにうれしい。


リアル披講の際、片手間シゴトをしていたおかげでいろいろちゃんとコメント出来ていなくて、スミマセンでした。(原稿は無事、送れました)

僕の選句、改めて。

・新月の夜のみどりなる郵便夫
じっくり見直してみると、不思議というか不気味な句(良い意味で)。
 新月は、夕日とともに既に沈んでしまっているか、上弦のはじまりくらいのものが西の空にかろうじて残っているのか、それとも月のない夜なのか。配達時間は終わっているだろうに仕事の素ぶりの郵便配達(制服が緑色のブレザーだったのは、ちょっと昔の話)。樹木の緑は、日暮以降にどんどん色を濃くしてゆく、闇の暗さ。

・時計草売り子の座る古雑誌
「時計草売り」であったなら、露天商のパチ物腕時計売りが、何故か間違ってトケイソウも売っているような面白さもあったのだけれど。
句の構造としては時計草/で切れが入っていて、それで句の形も情景もとても端正になっているので、良いのだと思います。

・鯉のぼり畳まれ閉じる目玉かな
あれ、焼き魚の目が不気味でうんぬん、て句を以前誰か作ってなかったっけ?
 間近でみる機会は(元来団地っ子の僕は)なかなか無い、巨大な鯉のぼりの畳まれる作業風景を想像すると、単純にたなびいているそれらよりもインパクトがありました。

・空豆のさやに包んでみる小指
食べ物の残骸で無為に遊ぶ光景。ソーキそばの残りの豚骨を組み立てて指のかたちにしてみたり。

・鉄線や野良猫の尾の長々し
夏らしい、シュッとしたものをふたつ並べて、つっこむ余地無い綺麗な句。あれ、ビックコミックオリジナルの表紙とかに載ってそう。


さて、気になって控えていたけれど、あれ?誰も点入れなかったの?
というのが以下。

・著莪の花斜面登れるところなし
「著莪」って、字面の地味さに損をしている花だと思います。薯と似てるし(字が)。
・をじさんの川の字太き午睡かな
二人ならまだしも川の字でごろごろしているクドさがなんとも。
・胡瓜畑納屋の代わりの廃車かな
「廃車」といっても、里山裏手に放置されたボロボロの鉄くずじゃなく、子供や孫が昔乗ってたけども残して家を出ちゃったままの高齢者夫婦の家に置かれているモノみたいな感じ、が、もっとちゃんと出ていればよかったのかも。ウチ(埼玉)の郊外でよく目にします。


気になる口語/文語、かな表現とか。

・新茶出でペットボトルのラベル剥ぐ
「出で」は、「いで」と読む? どうせならば「出て」のままで「いでて」と読ませたほうがよかったのかも。
 が、このままだと、茶が抽出されているのか店頭に出ているのか、ちょっとわからないのが惜しい(ペットボトルとあるから店頭なんだろけど)。僕だったら季語、「八十八夜」とかにします。

・どくだみを摘んであしらう手のにほい
「摘んで」は口語。「にほい(にほひ)」は旧かな。
「十薬を抜きすてし香につきあたる 中村汀女」

・薫風の生まる鎖骨のくぼみより
これ、清記してて気になった。「生まるる」?

・昼寝とは痕を残さず伏すことや
句の内容はすんごく気になっていたけど、「本来切れ字の『や』が末に来ることはありえませんよ」と僕も昔、某永易さんに怒られたので、いちおう言っておきますよ。

・椎の花夜の自販機に札使ふ
「夜の自販機」は「よのじはんき」?
カジュアルな言葉を使うリスクは、その分語呂や語感の良い文語的表現を捨てて、べつのかたちを見つける必要でもあると思います。「よるのじはんき」かな。
今朝さん、さっそくアップありがとうございました。写真、それぞれおもしろいですね。猫と鉄線の組み合わせ、よくあったね。w

新しい人が入ってくると新鮮でいいですね。かわゆい見学者さんは、見学者さんではなくて、ちゃんと投句して参加されたかわゆい人でしたですよ。TOMOさん、引き続きよろしくお願いします♪

なんだかここしばらくスランプで、いまいち調子がよくなかったので、今回はちょっと当たり前なんだけど、基本に立ち返って詠んでみました。説明し過ぎない、できるだけ具体的に事象をそのまま、人の意思が入り込むことばを避ける、てな感じで。

ちなみに今回のわたしの選句はこの5句でした。

 筍の煮られしままに売られおり 浩平
 内臓を鍛え始める立夏かな マメコ
 聖五月いとしづかなるへそのごま 今朝
 匂う薔薇匂わぬ薔薇と巡りおり 浩平
 新茶出でペットボトルのラベル剥ぐ 守ン暴


こ〜へ〜ちゃんがアップしてくれた金曜俳句の次の回、「雪渓」と「ゼリー」。
がんばってつくってみます!ではん!
マメコさん

ども〜。最近、絶好調だね。

・をじさんの川の字太き午睡かな
のどかな感じでいいですね。農作業がひと段落して、休憩している様子が浮かびました。お疲れ様でした。

↑、拙句なんだけど、とても爽やかな解釈、ありがとう。が、じつは、これ、「オヤジの3P」を詠んだんだ、笑。なので、詠み手の抱いた妄想としては「ひと段落し」たのは「農作業」ではなく、「くんずほぐれつ」のほう、汗。
俳句って、これだからやめられないよねぇ、深くてあっかんべー
選句します。

鉄線や野良猫の尾の長々し
○その長々しい尻尾は振られることのなくかといってピンと立っていることのない。気まぐれなのでしょう。

地下鉄に雨の匂ひやみどりの日
○無機質な場所に有機質のにおい。そして日にちが変わっても国民の祝日に変わりないみどりの日のアンバランスさが合っている。

椎の花夜の自販機に札使ふ
○自動販売機相手なのに目立たないようにせせこましい動作にならざるを得ない行動。控えめな椎の花は、その様子を見ているのか見ないのか。

著莪の花斜面登れるところなし
○自分はむしろ踏み荒らされていない斜面に著莪の花が合っていると思った。

をじさんの川の字太き午睡かな
○おじさんならその体からして川の字も豪快なゴシック体。
(自句自解は見なかったことにしておいた(笑))

あらかじめ作者名が挙がっている作品を選するのって大変、と今更ながら思ったりも。しかし師というものはそれを日常茶飯事で行ってるのよねー。新聞俳壇もソウネ。はあ。
こんばんは、みなさんご無沙汰してます。
なかなか句会に参加できず、先日は代理投句で失礼しました。
浩平ちゃん、ありがとう。

ジョヴァさん、アップお疲れさまです。
お元気ですか?
遅ればせながら、選んでみました。

・鉄線や野良猫の尾の長々し
 飄々とした雰囲気に、花が隠れていて、粋な感じがしました。

・つば吐いて蹴り合う男子夏の立つ
 なんか気になります。ラノベっぽい言葉使いなのに、昭和感!
 事情を詳しく知りたい感じです。

・地下鉄に雨の匂ひやみどりの日
 地下鉄×雨というテーマが好きです。句全体の素朴さが好きでした。

・新茶出でペットボトルのラベル剥ぐ
 あるあるっぽいんだけど、あるあるじゃない。
 さらりとしていてかっこいい!

・牡丹咲き植えつけた姉ドヤ顔だ
 牡丹ってやっぱり「偉いだろ」って感じに咲くところがいいのかな、なんて考えました。
 この句を読んでいる弟も、姉に負けず堂々としてる気がする。
こんばんは。
今回は二次会にも参加させていただき、ますます楽しくなって来ました(不純だ・笑)。皆様お世話になり、ありがとうございました。リンゾウ=TOMOさん「山田寺の仏頭」なんて言ってごめんなさい。自分としては、爽やかに整ったご様子を全力で褒めた、つもり、だったんだ!…ダメですか。そうですか(涙)
でも句会初体験、楽しんでいただけたとのことうれしい限りです。ぜひ今後も皆様とともに芭蕉翁を追いかけましょう。どうぞよろしくお願いします(懇願)。

ザ さんもおっしゃるように気になりながら気がついたら点が入ってなかった句、というのがいくつもありましたね。自分もたいへん迷いながら最終的にいただいたのは以下の五句でした。

 目薬はしみないタイプダリア咲く オクタビオ
 内臓を鍛え始める立夏かな マメコ
 つば吐いて蹴り合う男子夏の立つ オクタビオ
 尿検査コップに満ちてゆく裸 ザ
 桐の花散る墓を探して歩く ザ

いやあ、書き出しててどれもやっぱり好きだなーとあらためて思いますが、ここではこれ以上触れずに、自分が迷った句のことについて少しだけ、書いておきたいのです。順不同です。

「鯉のぼり」:「物」としての鯉のぼりが見事に詠まれていて感銘しました。迷ったのは「閉じる」のは「目」や「瞼」で、「目玉」には「閉じる」を使わないのじゃないか、というのが頭をよぎってなかなかふっきれなかったからなのですが、でも「目玉」でないとこの写生が活きない。悩ましいところでした。

「著莪の花」:斜面を埋め尽くす著莪の花。描写のお手本のようではありませぬか。素直に採りたかったのですが、「著莪の花が一面に咲いてる→踏み荒らせない→登れない」という意識にちょっと反抗したくなってしまったというところでしょうか…すみませんひねてて。

「鉄線や」:ぬこ!かわいい!「長々し」の語感は、鉄線の咲いているひるまのちょっと気だるい暑さともよく合って綺麗なまとまりなのですが、綺麗すぎてついよけちゃった、みたいなところがあります。なお「や」(切れ字)と「長々し」(終止形)と、切れが二つなのはもったいないかとも思われました。

「青バナナ」:いやー笑えるしその笑いに交じるエロがほどよいところがいいですね。というか、下着泥棒はベタといえばベタなんだけど、それが五七五の型にぴしっとはまっていると、かえって笑う余裕が出てくるように思います。いや、いただかなかったのは他の句も気になったからで(笑)…

「薫風の」:これは「生まる」で一度切れるからこの形で正解だと思うのですね(「の」は主格の助詞)。なめらかでいてちょっと心騒ぐ連想ですが、自分は鎖骨の窪みからもっと隠微なものしか想像できなかったので、おそれ多くて。

「をじさんの」:そう、とても行き届いて洒落た描写だとも思うのになぜ?と自分でも考えていたのですが、「をじさん」にいろんな意味が乗っかりすぎているように感じたのかなと。エロにしても非エロにしても、親称だからちょっと俳句としては「近すぎる」のかなあ。(旧かなだとすれば「をぢさん」ですが、これはこれでまた別の意味が出てきちゃいそうですね…)

まだまだたくさんあって、掃除夫は風(に洗うという比喩)じゃなくてほんとに腕を剥き出しにして洗ってたほうがエロくないかとか中華野菜の凛々しさとか昼寝の痕とかベランダの隅の風とか緑夜のタクシーとか、もうそれぞれに愉しいです。多彩な視点と詠み口にとても刺激を受けました。
前回も申しましたが、自分の問題意識、というと大げさですが、自分はなぜ俳句が好きなのか、どんな俳句が詠みたい・読みたいのか、こうして言葉にしてみることができるのはとても幸福です。ありがとうございます。
上のお二人、夜型だな〜。
先日は、代理投句もあり参加者も多くて楽しかったです。
新しい方のご参加は新鮮ですね。これからもよろしくお願いします。
句楽を共にしてましりませう。

著莪の句、わたくしです。
選んでくださりありがとうございます。
句の内容は、潔さんのおっしゃる通りです。
著莪は、陰陽で言えば陰、それも他の生物からは軽々と大差をつけて陰な存在だとわたくし常々感じております。それは幼少の頃から、どこか結界のようにすら思えたものです。その感じを詠みたいのと、このところ自分の句の幅を広げるための否定の表現への挑戦ということで作った句でしたので、取って頂きとても嬉しいです。



今回、自分の選句は以下五句です。

・つば吐いて蹴り合う男子夏の立つ
冗談で済む、ぎりぎりまでエスカレートして欲しいです。
季語が立って、夏が立っている。

・鉄線や野良猫の尾の長々し
鉄線はどこか洋風なので、猫も洋風な感じが。
尾が短い和風猫が想像される句と違った猫の描写に、新鮮味を感じました。

・ひとりゆゑ微笑みあるく樟落葉
ちょっと天邪鬼な季語ならではの、面白さだなと思いました。
他に、麦の秋やら竹のなんちゃらやら天邪鬼季語はあるとは思うのですが、
匂いと音と場所という点で、クス落ち葉は納得です。
マイナス×マイナス×マイマス=…って感じに、潔さんのお人柄が伺えたような。

・聖五月いとしづかなるへそのごま 
「聖」から「へそのごま」への展開が好みです。適度な濁点の量も音が良いような。

・真鯉だけ目で追っていた喫茶室
主題をとても面白く感じました。ただ、やはり、季語が足りていないのが…。

五月鯉真鯉だけ見し喫茶室

どうでしょう。過去への眼差しが消えてしまったかもしれませんが、主題は守れるかと。あと、焦点が喫茶室になってしまいそうだけれども。文法合っているか心配ですけども。こい、こいの繰り返しで願望が感じ取れたりもしないかなとも。



○をじさんの川の字太き午睡かな
をじさん3人で、川の字はもうひとセット出来はしまいか?
そう思ったのです。
書き忘れました。

永六輔、若い頃からかわいかったのですね。
著莪の花斜面登れるところなし

ふむふむ。
自分は恥ずかしながらこの「著莪の花」が読めず、実際にどんな花なのかも想像がつかなかったので頂かなかったのですが、披講をアップする際に調べたり画像を見たりして、へぇと思いました。
浩平くんのこの句、かめばかむほど味わいが出てきて、「否定の表現への挑戦」というのが、気負いを感じさせず一景にたくされているのが、しごく感動。
さすが、だなぁ。
皆さん、こんにちは。

ジョバンニさん、アップありがとうございます!

先日の句会では、大変お世話になりありがとうございました。
初めてというのに、皆さんがあたたかく迎えてくださったこと、嬉しく思います。
特にオクタビオさん、全く知識のない僕の隣の席になってしまったがために、世話を焼かせてしまいましてすみません…。それでも、丁寧に教えてくださったのでとても勉強になりました。ありがとうございました。

ザさん、アドバイスありがとうございます。
口語と旧かなとの組み合わせは、不自然になってしまうんですね。参考になりました。

UZさん、選句ありがとうございます。
牡丹の句は、僕がよみました。生意気な弟だと自負しておりましたが、堂々というと聞こえが良いですね!笑
お会いできるのを楽しみにしています。

kyoshiさん、和顔としての誇りを持たねばですね。しかし、何だか仏様から罰があたってしまいそうで恐くもあります…。
まぁ、仏の顔も三度までという言葉をお忘れなく。なんちて。笑
>>[15]にちゃんとご返事が出来ず…失礼しました。文法、難しいですよね。「長し」はク活用なのに「長々し」はシク活用だなんて初めて意識したよ…(TдT) ということで今もびしっとかっこよくハマる正解は見いだせていないのですが、ご参考になればと思い以下にいくつか考えたことを申し添えさせていただきます。

1)上五「鉄線に」説(鉄線に野良猫の尾の長々し)
ひと続きの文にして切れと切れのぶつかりをなくす。
でもこれ、説明っぽいですね。かえって詩情が削がれるようです。

2)上五「鉄線花」説(鉄線花野良猫の尾の長々し)
体言止めにしてもやはり切れているのでぶつかりを避けるという意味ではちょっとナニですが、少しは弱まるかもしれません。                      

3)中七「野良猫の尾は」説(鉄線や野良猫の尾は長々し)
これだったら「や」と終止形そのまんまじゃん…‥なのですが、この「は」によって切れと切れのぶつかりが解消する、という説があります。俳句の用法として「抱え字」などと呼ばれるそうです。有名な句に「降る雪や明治は遠くなりにけり 草田男」というのがありますね(「や」と「けり」!)。
おそらく、「は」は本来係り結び(「こそ」→已然形とか「ぞ」→連体形とか!おお古文)において終止形を取る助詞ですので、この場合「は」が入ることによって終止形は係り結びの中に収束して切れ字の「や」とぶつからない、ということになるのではないかと考えています。
でも。「は」って無駄に強い、って感じがするのですよね…

4)座五「長々と」説(鉄線や野良猫の尾の長々と)
…無難?つまんない?
浩平さんは「『し』の字が尻尾なんですよねえ〜」とおっしゃっていました。な、なるほど。

5)そのままでよい説
自分で言い出しといてなんだよ今更、という話ですが、一番の根拠はあれです、百人一首です。「あしひきの山鳥の尾のしだりをのながながし夜をひとりかも寝む」おお、なんと「ながながし」なのに「尾」にかかる連体形扱い!(古い時代にはこういう用法があった…という説がある…らしい^^;)てか「長々し」と言えばこれ、ですよね?w

文法などの規則はしばしば音律を優先させることによってちょこっと破られたりする、というのも昔から多いようですが、できるかぎりは避けたいところです…とは言えあまりがんじがらめになってもですし、言葉が喚起するイメージ、音の連なりによる一句の佇まいなどが無理なく伝わるのであればそこは容認、というのが一般的でしょうか。(少なくとも掲句で「長々しき」はありえないですよね!)
おっしゃるとおり「や+名詞止め」という形が多いのは何より俳句の中のリズム感を最もよく生かしていて、さらに余白もしっかりあって、十七音によって言いたいことが効果的に伝わるからなのでしょう。

この鉄線と猫、鮮烈なイメージながらとても和やかな情景の句で、これを目にしてさらに上記のようなことも考える機会をいただきました。重ねてお礼を申します。長々と(笑)、失礼しました。

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