訃報 (ふほう)コミュのアーサー・ペン監督

　米ニューヨークタイムズ紙（電子版）によると、「俺たちに明日はない」（１９６７年）などの作品で知られるアーサー・ペン監督がニューヨーク・マンハッタンの自宅で２８日死亡した。８８歳。死因はうっ血性心不全。
　ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。５０～６０年代にテレビドラマ、ブロードウェー（舞台）の演出家として活躍。５７年に三重苦のヘレン・ケラーと家庭教師の記録を描いた「奇跡の人」をテレビで演出。５９年の舞台化、６２年の映画化も監督した。
　銀行強盗を重ねるカップルを描いた「俺たちに明日はない」で激しい銃撃シーンと当時としては生々しい性交シーンを演出して話題を呼び、反体制的な若者に焦点をあてた「アメリカン・ニューシネマ」の先駆けとされた。
　６０年の米大統領選のテレビ討論で、ジョン・Ｆ・ケネディ氏に「カメラを真っすぐに見て回答は短く」とアドバイス。「自信と落ち着きのある雰囲気」を印象づけ、ケネディ氏勝利への一因となったと評された

http://mainichi.jp/select/person/news/20100930k0000e030045000c.html?inb=fe

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