陶芸(器）大好きコミュの茶の湯の美　釜と香合

サンリツ服部美術館
http://www.shinshu-online.ne.jp/museum/sanritsu/sanritu4.htm

－4月15日まで

茶席の釜(かま)は、あたたかい茶を客にふるまうために常に炉(ろ)にあって湯を沸かしています。茶会をおこなうのに「釜をかける」という言葉が用いられますが、釜は、茶会の最初から最後まで席中にあり、その茶会を象徴するような重要な道具です。
　香合(こうごう)は、香を入れる器です。香合から取り出された香は、炉にくべられて席中を清らかな香りで満たします。香が取り出された後、香合は客の所望に応じて拝見に供されます。
茶の湯の道具】
短冊地紋真形釜（芦屋）室町時代
真塗炉縁　　満田道志作江戸時代
志野矢筈口水指桃山時代
備前肩衝茶入桃山時代
伊羅保茶碗銘枯木再生花朝鮮・李朝時代
伯庵茶碗銘奥田［重要美術品］江戸時代
薩摩茶碗江戸時代
城宗真茶杓銘寒月江戸時代（展示期間11/10 ～ 1/14 ）
千宗旦茶杓銘残雪江戸時代（展示期間 1/16 ～ 3/18 ）
千少庵茶杓　銘立霞桃山時代（展示期間 3/20 ～ 4/15 ）

【炭手前の道具】

籠炭斗江戸時代
唐物籐組釜敷中国・清時代
金象嵌大角豆鐶江戸時代
七面鳥羽箒明治～昭和時代
桑柄銀象嵌火箸江戸時代
桑柄武蔵野文灰匙江戸時代
斑唐津香合　　銘一葉桃山～江戸時代

【香合～小さな器の多様なデザイン～】
紅花緑葉柳鷺文香合中国・明時代
堆黒蓮鳥文香合中国・明時代
青磁井筒形香合　　銘井筒中国・明時代
斑唐津楓香合
江戸時代
信楽猿香合江戸時代
交趾黄鹿香合中国・明時代
交趾菊蟹香合中国・明時代
染付叭々鳥香合中国・明時代
染付張甲牛香合中国・明時代
呉須木瓜香合中国・明時代
染付隅田川香合中国・明時代
仁清鶴香合江戸時代
蒟醤鶏香合 17世紀
天啓赤絵水鳥香炉
中国・明時代

【釜の地紋～鉄肌に表された絵画～】
馬地紋真形釜（芦屋）室町時代
籬梅藤地紋真形釜（芦屋）室町時代
松鷺地紋真形釜（芦屋）室町時代
桐地紋真形釜・唐銅朝鮮風炉　大西浄清作江戸時代
松鷺地紋真形釜江戸時代
曳舟地紋肩衝釜江戸時代
瀟湘八景地紋八角釜江戸時代

【釜～侘びの表現～】

阿弥陀堂釜桃山時代
木地炉縁室町時代
五徳　　　　　　　　　　　　　辻与次郎作桃山時代
撫肩釜・唐銅朝鮮風炉　　西村道也作江戸時代
鉄やつれ風炉江戸時代
敷瓦　　　　　　　　　　　　　松木宗四郎作江戸時代

【釜～さまざまな形～】

鍋釜　銘万歳（芦屋）江戸時代
車軸釜江戸時代
いたら貝鐶付姥口釜　伝　西村道仁作江戸時代
雲龍釜　　　　　　　　　　　　播磨国次作江戸時代
茶飯釜江戸時代
八角釜江戸時代
天龍寺釜江戸時代

展示点数 : ５１点

コメント(7)

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[2] mixiユーザー 03月05日 07:37

あおさん、こんにちは。
お持ちなんですね。この香合を。
香合は、海外などにもコレクターがいるんですよね。
ちなみに、香合には相撲の番付けのようなのがあります。そのなかで、これは前頭にあたる名品です。
ちなみに、かんたんに解説したものをはりつけておきます。

陶磁器の香合は数限りなくある。　これを相撲番付のように東西に分けて格付けした物が形もの香合である。　東は交趾と青磁が主で、西は呉須・染付・祥瑞が主となっている。　つまり唐物がその全てであり、和物は入っていないことに注意すべきである。

ちなみにその番付を少し紹介してみる。　東は、「大関・色絵交趾大亀」を筆頭に、「関脇・色絵交趾臺牛」「小結・惣黄交趾桃」「前頭・惣黄交趾花喰鳥」「同・惣黄交趾鹿」「同・惣黄交趾菊蟹」「同・惣黄交趾分銅亀」「同・色絵交趾中亀」「同・色絵交趾狸」「同・黄交趾小判蟹」

西は、「大関・染付辻堂」を筆頭に「関脇・呉須菊蟹」「小結・青磁桔梗」「前頭・青磁桃「同・染付はは鳥」「同・染付荘子」「同・染付引捨牛」「同・染付桔梗」「同・宋胡禄柿」など。　東西あわせて２００近い香合が記載されている。

参照
http://www.ikufuan.com/tea/kanwa006.htm

[3] mixiユーザー 03月05日 07:40

蛇足ですが、お隣の染付け香合ですが。。

形物香合番付・西方前頭二枚目（西第一段・第五位）に位置する染付叭々鳥（ははちょう）香合です。
叭々鳥は、中国に於いて鶴、鳳凰などに並ぶ瑞鳥のひとつとされる吉祥の鳥です。
梅の花が落ちた一枝に一羽の鳥が身を縮めて佇む姿は、極寒の風景を彷彿とさせ、白磁と染付が調和しています。
雅味ある六角形は、窓から眺めているような風情があります。
作者は景徳鎮の王懐英（ワンカイエイ）で、畳付に「王」の染付があります。
桃山～江戸時代にかけて海を渡って招来した香合と同じ意匠、同じ産地で造られた事も非常に意味深いものです。

[7] mixiユーザー 03月05日 13:10

交趾の香合は、かたにいれて作るわけで、この世に一つと言うわけではありません。
それだけに、同じ手の物は有ると思いますよ。

また、名品になればなるほど、写しをしていることが多いですね。
この手の場合、永楽での写しが一番有名で写しの中では価値が高いと思われます。
参考までに。(#^.^#)

ちなみに、永楽の物は永楽の箱が無いとだいぶ価値に影響すると聞いたことがあります。。

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