今日のニュースコミュの2005年12月6日（火）-東京-曇

★光のページェント-ケヤキ並木に１００万個の電球【仙台】

　１００万個もの電球が光り輝く光のページェント
　（仙台市青葉区の定禅寺通で）


★「未知の肉食動物、カリマンタンで発見」-ＷＷＦ

　
★寒さしのぎに「サル団子」-大分・高崎山
　
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★母が娘を１８年“軟禁”義務教育受けさせず…福岡

　福岡市で１１月、福岡県警博多署に保護された同市内の少女（１８）が、生まれてからほとんど外出を許されず、義務教育も受けないまま育てられたことがわかった。

　同月初旬、母親（４０）が少女への傷害容疑で県警に逮捕されたことから、明らかになった。福岡市教委などは約１１年半前から未就学を把握しながら、事実上放置してきたことを認めている。同署によると、少女は１０月２８日午後、テレビを見ないとの言いつけを守らなかったとして母親から顔や背中を殴られ、はだしで家を飛び出した。所持金はなく、同市内の公園で寝泊まりし、水を飲んで空腹をしのいだという。１１月１日午後、通行人に助けを求め、保護された。

　少女の身長は小学校低学年並みの１メートル２０で、かなりやせていた。ゆっくりとした会話はできるが、漢字の読み書きや計算はできない。同署の事情聴取に対し「ずっと家の中で暮らしています。買い物もしたことがないし、友だちもいません」と話した。母親は、少女を就学させなかったことについて、「物を壊したり、排せつがうまくできないなど発育の遅れがあり、外に出すのが恥ずかしかった。他人の迷惑になるとも思っていた」と説明した。少女は父母と姉、兄の５人家族。父親は留守がちで、姉と兄は既に独立しており、ほとんど母親と２人だけの生活だった。博多署はネグレクト（育児放棄）の疑いもあるとみて捜査したが、養育を完全に放棄したとはいえないと判断、傷害容疑だけ立件した。少女は現在、検査入院している。

　一方、市教委は少女が小学校に入学する年齢に達した時から、中学校を卒業すべき年までの９年間、校長らに月１回のペースで家庭訪問をさせていた。しかし、母親が「娘の具合が悪い」などと面会を断り続けたため、少女の姿は一度も確認できなかった。







★アフリカ東部でＭ６．８の地震-子供たち下敷き　　　　　　　　　　

　アフリカ東部を震源として５日午後２時２０分ごろ、マグニチュード（Ｍ）６．８の地震があり、コンゴ民主共和国東部の町カレミでは、少なくとも２人が死亡し、子供らが下敷きになった。米地質調査所（ＵＳＧＳ）によると、震源地はタンガニーカ湖地下で、湖西岸のカレミから南東５５キロ。震源の深さは１０キロ。

　カレミで人道支援にあたるジャンドンヌ・オワリ医師はＡＰ通信に対し、自分の病院で少なくとも２人が死亡したと述べた。また「数十棟の家屋が崩壊し、子供たち数人が屋根の下敷きになった」と話している。また、現地の国連報道官は、カレミで民家１棟と教会が崩壊し、子供が下敷きになって死亡したことが分かっていると話した。コンゴ東部は内戦終結後も混乱と貧困が続いている。

　地震は、タンガニーカ湖にした国境の東側、タンザニアのキゴマでも揺れた。震源から約５００キロ北東のビクトリア湖岸や、タンザニア南部のザンビア、マラウィ国境付近、タンガニーカ湖北端にあるブルンジの首都ブジュンブラでも揺れが感じられた。








★Ｘｂｏｘ３６０に「欠陥」、米で集団訴訟

　米マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Ｘｂｏｘ（エックスボックス）３６０」を購入したシカゴの男性が、「ゲーム中に画面が固まって、動かなくなる」として、同社に損害賠償を求める集団訴訟をイリノイ州の連邦地裁に起こした。ロイター通信が５日報じた。

　Ｘｂｏｘ３６０が１１月２２日に北米で発売されて以降、「プレー中に急にゲームが動かなくなった」などと不具合を指摘する声が相次いでいた。ロイター通信によると、提訴した男性は、Ｘｂｏｘ３６０には中央演算処理装置（ＣＰＵ）などが過熱しやすい「設計上の欠陥」があると主張している。Ｘｂｏｘ３６０は、２００１年に発売された初代Ｘｂｏｘの後継機で、日本のソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）と任天堂がそれぞれ来年発売する予定の次世代ゲーム機に先んじて投入された。日本では１２月１０日に販売が開始される。








★念願の仕事、転落なぜ…姉歯建築士、語らぬ真相

　構造計算書を偽造した姉歯秀次建築士（４８）は５日、弁明することなく建築事務所の登録取り消しを受け入れた。耐震強度偽装問題は被害が日々広がり、倒壊の危険がある建物の総数さえ、なおはっきりしない。多くの命を危険にさらす前代未聞の不正に、姉歯建築士はなぜ手を染めるようになったのか。

　十数件の物件で姉歯建築士と一緒に仕事した千葉県市川市の建築士は姉歯建築士のまじめな仕事ぶりを思い出す。現場に出向くことが多く、ラフな格好をしている建築士も多いなか、姉歯建築士は自宅事務所でもいつもネクタイ姿だった。「期限をしっかり守る、責任感の強いきちょうめんな人だった」と語る。姉歯建築士の親族も今回の問題に驚きを隠さない。母との２人暮らしが長かった姉歯建築士が２０年ほど前、自分の結婚式で「お母さんの喜ぶ顔が見たくて一生懸命勉強した」とあいさつした姿が忘れられない。「独り暮らしの母親に『一緒に暮らそう』とよく話をして、家族思いの子だったんですが……」

　宮城県の工業高校の建築科を卒業し、中堅ゼネコンの東京本店に勤めた。４年間働いて依願退職し、東京都新宿区の設計事務所などを経て９０年に１級建築士の免許を取得、市川市に事務所を構えた。ゼネコンにいたころから「設計に興味がある」と同僚に話した。国土交通省の調査では９年後の９９年、念願の仕事に就いたはずの姉歯建築士は偽装を始める。木村建設（熊本県八代市、破産手続き開始決定）とヒューザー（東京都千代田区）が姉歯建築士と知り合ったと説明している時期の１〜３年後に当たる。

　両社とシノケン（福岡市）について姉歯建築士は１１月２４日、国交省の聴聞会で「コスト削減の圧力を受けた」と名指しし、「生活のためには（コスト削減の要求に）従うほかなかった」と語っている。自宅の土地と建物には９９年ごろまでに、ローン会社が債権額３１５０万円の抵当権を、銀行が極度額２０００万円の根抵当権を設定していた。当時、妻は体調を崩しがちで、姉歯建築士も２人の子供とも意思疎通がうまくいっておらず、思い悩んでいた様子だったという。近所の人は、姉歯建築士の妻が「家庭内がめちゃくちゃで」とこぼしたと明かした。その姉歯建築士が、ふと笑みを見せた時のことを建築士仲間は覚えている。２年ほど前、「せがれが事務所を手伝うことになって」と話し、ほおが緩んだ。偽装が確認された建物は１２月５日、６０棟を超えた。「仕事をこなすことを優先してしまった」。数年前に入院した時も病室にパソコンを持ち込んで仕事していたという。









★米大統領「経済は力強い」・大型減税恒久化を議会に要請

　ブッシュ米大統領は5日、ノースカロライナ州で演説し「米経済は強い。この強さを維持するために努力する」と述べ、景気や物価の安定に全力を挙げる意向を表明した。大型減税の恒久化や歳出の削減、石油精製能力の拡充などが欠かせないと語り、議会が早急に関連法案を可決するよう重ねて要請した。

　大統領は7―9月期の実質経済成長率が前期比年率4.3％に加速し、11月の非農業部門の雇用者数が前月比21万5000人増えたことを紹介。米経済が大型ハリケーンの被害や原油価格の高騰などを乗り越え、順調に拡大しているとの見方を示した。ただ「議会が行動しない限り、大幅な増税が現実になる」と述べ、政権一期目に実施した期限つき大型減税の恒久化を急ぐよう求めた。イラク駐留などに必要な国防費は確保するとしながらも、財政規律を強化して2009年度までに財政赤字を半分に減らすことにも協力を要請した。原油価格の安定を目指すため「議会は石油精製施設を拡充する法案を可決する必要がある」とも語った。







★ＮＨＫスクランブル化、経財諮問会議に提案へ-宮内議長

　６日にある政府の経済財政諮問会議で、規制改革・民間開放推進会議の宮内義彦議長（オリックス会長）がＮＨＫの視聴を受信料を支払った世帯だけに限る「スクランブル化（有料放送化）」を提案することが明らかになった。スクランブル化すれば受信料制度が大きく変わることになり、経営形態の論議にも影響を与える可能性がある。

　宮内氏は参考人として出席、規制改革の課題として、市場化テスト（官民競争入札）や教育の規制改革などと合わせ、ＮＨＫ改革を提案する。普及が進む地上デジタル放送に加え、ＢＳ（放送衛星）デジタル放送でのスクランブル化が必要と説明。ＢＳデジタル放送では０４年３月の閣議決定で「０６年度に有料放送化の結論を得る」とされており、早期の対応を迫る。規制改革会議はスクランブル化を皮切りに、受信料制度のあり方や特殊法人としての経営形態も問題視していく方針。宮内氏としては、諮問会議でも議論になれば、今月中に出す規制改革会議の答申に、踏み込んだ改革内容を盛り込めるとの狙いもあるようだ。ＮＨＫはスクランブル化について、放送の公共性を保つ観点から否定的な立場を貫いており、監督官庁の総務省もＢＳデジタルでのスクランブル化に難色を示している。







★「日本のスター」宮里、米紙が絶賛

　米女子プロゴルフツアーの来季出場権を圧勝で獲得した宮里藍を、米紙は一夜明けた５日、こぞって称賛した。ニューヨーク・タイムズ紙は「ゴルフ界の次の大ニュース？宮里はすでに日本のスター」という見出しと共にスポーツ面の３番手で紹介。記事の冒頭で「松井秀と朝日新聞に掲載される回数を競える数少ないスポーツ選手の一人で、身長は彼の胸の高さほど」と、ヤンキースの松井秀と比べながら宮里の人気を取り上げた。また、シカゴ・トリビューン紙は「米女子ゴルフ界を思いのままに」の見出しで「来季観戦に値するゴルファーの一人」と報じた。フロリダ州の地元紙は、今回の予選会で注目され、出場権を獲得した１７歳のモーガン・プレッセル（米）の「彼女のプレーはクレージー。すごい選手」との談話を伝えている。








★「日本は天皇中心の国」-自民・武部幹事長が会合で発言

　自民党の武部勤幹事長は５日、水戸市で開かれた会合であいさつし、「日本という国は天皇中心の国であります。中心がしっかりしているということと同時に、中心をみんなで支えていく。そういう国柄だと思います」と語った。００年に当時首相だった森喜朗氏が、会合で「日本は天皇を中心とする神の国」と発言。戦前に国家神道の傘下に入るのを拒んで弾圧された創価学会を支持母体とする公明党や、主権在民に抵触するとして問題視した野党などが反発した経緯がある。

　在職５０年を迎えた同党の山口武平・茨城県議をたたえる中で述べたもので、「茨城県政発展の原動力は、中心にある山口先生がすばらしいということと同時に、みんなでもり立てる姿こそがそれ以上にすばらしい。これからの日本国もかくありたい」と続けた。







★「ハウルの動く城」、米アニー賞にノミネート

　国際アニメーション映画協会は５日、第３３回「アニー賞」の映画部門作品賞に、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」など５作品をノミネートしたと発表した。

　来年２月に受賞作が発表される。

　同賞は「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれ、過去に宮崎監督の「千と千尋の神隠し」も受賞している。








★トイレブラシに細菌８億個！アレルギー起こす可能性も

　トイレ掃除に使うブラシは、細菌やカビの温床になっていることが、北里環境科学センター（神奈川県相模原市）の奥田舜治・技術部長らの調査でわかった。水切りの際に菌が飛び散り、タオル、マットで繁殖して体内に入ると、アレルギーなどを引き起こす可能性がある。奥田部長は「ブラシを日光消毒して十分に乾燥させるか、使い捨てブラシを使って欲しい」と呼びかけている。

　１０世帯からトイレブラシ１１本と、ブラシの受け皿８個を集め、微生物の数を調べた。ブラシには１本あたり７２万〜８億４０００万個の細菌と、７万２０００〜３３０万個のカビが付着。受け皿からも多数の細菌とカビが検出された。








★不動産投信、急拡大-時価総額３兆円目前「ミニバブル」

　不動産の証券化ビジネスの主役として、不動産投資信託（リート）が急拡大している。一般の個人が購入できる銘柄は２８本に増え、時価総額も３兆円に迫る勢いだ。地価の底入れ基調を反映し、不動産業界以外の投資家の参入も拡大。投資先もオフィスビルのほか、商業施設やホテルなど幅広さを増している。高騰する株式市場と並び、業界は「ミニバブル」に沸いている。

　「来春までに３０本はいくでしょう」。リート市場の銘柄数について、不動産証券化協会の沢田孝士主任研究員は強気の見通しを示す。４年前に２銘柄が初上場して以来、新規上場が１年近くない時期もあるなど低迷していたが、その後順調に銘柄数が増え、１１月末で２８本、時価総額合計は約２．８兆円に達した。沢田氏は「市場の認知が進んだこともあるが、最大の変化は運用会社や株主が多彩になってきたこと」と分析する。当初は、三井不動産や三菱地所など、不動産業界に豊富なノウハウをもつ大手不動産会社が出資する投資法人が「恐る恐るという感じで運用していた」（関係者）。業界では「買い手不在のマーケット」と揶揄（やゆ）されたほどだ。

　しかし地価の底入れ基調を受けて、金融業界だけでなく商社や食品、運輸業界など「異業種」からの参入が相次いだ。投資物件も、オフィスビル一辺倒だったこれまでとは様変わりした。ＪＴ系投資法人が昨年上場したリートはショッピングセンターなどの商業施設で運用。三井物産系投資法人が今年５月に上場させたリートは、同じく物流施設に投資対象を特化している。不動産大手の幹部は「性格の異なるリートが増え投資家の選択肢も広がる」と歓迎している。

　一方、リートは実物不動産市場にも影響を与え始めている。

　不動産証券化協会によると、不動産取引に占めるリートの割合は約３割にも達し、金融機関や不動産会社に迫る大きさに。そのリートが牽引（けんいん）し、昨年度７．５兆円だった不動産証券化市場は来年には「１０兆円突破は確実」（大手不動産）ともいわれるほどだ。ただ、ミニバブルの様相に警戒感もある。リートは不動産市場の動向に直結する。現在は都市部を中心に取引は活発だが、いったん物件需要が冷え込めば、リートも無傷でいられない。

　本来は配当が魅力の商品。大手銀幹部は「リートが暴落すれば、機関投資家はいっせいに手を引く。被害が大きいのは体力のない個人投資家だろう」と警告も発する。地価の底入れで都市部の不動産ミニバブルの傾向が強まる中、リート運用会社などの積極的な情報開示の一方で、投資家にもリスクを見極める目が求められる。


■不動産投資信託（リート）

　不動産会社や金融機関が出資した専門会社が、投資家から集めた資金でオフィスビルやマンションなどの不動産を購入し、そこから生じる家賃や売却益を配当する投資信託。取引所の不動産投信市場で株式と同じように売買できる。最近は１口＝１万円程度の少額投資も可能なリートを組み込んだ新型投信も人気。








★「未知の肉食動物、カリマンタンで発見」

　世界自然保護基金（ＷＷＦ、本部スイス）は６日、インドネシア・カリマンタン（ボルネオ）島の熱帯雨林で、ネコほどの大きさの「未知の肉食動物」を発見したと発表した。ＷＷＦは「全くの新種か、これまで知られていなかったテンかオオジャコウネコの仲間」の可能性があるとしている。

　ＷＷＦによると、この「未知の動物」は２００３年、同島中部のカヤン・メンタラン国立公園にＷＷＦが設置したカメラが撮影した。体毛の濃い赤茶色で、ふさふさした細長い尾が特徴的。耳は小さく、後足が発達している。ＷＷＦの追跡調査を主導している生物学者ステファン・ウルフラート氏は「現地の野生動物に詳しい地元住民にこの動物の写真を見せてまわったが、誰も見たことがなかった」と話した。「現地の野生動物専門家にも照会したところ、キツネザルに似ているという人もいたが、多くの専門家は、肉食獣の未知の新種だと確信していた」と言う。

　インドネシア政府は今年７月、この動物が発見された地域を含むカリマンタン島中心部の熱帯雨林に、世界最大のアブラヤシ栽培林を作ると発表した。ＷＷＦはこの栽培計画によってカリマンタン島の生態系が損なわれ、この動物の正体も不明なままで終わってしまうと警告し、今回の発表に踏み切ったと説明している。またＷＷＦは、アブラヤシの大規模栽培はカリマンタン島中心部の土壌にも地形にも適していないと警告している。







★自転車で世界一周の英青年、ゴールは目前

　４年前、自転車で世界一周しようと英国北部の街を出発した青年が、先月までに約８万キロを走り抜いて欧州に戻った。ゴールを目前にしたジュネーブで、「何度もくじけそうになった」と、これまでの旅を振り返った。

　アラステア・ハンフリーズさん（２８）が、世界一周の旅を始めたのは０１年。当時は平穏な大学生活を送っていたが、「このまま流されて就職するのは物足りない。何か困難なことに挑戦しよう」と思い立ったという。自転車転車で世界を巡るというアイデアは、決して新しいものではない。１８８４年には、自転車による初の米国横断を目指してサンフランシスコを出発したトーマス・スティーブンス氏が、米国だけでは飽き足らず、結局３年間かけて世界一周を成し遂げた。

　時代は移り変わっても、旅の苦労は変わらない。ハンフリーズさんは、すべてを投げうって英国を後にした。奨学金返済のためのアルバイトの口も、恋人、友人、家族も、そして平凡ながら安定した日々の生活も――。「最初の１年はとても寂しくて、とても大変だった。安ホテルで２日間泣き続けた末、『このまま戻ったら後悔する』と思い直して出発した。でもそれから３カ月、延々と走り続けた後にあらためて地図を見た時は、先の長さに気が遠くなった」と、ハンフリーズさんは振り返る。

　欧州からまずアフリカ大陸に渡ったハンフリーズさんは、多くの困難にぶつかりながらひたすら南を目指す。「喜望峰にたどり着いた時は、ついにアフリカを乗り越えたという喜びでいっぱいだった」という。

　そこからヨットで南米へ。治安の悪いコロンビアを命懸けで通過した後、ハンフリーズさんは「もうこれで終わりにしようと思った」という。「最後に１枚写真を撮ったら、旅行会社に飛び込んで飛行機の便を調べるつもりだった。そこで、ヨットに乗った２人組から『パナマまで乗らないか』と声をかけられたんだ」――パナマは、ハンフリーズさんが次に訪れようとしていた目的地。「断ることができなくて」、旅を続けることになった。中米を経て北米に入ったハンフリーズさんは、その後順調に北へ向かった。毎日の食事はパンとバナナ、パスタ、ポップコーン。物価の高い北米でも、生活費は１日３ドルで済ませることができた。「アラスカを過ぎれば、残るはアジアだけ。もうやり抜くしかないという気持ちだった」という。


　ハンフリーズさんは英国に戻ったら、旅行記を執筆する計画だという。「教育関係のアルバイトを見つけ、いずれは旅行ライターになりたい」と、夢を語る。出発の時に別れた恋人とも、「再会したらやり直そう」という話が持ち上がっているという。








★米、カナダで全客室禁煙　ウェスティン、１月から

　米ホテル大手ウェスティン・ホテルズ・アンド・リゾーツは５日、来年１月から米、カナダ、カリブ海諸国で運営する７７すべてのホテルで客室やレストランなど公共スペースを禁煙にすると発表した。同社は禁煙措置をここまで拡大した米大手ホテルチェーンは初めてとしている。

　ＡＰ通信によると、チェックイン前に全面禁煙について説明し、違反者には２００ドル（約２万４０００円）の罰金を宿泊料金に上乗せし、禁煙を徹底する。喫煙者は屋外か同ホテルが管理していないレストランならば喫煙できる。これまでの宿泊状況を分析したところ、９２％が禁煙室を希望し、独自のアンケートでも８割以上が禁煙強化に賛成したという。今回の対象地域以外や同チェーンの親会社の傘下にあるシェラトンには禁煙策を適用しない。







★公務員試験に奇問珍問続々
└南極になぜ熊がいない？／海水はなぜ飲めない？ ≪中国≫

　「南極になぜ熊がいないのか」「ワニは食べ物を見ると、なぜ涙を流すのか」−。中国の国家公務員試験で、テレビのクイズ番組さながらの「珍問」が続出。「南極に熊がいない理由を知っていることと公務員の資質は関係ない」といった批判も出ている。中国では国家公務員は人気の職業で、今年の試験でも、１万人余りの採用予定者数に対し、３６万人以上が応募した。

　話題となったのは１１月２６日に行われた「行政能力」試験。２時間で１３０の設問に答えなければならない。「海水はなぜ飲めないのか」「第二次世界大戦中、英国はなぜ天気予報をやめたのか」といった問題もあり、受験生から「問題がおかしすぎる」「勉強のしようがない」との不満が続出したという。

　広州の新聞・南方日報など多くのメディアは「（想像力を競わせる意味で）ＳＦ小説家を選抜する試験になっている」「ゲーム感覚の出題は困る」と厳しく批判しているが、擁護する論調も登場した。遼寧省の新聞・瀋陽今報などは「公務員は雑学を含む総合能力が求められている」「わからない問題を飛ばして、できる問題から解くという取捨選択の能力も大事」と指摘した。

　模範解答は公表されていない。「珍問」をめぐる論争が過熱する中、各メディアには「設問の適否よりも、『南極になぜ熊がいないのか』を教えてくれ」といった問い合わせが殺到しているとか。ちなみに、ウェブサイトに掲載された回答によると、南極に熊がいないのは、熊の祖先が誕生する前に南極が他の大陸と分離したため、とされる。








★光のページェント-ケヤキ並木に１００万個の電球
　
　杜（もり）の都・仙台の冬を彩る「ＳＥＮＤＡＩ光のページェント」（実行委員会主催）の試験点灯が５日夜、仙台市青葉区で行われ、やわらかな電球の明かりが師走の街を包んだ。

　午後６時、定禅寺通と青葉通のケヤキ並木に飾り付けられた電球に明かりがともると、買い物客らから拍手と歓声が上がった。今年は２０回目を記念して、計約２キロに過去最高の１００万個の電球が飾られた。ページェントは１２日に開幕。時間は午後５時半〜午後１１時。３１日まで。








★寒さしのぎに「サル団子」-大分・高崎山
　
　九州を真冬なみの厳しい寒気が襲った５日、大分市の高崎山自然動物園で、寒風吹きすさぶ中、ニホンザルが身を寄せ合って「サル団子」を作った。気温５、６度以下で強風の日の朝夕にできる。１月ごろは５０匹以上の規模になることもある。サルの体温は人より１．５度高く、なかなかの暖房効果があるという。親子で作る団子や、０〜４歳児の「同級生団子」までさまざま。餌の時間も離れるのがおっくうそうで、園の職員は「サル肌の恋しい季節になった」。







★花王連合にカネボウ売却へ-再生機構、来週にも決定

　産業再生機構が、経営支援しているカネボウとカネボウ化粧品の売却先として、花王と日系投資ファンドの連合を選定する方向で最終調整に入ったことが６日、分かった。来週にも産業再生委員会を開き、正式に決定する見通し。

　花王連合は、再生機構がカネボウへの投融資などに注ぎ込んだ４２００億−４３００億円を大幅に上回る買収額を提示。さらに再建策の確実さを再生機構に評価され、最終入札に参加した欧米のファンドを軸とする連合に、総合的な条件で競り勝つ形となった。国内化粧品業界４位の花王が、２位のカネボウ化粧品を買収することで、業界の勢力地図が大きく変化しそうだ。

　またカネボウ本体については、花王と連合を組んだアドバンテッジ　パートナーズ、ＭＫＳパートナーズ、ユニゾン・キャピタルの日系投資ファンドが再建を手掛ける方向。カネボウ本体が抱える事業に関心を持つ事業会社への売却も視野に、一段の収益力の向上に取り組むことになる。








★誘拐：睡眠薬飲ませ女子高生２人を車で連れ回す-男を逮捕

　青森署は６日、青森市桜川９、無職、高橋俊有容疑者（２９）を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。調べでは、高橋容疑者は１１月５日午前１０時から午後６時２５分ごろにかけ、同市内に住む県立高校３年の女子生徒（１８）を自宅に連れ込み、睡眠薬のようなものを飲ませたうえ車で市内を連れ回した疑い。さらに、同月１１日にも同じ高校の３年生の女子生徒（１７）に約４時間半、同様のことをした疑い。２人にけがなどはなかった。

　高橋容疑者は、県内に支店のあるホビー関連用品の販売会社の副店長を名乗り、就職案内書を偽造して自分の高校時代の恩師が勤務する県立高校に送付。興味を持った女子生徒と学校やＪＲ青森駅前で会い、「事務所に面接に行く」と偽って車で自宅に連れ込んでいたという。高橋容疑者は動機について「憂さ晴らしでやった」などと供述しているという。







★マリリン・マンソンさんが極秘結婚＝米芸能誌

　AP通信によると、奇抜な衣装と背徳的な楽曲で強烈な個性を醸しているロック歌手のマリリン・マンソン（本名・ブライアン・ワーナー）さん（36）が3日、アイルランドで結婚式を挙げた。米芸能誌ピープルが電子版で報じたもので、お相手は長年の恋人で、バーレスク（アダルト喜劇）ダンサーのディタ・フォン・ティース（本名・ヘザー・スイート）さん（33）。

　2人は4年来の恋人同士で、マンソンさんが2004年3月に、ロサンゼルスの自宅でプロポーズした。カルト映画の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーさんの主催による無宗教結婚式が、現地の友人の家を会場に、60人の招待客を招いて行われ、マンソンさんは黒のタキシード、フォン・ティースさんは紫のドレスを着て臨んだという。







★マドンナ１２年ぶり来日、笑顔で「幸せ」

　米人気歌手のマドンナ（４７）が５日午前、成田空港着の英航空機で１２年ぶりに来日した。ドルチェ＆ガッバーナの赤いレザーコートにジーンズ、サングラス姿で到着ロビーに登場。出迎えた２００人のファンの歓声に「ここに来られて幸せ」と笑顔。ファンが差し出す手に自ら近寄っていくなどフレンドリーな一面も見せた。２年ぶりの新アルバム「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」のプロモーションが目的。来日は９３年の日本公演以来で、通算５回目となった。

　帯同スタッフは４２人。１２年前は約１３０人だったが、プロモーション来日としては異例の人数。今年１０月に来日したスティービー・ワンダーで１８人、９月のボン・ジョヴィが１０人だったことからも、大物ぶりがうかがえる。関係者によると「ボディーガードや専属の照明係、シェフらを連れてきている。全員分のホテル１泊の宿泊費は数百万円」という。日本には５日間滞在。７日には会見後、都内で開かれるクラブイベントに参加し歌声を披露する。