今日のニュースコミュの2006年7月12日（水）-東京-曇

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★インドの列車連続爆弾テロ、死者172人に

　インド西部の商都ムンバイ中心部と郊外を結ぶ国鉄ウエスタン・ラインの通勤列車を狙った11日夕の連続爆弾テロ事件は、12日未明までに少なくとも172人の死亡が確認され、負傷者も約440人に達した。インドでのテロ事件としては2004年の新政権発足以来、最大規模の被害となった。


★格安ＤＶＤ販売認める「著作権消滅」と東京地裁

　「ローマの休日」など５３年に公開された映画の格安ＤＶＤをめぐり、米国の映画会社が販売差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁（高部眞規子裁判長）は１１日、申請を却下する決定をした。映画の著作権保護期間を５０年から７０年に延長した改正著作権法（０４年１月１日施行）が、ヒット作が多い５３年公開作品に適用されるかどうかについての初の司法判断で、申請者が根拠とした文化庁著作権課の見解も否定された。


★劉翔、百十障害で世界新-１３年ぶり記録塗り替える

　陸上のローザンヌ国際は１１日、当地で行われ、男子百十メートル障害で劉翔（中国）が１２秒８８の世界新記録を樹立した。従来の記録はコリン・ジャクソン（英国）と劉翔が保持していた１２秒９１。劉翔は１９９３年にジャクソンがマークしたこの記録に２００４年アテネ五輪で並び、この日１３年ぶりに塗り替えた。


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★インドの列車連続爆弾テロ、死者172人に

　インド西部の商都ムンバイ中心部と郊外を結ぶ国鉄ウエスタン・ラインの通勤列車を狙った11日夕の連続爆弾テロ事件は、12日未明までに少なくとも172人の死亡が確認され、負傷者も約440人に達した。インドでのテロ事件としては2004年の新政権発足以来、最大規模の被害となった。

　地元テレビがムンバイのあるマハラシュトラ州警察本部などの調べとして伝えた。インド内務省は11日夜、事件は「計画されたテロ攻撃である」との声明を発表した。犯行声明などは出ていないが、約10分の間に7カ所で相次ぎ爆発が起き、入手が困難な強力爆薬が使用された可能性が高いことなどから、イスラム過激派の組織的関与が指摘されている。

　昨年10月に首都ニューデリーの繁華街で起きた連続爆弾テロで、警察当局はパキスタンに本拠を置くイスラム過激派組織ラシュカレトイバ（ＬｅＴ）の犯行とほぼ断定し、幹部とされる容疑者を逮捕した。


■ＮＹ市、地下鉄の警備強化

　ニューヨーク市は１１日、インド西部ムンバイで起きた列車連続爆破テロをきっかけに、マンハッタンなどの地下鉄警備に当たる警官らの人数を数百人追加し、乗客の持ち物検査などを強化する措置を取った。ＡＰ通信が伝えた。

　また、ニューヨークの公共交通機関や関連施設の運営に当たっている都市圏交通公社（ＭＴＡ）は、トンネルや橋に加えグランドセントラル駅などターミナル駅の警備を強化すると発表した。ブルームバーグ市長は「世界のどの場所であろうとも、公共交通機関へのテロ攻撃は深刻な警告と受け止める」と述べた。






★個人向け国債の販売、過去２位-金利上昇で人気

　７月発行分の個人向け国債の販売額が過去２番目に多い２兆２２４３億円に達した。財務省が１１日、明らかにした。長期金利の上昇で個人向け国債の利率が上がったほか、６月の株価下落で株式投資に向いていたお金の一部も国債購入に回ったとみられる。

　過去最高は２兆３３７４億円を売った０５年４月発行分だが、この時はぺイオフ全面解禁で安心感がある国債の人気が沸騰したという特殊要因があった。７月発行分の内訳は、５年満期の固定金利型が１兆２４３０億円、１０年満期の変動金利型が９８１３億円。個人向け国債の利率は長期金利に連動して設定される。７月発行分は５年満期が１．３％、１０年満期が１．１％といずれも過去最高。大手都銀のスーパー定期（満期１０年、３００万円未満）の３倍近い。

　１４日にも日本銀行がゼロ金利政策を解除するとの観測を受け、長期金利の上昇圧力が高まっているため、今後も個人向け国債の人気は続きそうだ。






★中学生呼びかけの「歩きたばこ禁止条例」可決-静岡市


　静岡市議会は最終日の１２日、市内の中学２年生大石悠太君（１３）が制定を呼びかけた「歩きたばこ禁止条例案」を全会一致で可決した。

　街中の受動喫煙の被害をなくすため、大石君は昨年から、同級生たちと街頭に立って条例制定を求める請願書の署名活動を始めた。賛同の輪は広がり、２万４０００の署名を集めた。大石君は昨年１２月、市議会委員会で請願の趣旨を説明。請願は委員会、本会議とも全会一致で採択され、市が条例案を今議会に提出していた。

　条例の正式名称は「静岡市路上喫煙による被害等の防止に関する条例」。路上喫煙による被害が特に発生する恐れがある区域を市が「路上喫煙禁止地区」として定めることができ、禁止地区で路上喫煙をした人に５万円以下の過料を科すことを定めた。施行は１０月１日から。過料は来年４月１日から科せられる。





★自販機手数料、暴力団に-福岡の三セク施設、コカ社設置

　清涼飲料水販売大手、コカ・コーラウエストジャパン（福岡市東区）が福岡県内の公共施設に設置した自動販売機の販売手数料の一部が、指定暴力団工藤会系幹部名義の口座に入金されていたことがわかった。同社は、施設側に支払ったはずの手数料が暴力団幹部に詐取されていたとして、県警に被害届を出した。同社の内部調査で、公共施設内の自販機の手数料が個人口座に振り込まれていたケースが少なくとも約３０台確認されているという。

　同社によると、福岡県築上町の第三セクターが運営する物産館「メタセの杜」に設置した２台について、売り上げの１０％を販売手数料として三セクに毎月振り込む約束をしていた。ところが、物産館がオープンした０５年１２月〜０６年１月の手数料計約４万６０００円が、暴力団幹部名義の口座に振り込まれていたという。

　三セクの帳簿をチェックしていた税理士が、手数料収入が計上されていないのを発見。同社が振込先の口座名義人を県警に照会したところ、同県みやこ町の工藤会系暴力団幹部と分かり、同社は三セクに手数料を弁済した。同社の内規では、自販機を設置する際、設置先の土地・建物の所有者と、販売手数料の支払い相手を記した販売機器設置協定書を作成することを定めている。

　ところが、今回のケースでは、営業担当者が暴力団幹部から「自動販売機を置かせてやる」と呼び出され、手数料の振込先を自分にするよう指示されており、協定書は作成しなかったという。同社は福岡、佐賀、広島、岡山など、九州北部と中国地方の計８県に、９万５００台の自販機を設置している。このうちの約２５％にあたる２万３５００台に協定書が存在せず、適正な支払い相手に入金されているかどうか調べている。手数料は多い自販機で年間３０万円程度になるという。

　同社広報室は「振込先が個人名義のため、不正な振込先かどうか判別できなかった。契約の経緯を調査し、不正なケースがあれば被害届を出す」と話している。同社はコカ・コーラなどの清涼飲料水を販売する日本コカ・コーラの関連企業の一つで、０５年の年間売上高は２４５８億円（連結）。







★埼玉・千葉などで偽５千円札、都内のものと同一番号

　東京都内で相次いで見つかった偽５千円札と記番号「ＰＡ７６０４８９Ｊ」が一致する偽札が、埼玉、千葉、栃木県内で少なくとも１２枚使われていたことが１１日、わかった。

　各県警で偽造通貨行使事件として調べている。

　埼玉県桶川市では６月２２日夜、スーパーの従業員が、３０〜４０歳の男性が使ったとみられる５千円札１枚に透かしがないのに気付き、上尾署に届け出た。同県川口市本町の金物店では今月５日、男性がスプーン１本（１４０円）を偽５千円札で購入して釣り銭を受け取った。同県内ではこのほか、今月８日までに川口、さいたま、飯能、蕨市内で計７枚が発見された。

　千葉県内でも今月２日に松戸市内のパン屋で子供連れの男性が１枚を使ったほか、６日には印西市内のスーパーのレジで１枚が見つかった。栃木県小山市のＪＲ小山駅でも６月３０日、乗り越し精算に訪れた男性が駅職員に手渡している。






★「新発明」で投資詐欺、被害９０億？社長ら逮捕…愛媛

　うその投資話を持ちかけ、１００万円をだまし取ったとして、愛媛県警生活環境課と新居浜署は１１日、東京都板橋区、「エムシーエーエクセレント」社長、西村賢一容疑者（５８）と同社幹部ら計４人を詐欺容疑で逮捕した。

　県警は、同社の銀行口座に２００２年以降、大阪や福岡など西日本の８府県の約９００人から約９０億円の入金があったことを確認しており、被害の裏付けを進める。調べでは、４人は共謀して昨年７月上旬、愛媛県内の会社員男性（３５）に「水からエネルギーを生み出す画期的な装置がほぼ完成。出資すれば５％の利息がつく」などと持ちかけ、同月１５日ごろ、１００万円を詐取した疑い。

　西村容疑者らは先月、同県新居浜市の女性３人に水耕栽培などへの投資話を持ちかけ、約３３００万円を集めたとして出資法（預かり金の禁止）違反容疑で逮捕されていた。






★廉価ＤＶＤ訴訟、５３年映画は著作権消滅…東京地裁

　映画「ローマの休日」など２作品の廉価版ＤＶＤの販売を巡り、著作権の所有を主張する「パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション」（米国）が、東京都内の販売会社を相手取り、販売差し止めの仮処分を求めていた裁判で、東京地裁（高部真規子裁判長）は１１日、「著作権の保護期間は満了している」として、申し立てを却下する決定をした。

　名作の当たり年とされる１９５３年公開作品については、保護期間が５０年か７０年かを巡り業界で見解が分かれていたが、著作権は５０年で切れたとする初の司法判断が下された。１９５３年は問題となった「ローマの休日」「第十七捕虜収容所」の２作品のほか、「シェーン」「ナイアガラ」「宇宙戦争」などの名作が相次いで公開された。旧著作権法では、映画の保護期間は公開の翌年から５０年とされていたが、０４年１月１日施行の改正法で７０年に延長された。

　文化庁は、旧法では０３年末に著作権が切れることになっていた「５３年作品」について、「０３年１２月３１日午後１２時と０４年１月１日午前０時は連続しているため、５３年作品の保護期間は７０年に延長される」との公式見解を示していた。

　しかし、ＤＶＤ業界では、「５３年作品」の著作権は０３年末で切れたとして、廉価版を販売する業者が相次いだため、パラマウント社が今年５月、このうちの１社に対し仮処分を申し立てていた。この日の決定は、「著作権法上の保護期間の単位は『日』であり、著作権は０３年１２月３１日で消滅した」と指摘した上で、「文化庁の見解は司法判断を受けたものではなく誤っている」と、同庁の公式見解を真っ向から否定した。

　パラマウント社側の代理人は、「ホームページにも公表されている文化庁の見解の方が正しく、決定には驚いている」とコメント。同社は決定を不服として、知財高裁に即時抗告する方針だ。一方、５００円の廉価版ＤＶＤの販売が認められた都内の販売会社は「主張が認められ、ほっとしている。仮処分申請の後、販売は自粛してきたが、今後、対応を検討したい」とコメントした。同社は、問題となった２作品を含め十数タイトルの「５３年作品」を販売している。







★「ゴミ拾い」など刑罰に…法制審に諮問へ

　杉浦法相は１１日の記者会見で、軽微な犯罪では刑務所収容の代わりにゴミ拾いなどを刑罰として科す「社会奉仕命令」の創設など、刑務所の過剰収容対策を２６日の法制審議会の臨時総会で諮問すると発表した。

　諮問では、〈１〉国が受刑者の居住地を指定し、刑務官の監視下で社会生活させる「中間的な処遇」の創設〈２〉保釈要件の緩和――などの検討も求める。一定条件を満たせば、刑務所や拘置所などへ収容せずに済む仕組みを作るのが狙いだ。法務省はこうした新制度について、今年１月にプロジェクトチームを設置し、検討を進めている。

　ただ、導入には刑法、刑事訴訟法などの改正が必要になるため、法制審に諮問することにした。杉浦法相は記者会見で、早ければ来年の通常国会で法改正を実施する意向を示した。







★米国務次官補、中国の北朝鮮説得に強い期待

　北朝鮮のミサイル発射問題に関する国連安全保障理事会の制裁決議案の対応をめぐり、訪中している６カ国協議米首席代表のヒル米国務次官補が１２日午前、中国の李肇星外相と会談した。ヒル次官補は武大偉外務次官が平壌で行っている北朝鮮への説得工作について説明を受けているとみられる。

　ヒル次官補は会談前、記者団に「１１日から本格的な中朝間の協議が始まった」と指摘したうえで、「中国は（北朝鮮を説得できる）希望がなければ制裁決議案の採択の延期を頼まなかったと思う」と述べ、中国の対北朝鮮説得に期待を表明した。しかし、北朝鮮が求めている米国の北朝鮮への金融制裁措置の解除については「どれほどのマネーロンダリング（資金洗浄）を許せばいいのか」と述べ、北朝鮮の要求に応じる考えはないことを改めて強調した。

　ヒル次官補は、７日に北京で武次官らと協議した後、韓国、日本を訪問していたが、１１日に「中国の外交努力がどうなっているか、説得工作が成功したかについて聞きたい」として再び訪中し、李外相との会談に臨んだ。会談で、李外相はヒル次官補に拘束力のない議長声明制採択への理解を求めているとみられるが、ヒル次官補は制裁決議案について「幅広く世界から支持されている」と述べ、中国の説得工作が不調に終われば決議案採択に向けた動きを強めることを示唆した。

　中国は武次官の訪朝で、北朝鮮の６カ国協議復帰とミサイル発射の再度の自粛への確約を引き出し、制裁決議案採択に向けた流れを変えることに全力を挙げており、北朝鮮のミサイル発射問題は最大の山場を迎えている。







★「寝苦しい夜…」東京都心で今年初の熱帯夜

　気象庁の観測によると、東京都心（大手町）は１２日朝の最低気温が平年より４．１度高い２６．２度（午前５時１３分現在）で、今年初めて最低気温が２５度以上の熱帯夜となった。

　昨年より２週間遅い初日だが、３０年平均（昭和４６―平成１２年）より１日早い。

　同庁によると、梅雨前線が北陸付近まで北上し、南から暖かい空気が流れ込んだ。１２日の朝の最低気温は、名古屋２５．７度（熱帯夜初日）、大阪２７．０度、広島２６．３度、福岡２６．８度など、関東以西の各地で寝苦しい夜だった。






★幻覚キノコ、罰ゲームで服用-大阪・関大の学生死亡

　大阪府吹田市のワンルームマンションで、麻薬成分を含む「マジックマッシュルーム」とみられる粉末を服用した関西大２年の男子学生（１９）が転落死した事件で、粉末を譲り渡した友人の学生（２３）が吹田署事情聴取に対し、「（死亡した）学生は罰ゲームで粉末を飲んだ」と話していることが１１日、分かった。同署は残りの粉末の鑑定を急ぐとともに、麻薬取締法違反の疑いで捜査を進める。

　男子学生の死因は全身を強打したことによる臓器損傷などとみられる。死亡直前の状況から、男子学生は幻覚症状を起こして転落したらしく、同署は血液中の麻薬成分の有無も鑑定している。調べでは、男子学生は１０日午後８時２０分ごろ、大学キャンパス（吹田市）の部室で友人らと遊んでいた際、粉末約０．３グラムを飲んだ。その後、突然奇声を上げたり、地面に頭を打ちつけるなどしたという。

　同署が友人らから服用当時の状況について聴いたところ、「ゲームをしていて罰ゲームになったので、死亡した学生が粉末を取り出して全部飲んだ。１週間ほど前、大阪・ミナミのアメリカ村で『（マジック）マッシュルーム』２袋を８０００円で買った。うち１袋を死亡した学生に４０００円で売った」と話した。友人の学生は残り１袋を自分用に所持。同署が任意提出を求めたところ、マジックマッシュルームに酷似した茶色い粉末約０．３グラムが入っていた。








★トヨタ欠陥８年放置-歴代３部長を書類送検

　トヨタ自動車がＲＶの欠陥を認識しながら約八年間リコール（無料の回収、修理）を届け出なかったため、五人負傷の交通事故が発生したとして、熊本県警交通指導課は十一日、業務上過失傷害容疑で同社のお客様品質部長（５５）＝愛知県豊田市＝ら三人を書類送検した。ほかに書類送検されたのは、前々任の部長だった自動車部品会社役員（６２）と、前任部長のトヨタ自動車リコール監査室長（５８）。

　調べでは、いずれも男性の歴代部長三人は、一九九六年ごろからＲＶ「ハイラックスサーフ」のかじ取り装置「リレーロッド」に強度不足の欠陥があるのを知りながら、リコールを届け出ずに放置し、二〇〇四年八月に熊本県で五人負傷の事故を引き起こした疑い。三人は容疑を大筋で認め「重大な事故が起きていなかったので、リコールはしなかった」と供述しているという。

　トヨタ自動車は〇四年十月に約三十三万台のリコールを届け出た。同社は「九六年当時は不具合の発生頻度からリコールが必要との判断には至らなかった」としている。交通指導課によると、リレーロッドはハンドルと車輪をつなぐ装置で、トヨタ自動車には九二年から〇四年までに八十件の折損が報告されていた。八八年のフルモデルチェンジで前輪にかかる重さが九十五キロ増えたが、従来のリレーロッドを使ったため強度不足になったことが、九六年ごろに社内調査で判明。以後は改良した部品を使うようになったが、リコールは行わなかった。







★ペットのワニ、少年を襲う

　小学校の近くでペットとして飼われていたワニに12歳の少年が襲われたが、幸い少年は無事だった。

　襲われたのはフィリピン南部のミンダナオ島に住むラモン・パルマレス君（12）。その日、パルマレス君が体長2.1メートルのワニに石をぶつけたり、つっついたりしていたところ、突然ワニが腕に噛み付いたという。コタバト市職員のバシリオ・ロサルさんは、「市はその家でワニがペットとして飼育されている事実を知りませんでした」と話している。

　野生生物保護局によると、フィリピンでは野性動物をペットとして飼育することは違法であり、また、この家ではワニの他にニシキヘビもいたため、どちらも保護したという。ワニやニシキヘビを飼育していた男性は野生動物保護法違反、および子供を危険な目にあわせた罪に問われることとなり、少年の両親は男性を告訴する予定だそうだ。






★教員免許に更新制-中教審答申

　教員の資質向上策を検討してきた中央教育審議会は十一日、十年ごとに講習を受けないと免許が失効する「教員免許更新制」などの導入を柱とした答申を小坂憲次文部科学相に提出した。答申では、教職課程への実践的な演習の導入や即戦力のある新人や指導教員を養成する「教職大学院」創設なども提言。文科省は二〇〇七年の通常国会に教員免許法改正案を提出する。更新制実施は〇八年度以降の見通し。

　答申によると、免許の有効期限を十年とし、期限満了の二年前に最低三十時間、認定大学や教育委員会が大学と連携して行う講習を受ける。現職教員については「遡及（そきゅう）適用は問題」などの意見があったが「必要性と合理性がある」として全教員に適用する考えを示した。更新しない場合は免許状は失効する。失効した場合でも回復講習を受ければ、再授与の申請が可能になる。ペーパーティーチャーも回復講習を受けることで再授与される救済措置が取られる。

　講習内容は「教員として必要な資質能力は時代の進展によって更新が図られるべきだ」とし、使命感や責任感、児童・生徒理解や学校経営に関することのほか、子どもの変化や学習指導要領の変化など「その時々に必要な内容を刷新する」としている。教育課程では教員として必要能力が身に付いているかを確認するため「教職実践演習」（仮称）を設置。学生の能力や意欲が十分かをチェックし不十分な場合は教育実習に出さないとしている。

　教職大学院は標準二年間の専門職大学院。〇七年度から設置申請を受け付け、早ければ〇八年度に第一号が誕生する。







★劉翔、百十障害で世界新-１３年ぶり記録塗り替える

　陸上のローザンヌ国際は１１日、当地で行われ、男子百十メートル障害で劉翔（中国）が１２秒８８の世界新記録を樹立した。従来の記録はコリン・ジャクソン（英国）と劉翔が保持していた１２秒９１。劉翔は１９９３年にジャクソンがマークしたこの記録に２００４年アテネ五輪で並び、この日１３年ぶりに塗り替えた。

　男子二百メートルは２０歳のゼイビアー・カーター（米国）が世界歴代２位の１９秒６３の好記録で快勝。男子四百メートル障害Ｂレースに出場した成迫健児（筑波大）は４９秒０２で２位、吉形政衡（三洋信販）は５０秒０１で７位だった。同種目Ａは世界王者のバーショーン・ジャクソン（米国）が４７秒７７で制した。

　女子棒高跳びはエレーナ・イシンバエワ（ロシア）が４メートル９０の今季世界最高で勝ったが、自身の世界記録を１センチ上回る５メートル０２には失敗した。同百メートルはマリオン・ジョーンズ（米国）が１０秒９４で制した。


　■劉翔の話　

　まるで夢のようだ。言葉にできない最高の気持ちだ。５台目以降の走りは完ぺきだった。スタートで失敗したから、もっと速く走れると思う。これまで欧米の選手ばかりが強かったが、中国人でも世界一になれることを証明した。





★厳選された女の子の口説き文句、これで上手くいくか？

　「君のお父さんは泥棒だったのかい？　だって君の瞳は……お父さんが星を盗んで君の目に入れたかのように美しいから」

　そんなフレーズを囁けば、きっと上手くいくでしょう……。口説き文句ベスト10を出版した『チェンバーズ』によると、「愛のフレーズ」は英語の他にチェコ語、フランス語、イタリア語、フランス語、そしてドイツ語にも翻訳されているそうだ。

　もしも上位の口説き文句で上手くいかなかった場合、こんなフレーズを囁いてみよう。

　「ねぇ、君って天国から落ちてきたとき、痛くなかったの？」

　それともこんなのはどうだろう。

　「君は疲れているだろう？　だって、君は僕の心の中を一日中走り回っているんだから」

　さて、第10位の口説き文句はこんな感じだ。

　「君の瞳が唯一僕に教えてくれないもの……。それはね、君の名前だよ」





★クリップ１個で家を入手-ウエブ版わらしべ長者がゴール

　たった１つのペーパークリップからスタートして物々交換を続け、家１軒を手に入れる――。現代版「わらしべ長者」を目指していたカナダの青年が、ちょうど１年でゴールにたどり着いた。カナダ中西部の小さな町で、ついに一戸建ての持ち主となる。

　カイル・マクドナルドさん（２７）はモントリオールのアパートに住み、アルバイトを転々としていた。ある時「家を持って一人前になりたい」と思い立ち、インターネットの物々交換サイトに注目。昨年７月、サイトに赤いクリップ１個を出品して以来、「もう少しだけ大きな物」を求めて交換を重ねてきた。

　交換の申し出を受ければどこへでも出向き、カナダと米国の各地をめぐりながら、クリップを「魚の形をしたペン」に、それを「陶器のドアノブ」に、それをまた「キャンプ用コンロ」に――と次々に取り換え、今年４月にはアリゾナ州フェニックスの家に「１年間無料で住む」権利を手に入れた。マクドナルドさんの挑戦はこのころまでにすっかり有名になり、米国やカナダ、日本のテレビで取り上げられた。地方ラジオにも十数回出演したマクドナルドさんは、ロサンゼルスでたまたま番組を耳にした俳優のコービン・バーンセンさんと運命的な出会いを果たす。

　映画「メジャーリーグ」への出演で知られるバーンセンさんは、マクドナルドさんにこう持ちかけた。「私は今、新作映画の脚本と演出を手がけている。作品中のせりふ付きの役を提供しよう」――マクドナルドさんは大いに興奮したが、ここではたと考えた。「バーンセンさんがフェニックスの貸家などいらないことは確かだ。相手が使える物と交換しなければ、本来の趣旨から外れてしまう」

　そこでマクドナルドさんは、バーンセンさんの申し出をいったん棚上げして、そのまま物々交換を続けることに。貸家に住む権利と引き換えに「ロック界のスーパースター、アリス・クーパーさんと午後のひとときを過ごす権利」を入手し、それをさらにロックバンド、キッスをデザインした置物と交換した。

　これは、透明の球に水やラメを入れた「スノーグローブ」と呼ばれる置物。実は、バーンセンさんはスノーグローブ集めが趣味で、自宅には６５００個も並ぶほどだという。マクドナルドさんはキッスのスノーグローブをバーンセンに渡して、約束通り映画の役を入手。同時に、自分のホームページ上で「皆さんもバーンセンさんにスノーグローブを贈って、サイン入り写真をもらおう」と呼び掛けた。

　これを聞きつけたのが、カナダ・サスカチワン州にある人口１０００人余りの町、キプリングの人々。高齢化に悩む町を活性化するために、マクドナルドさんを住民として迎えたいという話がまとまった。町の当局は早速、メインストリート沿いに立つ１００平方メートルの一戸建てを買い取った。マクドナルドさんとの話は先週まとまり、１２日には家が正式に引き渡される。マクドナルドさんは恋人と２人で、９月からここに暮らす予定。「ずっと住むかどうかは分からないけど、少し腰を落ち着けて、念願の作家を目指してみたい」という。

　一方キプリングの当局は、町内を走る幹線道路沿いに大きな赤いクリップを飾り、家と交換した映画の役のためにオーディションを開催する計画を進めている。バーンセンさんも「オーディションでぴったりの人物が見つかったら、主役をやってもらってもいい」と乗り気の構え。「（マクドナルドさんの）魔法の力で、大物スターが誕生するかもしれない」と、期待を寄せている。