今日のニュースコミュの2006年6月8日（木）-東京-曇→雨

★池田小の校内児童殺傷から５年…８人の冥福祈り安全誓う

★ブラピとアンジー、愛娘誕生後初の会見-挙式は未定

　ナミビア、スワコプムント──米俳優ブラッド・ピットさん（４２）と米女優アンジェリーナ・ジョリーさん（３０）のカップルが７日、滞在先ナミビア西部スワコプムントのホテルで地元記者団向けに会見を開いた。


★同性婚禁止の憲法改正案否決-米上院

　米上院は７日、同性同士の結婚を禁止する憲法改正案の採決を行ったが、賛成４９、反対４８で可決に必要な賛成６０に届かず、改正案は否決された。（米議会前で開かれた、同性婚を禁止する憲法改正案への抗議デモ）

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★１０線５０ｍ「開かずの踏切」で事故、９万人影響-横浜

　８日午前７時０５分ごろ、横浜市鶴見区生麦５丁目のＪＲ横須賀線横浜―新川崎の踏切で、男性（５８）が久里浜発千葉行き上り普通電車（１５両編成）にはねられそうになり、転倒した。鶴見署によると、男性は転んだ際に頭の骨が折れ、約１カ月の重傷を負った。

　ＪＲ東日本によると、救出作業のため、横須賀線のほか、京浜東北線と、東海道線が約３０分間運転を見合わせ、計１９本が運休となった。この影響で、ＪＲ３線の６０本に最大約３０分の遅れも出て、通勤・通学客ら約９万２０００人が影響を受けた。鶴見署によると、踏切の幅は約４０メートルで、当時、遮断機は下りていたという。

　現場は、東海道、横須賀、京浜東北、貨物の各線と、京浜急行の上下線計１０本が重なり、京浜急行も合わせた踏切の長さは約５０メートルに及ぶ。国土交通省の調査で「開かずの踏切」と指摘され、０５年８月には、８０歳の女性が踏切を渡りきれずに横須賀線の電車にはねられ、死亡する事故が起きている。






★池田小の校内児童殺傷から５年…８人の冥福祈り安全誓う

　大阪教育大付属池田小（大阪府池田市、白石龍生校長）で児童８人が殺害され、教師を含む１５人が負傷した校内児童殺傷事件から５年になり、同小で８日、８人を追悼、安全な学校づくりを誓う「祈りと誓いの集い」が開かれた。

　７人が死亡、１０人が重軽傷を負った当時の２年生は今年３月に卒業。当時を知る児童は、１年だった現在の６年生だけになった。事件後閉鎖された当時の正門前に献花台が設置され、千羽鶴や花が手向けられた。集いは児童約７００人や教職員、遺族らが参加。校庭に建てた「祈りと誓いの塔」で６年生３人が鐘を鳴らし全員で黙祷（もくとう）し、白石校長や児童が誓いの言葉を朗読。

　会場の体育館は壇上に亡くなった８人の写真が並び、全校児童が取り組み、折り鶴で作った虹とハトを添えて飾った。同校によると、今も６年生５人前後に心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）の症状があるが、学校生活に支障が出る児童はいないという。






★「帰ったら死んでた」畠山容疑者、供述二転三転-秋田小１殺害

　秋田県藤里町の町立藤里小１年、米山豪憲（ごうけん）君（７）殺害事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職、畠山鈴香容疑者（３３）が、秋田県警の調べに、豪憲君殺害を「別の誰かが殺した。私じゃない」などと、容疑を否認する発言を繰り返していることが７日、分かった。畠山容疑者の供述はあいまいだったり二転三転することが多く、県警は虚偽発言も多いとみて、供述の信憑（しんぴょう）性を慎重に見極めながら、殺人容疑での再逮捕を視野に追及している。

　調べによると、畠山容疑者は淡々と取り調べに応じているが、豪憲君殺害について話が及ぶと、急に「体調が悪い」と取り調べを拒んだり、「私じゃない」などと関与を否定しているという。

　また畠山容疑者は逮捕前、犯行時間帯とみられる５月１７日午後３時半前後の自身の行動を「午後２時から午後４時の間は自宅にいた」と報道機関に説明していたが、取り調べには「外出していた」と主張。豪憲君について「帰ったら死んでいた」などとも供述している。このほかにも、前後のつじつまが合わない話をしたり、前に言ったことをすぐに撤回し、別の話を始めたりしているという。しかし県警では、犯行状況や現場の遺留品などの分析から、豪憲君殺害は畠山容疑者の単独犯との見方を強めている。






★胎児への傷害で致死罪認定-交通事故の被告に実刑

　出産間近の妊婦の車に衝突して負傷させ、緊急出産の新生児を死亡させたとして、業務上過失致死傷の罪に問われたブラジル国籍の工員、ハラ・ビトル被告（３０）に対し、静岡地裁浜松支部は８日、事故と死亡との因果関係を認め、禁固１年８月（求刑禁固３年）の判決を言い渡した。

　検察側によると、胎児は刑法上、人とは見なされておらず、交通事故に遭った母親から出生した新生児が死亡した場合、新生児への業務上過失致死罪で起訴したのは異例。同様の事故で検察側の対応は分かれている。

　志田洋裁判官は判決理由で「被害者に胎盤早期はく離などの傷害を負わせ、その後に出生した新生児は、母体が受けた傷害に起因して死亡した」と指摘。「居眠り運転で事故を引き起こした被告の過失は極めて重大。誕生を心待ちにしていた両親が受けた精神的衝撃は深刻」と述べた。検察側は「新生児は胎内で順調に成育していた。致死罪の成立は明白」と主張。弁護側は「控訴は被告と相談して決める」としている。

　判決などによると、ハラ被告は３月７日、静岡県袋井市の県道を乗用車で走行中、居眠りをして対向車線にはみ出し、出産を３日後に控えた杉山真寿美さん（２９）の軽乗用車に正面衝突。女性に２週間のけがをさせ、直後に生まれた男児の元気ちゃんを死亡させた。札幌市で平成１５年、母親がけがをして胎児が出生後に死亡した交通事故で、検察側は胎児を母体の一部と判断し、母親への業務上過失傷害罪で起訴。札幌地裁は昨年１１月、同罪に問われた会社員に有罪判決を言い渡した。





★男児、防火シャッターに挟まれ意識不明-新潟

　７日午後３時５０分ごろ、新潟県五泉市の市立村松小（長谷川義郎校長）の体育館で遊んでいた同小１年の男児（６）が、防火シャッターと床の間に首を挟まれた。児童から連絡を受けた教諭が１１９番した。男児は病院に搬送されたが、意識不明の重体。

　県警五泉署の調べによると、シャッターは体育館と校舎をつなぐ廊下にあり、事故当時、業者２人が火災報知機などの点検中だった。放課後、友人らと入り口付近で遊んでいる途中、シャッターが下り始めたため逃げようとしたが、ランドセルが引っ掛かり、挟まれたらしい。

　業者は「シャッターのスイッチを切って点検していた」と話しているという。点検中、複数のシャッターが同時に下りており、同署は安全管理などに問題がなかったかも含めて調べている。






★２０世紀の香水瓶展…２１日から

　ポーラ化粧文化情報センター（東京）は２１日から、東京・銀座の同センター内の展示室で、ユニークな形をした香水の瓶など約６０点を紹介する「あそぶかたち☆２０世紀の香水瓶」を開催する。

　展示される瓶は、犬や猫、人気絵本のキャラクター、テニスラケットや電気スタンドなどをかたどったもの。このような特徴的な形をした香水瓶は、１９３０年代ごろから盛んに作られるようになったという。瓶のほかに、香水瓶のモデルになった絵本、宣伝用の看板なども展示される。

　無料。２１日から１２月２０日までの毎週水曜日。午前１０時３０分から午後５時まで。問い合わせはポーラ文化研究所（０３・３５６４・３６５１）へ。





★ピットとジョリー、愛娘誕生後初の会見-挙式は未定

　俳優ブラッド・ピットさん（４２）と米女優アンジェリーナ・ジョリーさん（３０）のカップルが７日、滞在先ナミビア西部スワコプムントのホテルで地元記者団向けに会見を開いた。２人が揃って公の場に姿を見せたのは、実子で娘のシロー・ヌーベルちゃんの誕生以来初めて。

　黒いドレス姿のジョリーさんはリラックスした様子で、結婚式の日程が今のところ未定であると明言。「わたしたちは親として一緒に子どものことに専念しているので、それより挙式を優先するなんてつまらないこと」と語った。また、ピットさんは、「米国では送れない穏やかな日々をナミビアで得ることができた。普通の家族のように家族水入らずの時間を過ごせるのは、ぼくらにとってすごく大きな意味がある」と述べた。

　ナミビアを出産場所に選んだ理由についてジョリーさんは、ピットさんと以前ナミビアを訪れて気に入っていたと説明。また、ピットさんは、ナミビアの医療スタッフの優秀さを賞賛した。ピットさんとジョリーさんはあと数日間ナミビアに滞在した後、出国する予定という。具体的な日程は明らかにされていない。

　ナミビア当局は２人の滞在にあたり、ホテルや病院の周辺に厳戒態勢を敷いてパパラッチなどを撃退。外国人記者に対する査証発給については、２人の承諾書を獲得していることを条件とした。当局はこの日の記者会見でも外国人記者をシャットアウトしたうえ、地元記者団に対して２人に「不快感を与える」質問をしないよう指示した。会見にはナミビアのポハンバ大統領夫人も出席した。






★個人情報の相談１万４千件「不正な取得」最多

　国民生活センターは、個人情報保護法が全面施行された昨年４月から今年３月までの１年間に、全国の個人情報相談窓口に寄せられた相談が１万４１５４件にのぼったと発表した。自分の個人情報が事業者に不正に入手されているのではないかとの内容が最も多かったほか、個人情報を出すことに必要以上に敏感になる「過剰反応」と思われるものも目立ち、同センターは「戸惑いと混乱が生じている」と分析している。

　全国の消費生活センターに寄せられた相談は１万２８５６件、自治体の担当窓口は１２９８件だった。

　消費生活センター分を内容別（複数回答）にみると、ダイレクトメールなどについて「事業者が不正に個人情報を得ている」との相談が５０％で、自分や家族の個人情報の「漏洩（ろうえい）・紛失」が２６％。「本人の同意なしに第三者へ提供」１５％、「目的外利用」１２％が続いた。学校の緊急連絡網や卒業アルバム、地域の防災マップ作製に関して「住所や電話番号などを載せても問題はないのか」とする相談など「過剰反応」と思われるものも多かったという。

　事業者が取引上の優位な立場を利用して個人情報を広く入手しようとする例もあるという。融資契約更新の際、銀行から「返済が滞った場合のため」として、保証人でもない家族の氏名や住所、預金残高などの情報を提供するよう求められ、提供しなければ契約の更新はできないと言われたケースがあった。






★不眠の経済損失、３兆５０００億円-遅刻、効率低下…

　日中の眠気などが原因で生じる経済損失は、年に３兆５０００億円――。こんな試算を日大医学部の内山真教授（精神神経医学）がまとめた。睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）による居眠り運転が社会問題となり、睡眠に対する関心が高まる中で、眠気による経済的な損失の推計は初めて。

　大阪市に本社がある化学メーカーの社員に、１カ月間の睡眠について、国際的に広く使われている問診票に答えてもらい、３０７５人の回答を分析した。その結果、眠りに「問題あり」と分類されたのは１１２９人（３６．７％）だった。

　このグループは、勤務中の眠気の頻度が月５回で、「問題なし」グループの月２．７回の約２倍だった。欠勤や遅刻の頻度も高かった。また、眠気があると仕事の効率は４割落ちると回答した。

　これをもとに、日本の労働者数や日額給与などをかけ算し、「問題あり」の人たちの眠気による経済損失を年に３兆６６５億円とはじきだした。欠勤や遅刻、交通事故による損失を加えると、合計で３兆４６９４億円にのぼった。内山さんは「眠気は本人の意思でコントロールできないということを理解して、対策を講じることが重要です」と話している。







★仙台新生児誘拐：根本被告に懲役８年、妻に３年-仙台地裁

　仙台市宮城野区の「光ケ丘スペルマン病院」で今年１月、生後１１日の新生児が連れ去られた事件で、身代金目的誘拐・要求の罪に問われた宮城県七ケ浜町、衣料品販売業、根本信安被告（５５）と妻カルメンシタ・フラデハス被告（３５）の判決公判が８日、仙台地裁であった。卯木誠裁判長は根本被告に懲役８年（求刑・懲役１０年）、カルメンシタ被告に同３年（求刑・同５年）を言い渡した。

　判決によると、根本被告は１月６日午前３時４０分ごろ、同病院に侵入して同区の男性会社員（２７）の長男を連れ去り、元娘婿の佐藤和美被告（３３）＝分離公判中＝と逃走。志村早苗院長（５９）に身代金６１５０万円を要求し、電話で現金の受け渡し方法などを指示した。カルメンシタ被告は自宅で長男の世話をした。

　根本、カルメンシタ両被告は公判で、誘拐の事実は認める一方、事前共謀は否認。カルメンシタ被告は「夫が赤ちゃんを連れてきたので、仕方なく協力させられた」と無罪を主張していた。





★過食はストレスへの反応？しつけと肥満の関係

　厳格な親のほうがそうでない親よりも、6歳になるまでに子どもを肥満させてしまうことが多い。その原因は、幼い子どもがストレスへの反応として食べすぎる傾向があるからとみられる。ボストン大学薬学部の研究結果だ。

　子育てにおける親の姿勢と子どもの肥満についての調査報告書が、米小児科医学会の学会誌『小児科学』6月号で発表された。自制心と子どもの意見を尊重したうえで責任の所在をはっきりさせる「信頼できる」親の子どもには、体重に問題が発生しにくいこともわかった。

　寛大でしつけが厳しくない両親を持つ子どももしばしば太りすぎてしまうが、厳しいだけの親の子どもほどではないという。
また、無関心な親に育てられた子どもが体重に問題を抱えるケースは、甘い親に育てられた子どもと同じ程度だったそうだ。

　この調査は、1991年に出生登録された872人の子どもを対象に、長年にわたって行われたものだ。報告書は、「4つの子育てスタイルの中で、権威的な子育ては幼年肥満の危険が最も高い」と結論づけている。

　「これらの結果は、感情的な配慮に欠けた厳しい環境が、幼年肥満増加の危険に結びついている証拠を示す」

　加えて、厳しい親は子どもがいつ何を食べるかを厳格に定めるが、もし配慮と思いやりが無ければ、それがかえって良くない効果を与える可能性がある、とも書かれている。また、親が子どもに運動を強要すると、子どもがかえって運動ぎらいになってしまう現象も報告されている。





★シンドラー社製エレベーター、愛知県庁でも扉トラブル

　高校生が挟まれて死亡する事故が起きた「シンドラーエレベータ」社製のエレベーターが、愛知県庁の白壁庁舎（名古屋市東区）でも０４年、扉が開いた状態で降下するトラブルを起こしていたことが分かった。

　県財産管理課によると、トラブルがあったのは同年１１月２９日午前９時半ごろ。消防職員数人が５階から下の階へ行こうと、エレベーターに乗った際、扉が半開きのままエレベーターが降下し始めたという。

　県は一時、使用を中止し、緊急点検をしたが、異常は見つからなかったという。





★イチロー日米通算２５００安打-プロ１５年目で達成

　米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手（３２）＝本名、鈴木一朗（すずき・いちろう）＝は７日、シアトルでのツインズ戦で第４打席までに３安打し、日米通算２５００安打を達成した。

　節目の数字まで３に迫っていたイチローは、一回に通算１８度目の先頭打者本塁打を放ち、四回に二塁内野安打、六回に中前打を放った。日本（９年）で１２７８本、大リーグ（６年目）ではこの打席まで１２２２本を積み重ねた。

　日本のプロ野球では、張本勲（はりもと・いさお）の３０８５本を筆頭に野村克也（のむら・かつや）、王貞治（おう・さだはる）、門田博光（かどた・ひろみつ）、衣笠祥雄（きぬがさ・さちお）、福本豊（ふくもと・ゆたか）の６人が２５００安打を達成。大リーグでは過去８１人（公式ホームページによる）が記録している。


≪「これから全盛期」の期待≫

　３２歳８カ月で２５００安打を記録した。ある米国の資料によれば、この数字にイチローより若くして到達したのは、大リーグでも３１歳で到達したタイ・カッブしかいない。日米通算とはいえ、イチローは４１９１安打の"球聖"カッブと同じようなペースで節目を通過したことになる。

　日本では通算３０８５安打の張本勲（はりもと・いさお）、三冠王の野村克也（のむら・かつや）、王貞治（おう・さだはる）ら６人が、２５００安打に到達しているが、いずれも選手生活の終盤だった。これから全盛期を迎えるイチローが、順調に数字を積み重ねていくのは間違いない。怖いのは大きな故障ぐらいだ。昨年１０月２２日の誕生日に「年を取った実感はまったくない」と語った。今春のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で、ある大リーグのスカウトが驚いたのは、打席から一塁まで駆け抜けるタイムが縮んでいたことだ。

　左打者の平均は約４．２秒、右なら約４．３秒。それがイチローは３．８秒から最近では３．７秒を記録するという。徹底した自己管理と細かい努力の積み重ねは、既にイチローの日常として言い古された。「少しずつでも前進しているという実感は、野球選手としてだけでなく人間としても大事なこと。その実感を得るためにこちらにきた」と話したことがある。今後も厳しい道のりは続くが、それがなければ前進も自覚できないということか。そんなイチローに敵将が異例のエールを送る。相手側ベンチで快挙を見守ったツインズのガーデンハイアー監督。「イチローは特別な選手。対戦するのは嫌だけど、彼のプレーを見るのが楽しくて仕方がないんだ」（共同）






★同性婚禁止の憲法改正案否決-米上院

　米上院は７日、同性同士の結婚を禁止する憲法改正案の採決を行ったが、賛成４９、反対４８で可決に必要な賛成６０に届かず、改正案は否決された。

　共和党は今年１１月の中間選挙を前に、改正案によって保守層の支持固めを図っていた。同党は可決に必要な賛成を得られなかったことを認めたものの、引き続き重要課題として同性婚の問題に取り組んでいく姿勢を示した。改正案は来月、下院での審議が予定されている。共和党のベイナー下院院内総務は「可決を望む共和党議員はかなり多い」と自信を示した。しかし改正案反対派は、議事日程の貴重な時間が中間選挙狙いの作戦で浪費されたとの認識を示している。民主党上院議員の１人は、改正案について「（異性同士の）結婚を保護することではなく、共和党の優勢を守ることが目的。悲しいことだが、大半の人々は政治的動機に気づいている」と述べた。






★左腕「２本」の赤ちゃん、切断に成功-中国

　左腕を「２本」持って生まれた生後２カ月の男の赤ちゃんが６日、上海小児病院で３本目の腕を切断する手術を受け、無事に成功した。赤ちゃんは今後、残った左腕の理学療法を続ける必要があるという。

　執刀医によると、切断したのは胸に近い方の腕。左腕は２本とも完全に正常ではないものの、ともに発達した状態で、どちらを切断するか判断に迷っていた。検査の結果、胸に近い方の左腕がほんの少し、未発達だったことが判明。切断に踏み切ったという。手術は約３時間ほどで終了した。赤ちゃんの姓名など、詳細は明らかになっていない。腕が３本あったほか、腎臓がひとつしかない状態で誕生していた。




★飼い犬同伴の飲食店入店、米フロリダ州で合法化

　米フロリダ州のブッシュ知事は３日、犬の飼い主が飼い犬同伴で飲食店に入店し、屋外の客席で飲食することを認める通称「ドギー・ダイニング法案」に署名した。

　同州保健当局は以前、介助犬以外の犬の飲食店入店を禁止していた。一部の店は規制を無視していたものの、当局が昨年から摘発に乗り出した。しかし罰金支払いを命じられた住民の一部から不満の声があがったことを受け、同州オーランド出身のシェリ・マッキンベール下院議員（共和党）が法案を提出した。

　法案は３年間の試験期間を設ける内容で、延長するかは州当局が決定する。また、犬の来店を実際に認めるかどうかは同州各郡の判断に委ねられ、郡が承認した場合も各飲食店に裁量権が与えられる。

　ブッシュ知事はこの日、チャーリー・クラリー上院議員の飼い犬ディキシー・カップとともに登場。ディキシー・カップは文書に足跡を残し、署名に一役買った。知事は、これで飼い主と犬が「ビールでもホットドッグでも何でも」一緒に味わえるようになる、と胸を張った。

　しかし法案反対派は、犬が公共の場所で食事することを法律で承認するのは「ばかげている」と冷めた反応。また、実際に犬を飼っている住民の１人は、犬と一緒に食事をすることへの強い抵抗感を示し、「犬同伴を認める店には行かないことにした」と、法案を歓迎しない姿勢を明らかにした。






★「空き交番」954カ所減る

　警察官の不在が常態化している「空き交番」は4月時点で全体の4.2％にあたる268あり、昨年の同じ時期より954減ったことが8日、警察庁のまとめで分かった。同庁は来年春までに空き交番をゼロにする方針。

　警察庁によると、全国の交番は4月時点で6362カ所で、昨年同時期より93カ所減った。一方で交番勤務の警察官は約4万8700人と1800人増えた。常時2人以上の警察官が配置されている交番は4853、交番相談員やパトカーの警察官が配置不足を補っている交番が1241あり、残る268が空き交番となる。

　新たに空き交番がゼロになったのは岩手、三重、宮崎など15県。北海道、東京、静岡、京都など23都道府県は空き交番が残っている。





★＜シートベルト＞後部座席の着用率は１割以下-５割目標

　車両の後部座席に同乗者がいた昨年の交通死亡事故３９５件のうち、約４割の１６４件で後部座席同乗者だけが死亡していたことが、警察庁のまとめで分かった。後部座席のシートベルト着用は道路交通法で努力義務にとどまり交通違反に問わないため、着用率は１割以下。同庁は今後５年間で着用率を５割に引き上げるため、近く全国の警察本部に対し、交通取り締まり時に着用を指導し、免許更新時の講習などでも着用を呼びかけるよう通達を出す。

　同庁によると、昨年、後部座席に同乗していて死亡した２４４人のうち車外に放り出されて死亡した人が５１人いた。このうちシートベルトをしていた死者は１人だけだった。

　後部座席の着用率は昨年、一般道で８．１％、高速道で９．８％と低率。一方、交通違反に問われ、免許点数が減点される運転席及び助手席の着用率は、一般道の運転席が９２．４％、助手席が８０．３％、高速道の運転席が９７．７％、助手席９２．１％といずれも高率だ。

　同庁は「後部座席はシートベルトをしなくても安全という誤解があるようだ。着用していないばかりに車外に放り出されるケースもあり、安全教育の場でも着用を呼びかけたい」と話している。