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今日のニュースコミュの3月7日12:21

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 イラクで4日に武装勢力に解放されたイタリア人女性記者ジュリアーナ・スグレーナさんを護送中、米軍の誤射で死亡した情報機関員ニコラ・カリパリ氏の遺体が6日未明、軍用機で祖国に搬送され、イタリアは国を挙げて英雄として追悼した。


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★無言の「英雄」にイタリア涙
└命救われた記者「米兵は私を狙って撃った」

 イラクで反米武装勢力から解放されたイタリア人女性記者ジュリアナ・スグレーナさん(56)を護送中、米兵の誤射で死亡した伊情報機関員ニコラ・カリパリ氏(51)の遺体が五日、軍用機でローマに搬送された。女性記者をかばう形で死亡したカリパリ氏を国民は「英雄」として追悼した。七日には国葬が予定されている。ローマからの報道によると、イタリア国旗に包まれたカリパリ氏の棺(ひつぎ)は、五日深夜にローマのチャンピーノ空港に到着。遺族をはじめ、ベルルスコーニ首相と閣僚が出迎えた。カリパリ氏は解放交渉の指揮官役。以前にもイラクで拉致されたイタリア人人質の救出に尽力した。今回の悲劇は、スグレーナさんを保護してバグダッド空港に向かう途中に起きた。スグレーナさんの証言では、カリパリ氏は車内から電話で関係当局と会話し、米伊両国とも護送車が通行することを十分に分かっていたはずだという。また、AFP通信によると、スグレーナさんはイタリアのテレビ局に、「米国人が交渉によって人質が解放されることを望んでいないのは皆知っている。私が彼ら(米兵)の標的だったということを否定すべき理由はないと思う」と語った。イタリア国内では、事件を機に「イラク駐留イタリア軍を撤退させるべきだ」との声や反米世論が高まっている。


★フライドポテトなど有害恐れ
└国連専門委「有害の恐れ」

 フライドポテトなど炭水化物が多い高温加熱食品に"副産物"として含まれる化学物質アクリルアミドについて、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同専門委員会は6日までに「健康に有害な恐れがあり、食品の含有量を低減させるべきだ」とする勧告をまとめた。
 各国の食品規制当局に対し、大幅に低減させる技術を早急に導入するよう食品業界に促すことを求めている。アクリルアミドは土壌改良剤などの原料として工業的に広く使われ、動物実験で発がん性が指摘されてきた。食品への含有は2002年に初めて分かり、食品として摂取した場合の危険性は評価が定まっていなかった。


★「途中でまずいと思った」
└西武株売却、堤前会長供述

 西武鉄道株事件で、コクド前会長の堤義明容疑者(70)が、昨年9月に行った同株の大量売却について、「売却の途中で問題があると指摘され、まずいと思っていた」などと、東京地検特捜部の調べに供述していることが、関係者の話で分かった。特捜部では、堤容疑者が証券取引法で禁じられたインサイダー取引に当たるという違法性を認識しながら、売却を進めたとみて追及している。堤容疑者はまた、昨年3月期の有価証券報告書への虚偽記載も含め、一連の事件について「世間を騒がせて申し訳ない。すべて自分に責任があり、部下に責任はない」とも供述しているという。特捜部の調べでは、堤容疑者は昨年5月25日、西武鉄道が有価証券報告書に、個人名義に偽装した分を除く形でコクドの保有株数を過少記載する虚偽記載を続けてきた事実を知らされた。同8月26日、この問題が西武鉄道監査役らによって公表される恐れが出てきたため、堤容疑者は虚偽記載の事実を隠したまま、西武鉄道株を売却することを決定。9月9日〜28日、自ら取引先など10社に、約1800万株を約216億円で売却した。関係者によると、堤容疑者は売却を決めた際、こうした行為がインサイダー取引に抵触するとは、明確に認識していなかった。しかし、売却開始後、周囲から「株売却は問題がある」などと、証取法違反にあたる疑いがあると指摘された。堤容疑者は特捜部の調べに対し、「まずいと思った」などと、指摘を受けた時点で違法性に気づいたことを示す供述をしている。また、逮捕前、周囲には「最初からこうした指摘をしてくれる人がいれば、株を売却しなかった」と悔やんでいたという。


★中国外相、台湾問題で日米戦略目標を非難

 中国の李肇星外相は6日、全国人民代表大会(全人代=国会)開会中の北京の人民大会堂で記者会見し、日米が先月合意した共通戦略目標で、台湾問題が取り上げられていたことを非難した。李外相は、日米両国との諸問題は対話で解決するべきだとしながらも、中台統一への干渉を容認しない姿勢を表明。「直接的か間接的かに関わらず、日米の安全保障協力の範囲に台湾を含めることは、中国の主権への侵害であり、内政干渉だ。中国政府と人民は、このような行動に断固反対する」と述べた。


★47人が同じボードで波乗り、世界記録

 スマトラ沖地震被害の義援金を募るため、オーストラリアのサーファーが1枚のサーフボードに何人乗れるかという記録に挑戦。このサーフボードの全長はおよそ12メートル、普通のロングボードの4倍の長さで、かつてイギリスでほぼ同じサイズのサーフボードに14人が乗ったことがある。今回はこれを大きく上回る47人が挑戦した。挑戦した参加者によると、直進はできるものの、方向転換は難しいとのこと。およそ400万円をかけて造られたこのボードは今後、世界各地でスマトラ沖地震被害の義援金を募るために使われるということだ。


★藤野オリエが逆転Vダイキンオーキッド最終日
└藍パッとせず連覇霧散

 ゴルフのダイキンオーキッドレディース最終日は6日、沖縄・琉球GC(6393ヤード=パー72)であり、強風と寒さの中、2位スタートの藤野オリエが3バーディー、3ボギーの72と踏ん張って前日首位の服部道子を逆転、02年のベルーナレディース以来3年ぶり4勝目を挙げた。服部は2位。3位には古閑美保が入った。6年連続賞金女王を狙う不動裕理は7位タイ。大会2連覇を目指した宮里藍は10オーバーの27位タイに終わり、横峯さくらは9オーバーの22位タイだった。ベストアマは8オーバーの諸見里しのぶ(岡山・おかやま山陽高)が、プレーオフで宮里美香(沖縄・松島中)を下して獲得した。


★「学生よ消防団にきたれ」
└東京消防庁が団員スカウト

 消防団員の減少と高齢化に悩む東京消防庁が、「大学生団員」のスカウトに本腰を入れている。学生に狙いを絞った本格的な募集を昨年初めてしたところ、大学生や専門学校生の団員が2倍以上になった。団員減と都市部の高齢化は全国的な傾向で、総務省は小中学生や高校生向けのパンフレットを作るなど若手の発掘をめざしている。「入ろうよ! 学生消防団」の文字が躍る。東京消防庁は昨年4月、本物の大学生団員を登場させた募集用ポスターを約1万5000部作った。23区内にある大学、学生アルバイトが多い飲食産業とコンビニエンスストア業界の団体などに配った。学生の団員は配布する前の67人から今年1月末で147人に増えた。「学生は消防団に入れないという誤解があったのかもしれません」と消防庁の担当者。学生が入団後もやりがいを見いだせるようにと、年24人限定で小型船舶の免許取得について費用を全額補助するなど知恵を絞る。免許があれば水害時などに船が操縦できる。全国の消防団員は96年時点で97万2000人。それが04年は91万9000人と5万3000人も減った。東京消防庁の管内でも96〜04年に300人減って1万4034人になった。同時に平均年齢は47.6歳(96年)から48.8歳(04年)に。退団年齢の規定はないが、通常は多くの団員が70歳で退く。団員募集は町会など地域頼みだったが、マンションなどが増えて地縁が薄れる中、若い力の掘り起こしを積極的に図るべきだという声が強くなった。明治大1年の水元悠介さん(19)は街中でポスターを見て江戸川消防団に入った。それまで関心はなかったが「大学にしっくりくるサークルがなく、何かやれることを探していました」。月2回あるポンプ車などの定期訓練には必ず参加し、歳末警戒にも出た。入団5年目になる渋谷消防団の清水大史さん(23)は就職浪人を1年間した後、この4月から消防庁職員になる。「中学生のころ、阪神大震災で活躍する消防士の姿に感動したのがきっかけです。団員の経験を通じて消防庁の仕事が防災活動などを含めた幅広いものだとわかりました」総務省も昨春、初めての女性向けや大学生向けを含む募集パンフレット6種類を作った。消防団の入団資格は18歳以上だが、中学、高校生向け、絵本仕立ての小学生向けのパンフレットも用意した。同省消防庁の担当者は「子供のころから消防団になじみ、存在を知ってもらう。そうした長期的計画で増員をめざしたい」と話している。


★「日の丸反対」ビラ配り、勾留認めず
└逮捕の2人釈放

 東京都町田市の都立野津田高校の敷地で日の丸、君が代に反対するビラを配ったとして、男性2人が警視庁に建造物侵入容疑で逮捕された事件で、東京地裁八王子支部が2人の勾留(こうりゅう)請求を却下したことがわかった。検察側が申し立てた準抗告も棄却され、2人は6日に釈放された。2人は取り調べに黙秘していた。町田署によると、2人は4日午前8時45分ごろ、ビラを配るため同校の敷地に侵入した疑いで現行犯逮捕された。 この日は同校の卒業式で、2人は正門の外のバスのロータリー周辺で生徒や父母にビラを配っていた。ロータリーも同校の敷地内のため、教員が注意したが立ち去らず、通報で駆けつけた署員が退去を求めても従わなかったという。公安部は2人について左翼系の活動家だとみている。弁護人は「ビラを配っていた場所は校門の外でバスの停留所もあり、一般人の立ち入りが制限されるような建造物ではない」と主張していた。川津良幸町田署副署長は「敷地外に出るよう学校側が何度言っても2人は立ち退かず、警官の指示にも従わなかった。適正な捜査であり、釈放は残念だ」と話している。2人のうちの1人は「どこまでが敷地か確認し、すぐに敷地外に出て公道で配っていた。警官は警告もなしにいきなり車の中に引き込んで逮捕した。許せない」と話している。


★軽油密造で強制捜査
└宮城県警が関係施設捜索

 軽油引取税を脱税する目的で軽油を密造していたとして、宮城県と県警は7日、仙台市青葉区の軽油製造販売会社「ベータエナジー」に対し、地方税法違反(軽油製造承認義務違反)容疑で強制捜査に入った。流通先の業者など1都6県にある約30カ所の関係施設も捜索。同社を含むグループの脱税額は10億円以上に上ると見られ、同法違反(脱税)容疑を視野に捜査を進める方針。調べでは、ベータエナジー社は昨年6月下旬ごろ、宮城県大衡村の製造工場で、軽油引取税を免れ不法な利益を得る目的で、知事の承認を受けずに重油と灯油から軽油約50リットルを密造した疑い。県警によると、同社は03年5月から04年7月にかけて、月約3000キロリットルの軽油を製造。東京都中央区内の業者と連携し、関東、東北地方のガソリンスタンドや運送会社などに販売していた。軽油製造業者は軽油を売り渡す際に軽油引取税を受け取り、納税することが義務づけられているものの、同社はこうした手続きをほとんど怠っていたという。軽油の製造過程で生じる廃棄物スラッジ(廃油汚泥混合物)が施設外に搬送され、適正に処理されていなかった疑いもあり、県警はその処理状況についても調べる方針。


★シリア軍きょう撤退開始

 シリアのアサド大統領は五日夜(日本時間六日未明)、人民議会で演説し「レバノンに駐留しているわれわれの軍隊を(レバノン東部の)ベカー平原まで撤退、その後、国境まで撤退させる」と述べ、一万四千人規模のレバノン駐留シリア軍を二段階で撤退させる計画を明らかにした。大統領は撤退の具体的な日程について言及しなかったが、シリア、レバノン両国の当局者は、撤退計画について週明けにも協議に入るという。レバノンのムラド国防相は六日、ベカー平原に向けたシリア軍の移動が七日に始まると語った。アサド大統領の演説では、国境地帯まで引き揚げたシリア軍がシリア領内まで撤退するのかどうか明らかでなかったが、シリアのシャーバン移民問題担当相は同夜、レバノンのテレビに「軍が撤退するときは、その国の領内まで引き揚げる」と語った。先月十四日のベイルートでの爆弾テロで、シリア軍撤退を求める勢力との連携を強めていたレバノンのハリリ前首相が死亡したのを受け、シリアに対し撤退を求める欧米や周辺国からの圧力が強まっていた。


★乗客の滞留防止に懸命
└地下鉄―リニモ乗り換え(藤が丘駅)

 「愛・地球博」(愛知万博)の輸送手段として、6日に開業した東部丘陵線(リニモ)。接続する名古屋市営地下鉄との輸送力の差から、万博期間中の藤が丘駅(名古屋市名東区)では、リニモに乗車できない客があふれ、危険な事態を招く恐れも指摘されている。リニモを運営する愛知高速交通はこの日から本番前の“訓練”ととらえ、期間中に動員する誘導員らを投入して対応にあたった。乗客の滞留が心配される藤が丘駅には、この日、駅員のほか、万博期間中に配置される誘導員や警備員も投入された。駅の入り口は1か所に限定され、改札口とホームを結ぶ階段は、乗車する客と下車する客に使い分けた。だが、上下線が同じホームに乗り入れるため、愛知県江南市の会社員中村昌浩さん(39)は「ホームでは乗る人と降りる人が一緒になるので、人であふれかえってしまうのが心配だ」と話した。同駅の内山富美夫助役(57)は「万博に向けて緊張感を高めていきたい」とし、25日の開幕からしばらくの間、約10人の沿線駅の助役も乗客の誘導にあてる。券売機が2台しかない万博会場駅では、乗客から「もっと増やしてほしい」との声も寄せられ、同社では期間中、駅構内で駅員が切符を直接販売することも計画している。


★消える「滝沢」
└45年の営業にピリオド。

 45年間にわたり愛され続け、今月末に全4店舗が一斉に閉店することになった喫茶店「談話室 滝沢」。「飲み物はなんでも1000円」「何十年ぶりにいっても変わらぬ店内」、さらには「滝沢のウエートレスは全寮制らしい」−。そんな"都市伝説"も生んだ老舗喫茶の、閉店の真相に迫ってみる。ソファからイス、床まで、癒やし系の薄緑に統一された店内は日本庭園風で、小さな滝に鯉の泳ぐ沢まである。蛍光灯で照らされる店内は、時の流れを感じさせない、何ともいえない不思議な空間を作りだしている。滝沢に行ったことのある誰もが感心するのは、ウエートレスの凛とした接客態度だろう。注文はメモを取らず、誰が何を頼んだかまで記憶、言葉遣いは簡潔かつていねい。あまりに隅々まで行き届いた教育に「宗教的なにおいを感じる」とのウワサすら呼んだ。そんな宗教説の"根拠"となった全寮制はそもそも本当なのか?「はい、確かにウエートレスは社員として、主に東北6県に新潟、長野の高校生を新卒として採用してきました。地方出身ということもあり、寮も用意していました」「滝沢」の高屋季男総務・経理課長はアッサリ"伝説"を認めた。創業以来、社長を務める滝沢次郎氏は『滝沢がお客さまに売るものはコーヒーでなく、社員の人格、礼儀作法の販売である』という「談話室」の方針を掲げ、社員となったウエートレスは基本的に全員が寮で生活していたという。高屋課長が「共同生活を送ることで、人格の向上を目指していた」と話すように、情操教育の一環として華道、茶道、書道や琴などの"課外授業"もあり、会社というよりまるで「学校」。それだけに、地方の高校教諭にも「礼儀作法をしっかり覚えられる」と評判が良かった。しかし、「大学、専門学校へ進む学生や、就職の地元志向が増えた」(高屋課長)という時代の流れで、全寮制も6年前に廃止した。徐々に学生やフリーターなどをバイトとして採用するようになり、現在4店舗100人ほどいるウエートレスのうち、実に8割がバイトになっているという。もっとも、バイトとはいえ、「お客さまが違和感を抱くようではダメ」(同)という方針に変わりはない。100人のうち、採用は2、3人という実に狭き門。現代っ子の増加で、滝沢の"心"が分かる女性の確保が困難になったことも、閉店のキッカケだったかもしれない。「まるでマニアックなコスプレ」とまで言われる渋いウエートレスのスーツも滝沢のウリのひとつ。何十年ぶりに東京に出てきても、「『昔と変わっていない』と感動していただける。それこそが、私たちの誇り」(高屋課長)というわけだ。3月末の閉店も半年前、滝沢社長が社員ひとり一人に面談し、閉店を知らせたという。「惜しまれつつ閉店」という形もまた、滝沢社長の経営美学だという。高屋課長は「(閉店後は)白紙です。不器用なようですが、形がなくなっても心には残るよう、閉店までしっかりやっていく」と、有終の美を強調する。閉店が決まってからは、毎週末、東北各地から閉店を知ったウエートレスOGたちが訪れ、"同期会"のように昔の職場をしのぶ姿が見られるという。コーヒー1杯1000円も決して高くはない、「何にも替えがたい空間だった」と惜しむ声が挙がるなか、老舗は歴史の幕を閉じる。

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★<褐色雲>人や環境の悪影響解明へ
└7日から集中観測

 農作物への悪影響や人への健康被害が指摘されている「褐色雲」の実態を解明しようと、日中韓など6カ国・地域の研究者が7日から、共同で集中観測を開始する。東アジア全域を対象に、褐色雲の発生地、発生メカニズム、移動状況などを明らかにし、人や地球環境への影響の防止策などに役立てる。褐色雲は大気中に浮遊するエアロゾルが高密度に集まった厚さ3キロ程度の褐色の雲。エアロゾルは直径が1ナノメートル(ナノは10億分の1)〜0.1ミリで、硝酸塩や硫酸塩、黄砂などが正体で、野焼きや森林火災、自動車の排ガスなどによって生じる。アジア全域で観測され、大陸から日本上空に移動することがある。90年代半ばごろから、アジアでの米の減収や水不足、モンスーンの異常との関連が指摘されている。日差しが遮られる「日傘効果」によって地球の平均温度が下がるため、地球温暖化の正確な理解には実態解明が欠かせないとされるが、大規模な調査はなかった。そこで、国連環境計画(UNEP)が各国に呼び掛け、「アジア褐色雲(ABC)国際研究プロジェクト」を03年から始めた。7〜25日の集中観測には、約60人の研究者が参加。日本からは国立環境研究所や東京大、気象研究所などが加わる。国内では宮古島、南鳥島、沖縄本島、奄美大島など7地点、海外では韓国・済州島、中国・合肥、タイ・ピマイなど東アジアの16地点で観測する。衛星からも同時に観測する。得られたデータを使ったシミュレーション(模擬実験)で、褐色雲の分布の様子や動きなどを解析する。国立環境研究所の畠山史郎・大気反応研究室長(大気化学)は「地球温暖化や酸性雨など褐色雲が環境に与える影響は大きい。集中観測によって褐色雲への理解を深め、発生源対策につなげたい」と話している。


★<ニッポン放送株>アサヒビール、フジのTOBに応じず

 アサヒビールは7日、保有するニッポン放送株(発行済み株式の0.003%、1000株)について、フジテレビジョンによる株式公開買い付け(TOB)に応じないことを決めた。フジ側からの協力要請で、応募手続きの書類を発送していたが、TOB最終日の同日に方針を撤回した。TOBに応じないことを表明したのは、トヨタ自動車に続いて2社目。市場価格(7日午前の終値6720円)がTOB価格(5950円)を上回り、株主への説明が難しいと判断した。市場ではライブドアが買い増しを続けているため、当面は市場で売却せず、保有を続ける。


★バンダイはドラえもん建造計画を成し遂げられるか?

 2010年までに本物のドラえもんを作る――。バンダイが以前打ち上げた「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」(RDDP)は同社にとって、そしてわたしたちにとって何をもたらすのか? 先週開催された「日本SGI ソリューション・キュービック・フォーラム 2005」では、バンダイロボット研究所所長の芳賀義典氏がその熱い思いを語った。

●「夢・クリエイション」が根幹に
 バンダイというと多くの方は「オモチャのリーディングカンパニー」と思い浮かべることだろう。限定的な部分ではラジコン二足歩行ザクなども手がけているが、なぜ同社はロボット研究を行うのか。そこには大きく分けて「21世紀のおもちゃの基礎研究」、「新しいカテゴリーへの挑戦」そして「子供に夢を提供するため」という3つの狙いが存在している。バンダイらしいのは、「子供に夢を提供するため」の部分だろう。同社が企業スローガンとして掲げる「夢・クリエイション」にも関連するが、「感動」を創りだすという分野で常に上を目指そうとする姿勢がかいま見える。「どのように楽しいものを届けるか。提供するまでがエンターテインメント・プロバイダーの仕事」(芳賀氏)

●フレンドリー・ロボティックスとロボットエンジン

 バンダイでロボット開発を行っているバンダイロボット研究所は部署名ではない。あくまでプロジェクト名である。現在、5名程度が本来の業務と兼任という形で従事している。

 研究所自体はまだまだ歴史が浅いが、バンダイとロボットの関係をさかのぼっていくと、1980年代のロボットブームあたりまでさかのぼる。科学万博のマスコットキャラクターとして「コスモ星丸」に注目が集まっていたころだ。そのころから数多くのロボットを開発してきた同社は、「フレンドリー・ロボティックス」という言葉を掲げている。これは、人間にフレンドリーなロボットで、かつ自分好みに成長させられるものであるという2つの意味を持っているという。

 また、技術的なバックボーンとなる「ロボットエンジン」については、非常にシンプルなものとなっている。あくまでセンサーを介して得た外界の情報をトリガとして、あらかじめ決められた反応を返すというものだ。後述するドラえもん・ザ・ロボットに実装されたワードスポッティング機能なども基本的にはこの延長線上にある。

●動き始めたRDDP

 それまで開発してきたロボットたちの要素技術を生かし、かつ、子供や大人に「夢」を提供するにはどうすればいいか。そうした考えから生まれてきたのが「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」(RDDP)である。原作者である藤子プロや多くの関係企業、ロボット研究に従事する企業・研究機関・教育機関との協力により、バンダイがその商品を開発・発売していくもので、端的にいえばロボット応用技術を開発しつつ、誰しもに愛されるキャラクターである「ドラえもん」を具現化していこうとする夢のあるプロジェクトである。

 このプロジェクトの基礎開発ラインで出てきたものを商品開発ラインに落とし込んだ最初の成果物が、2004年3月に発売された「ドラえもん・ザ・ロボット」(DTR-01B)である。「個人的には少し高かったと思う」と話す芳賀氏、2005年末には豊かな表情表現や、音声認識の機能を強化したバージョンを提供する予定であるという。もちろんここで得られた各要素技術は、技術応用ラインに落とし込まれることで、別のキャラクターでの展開など今後さまざまな派生製品が登場するだろう。

 この「ドラえもん・ザ・ロボット」とは異なる基礎開発ラインで2007年中の商品化を目指しているのが、「ドラえもん・ザ・フレンド」。こちらでは、複合のセンサーを効果的に使うことで環境を認識する点に重点が置かれたものになるようだ。そして、これらの基礎開発ラインをまとめたものとして2010年に提供を予定しているのが、論理型思考A.I.による自己進化型ロボット「リアル・ドリーム・ドラえもん」なのである。ここでのポイントは背格好だけでなくその振る舞いも「ドラえもんであること」、邪魔にならず、しかし必要なときにはそばにいる「気の置けない存在であること」の2点が挙げられるという。

●従来のバンダイのアプローチで実現困難な部分は?

 しかし上記2点を実現するには、これまでのバンダイのアプローチでは難しい部分もある。特に、事象から演繹(えんえき)的に行動を選択する「論理判断」の部分と、外部のさまざまな反応に対して、その時に必要な情報だけを認識する「確実な認識能力」の部分は実現困難だと予想される。人間は自分の知覚を自分の関心のあることに限定できるが、ロボットでそれを実現しようと思うなら、情報を取捨選択するフレームシステムの構築は欠かせない。このようなこともあり、芳賀氏は現在の技術開発の方向性について、「ヒューマンインタラクション」と「カスタマイズ性」を挙げている。ヒューマンインタラクションの現在のアプローチは、ある程度(芳賀氏の言葉で言えばまあまあの)機能を持つ複数のセンサー信号を総合的に利用し、柔軟な構造を持つ階層的分散処理系を実現するセンサーフュージョンと、最低限の情報だけを与え、環境に対する適応能力を徐々に上げていくサブ・サンプション・アーキテクチャのようなボトム・アップ式の学習システムによるインタラクションの生成が念頭に置かれているという。前者は「ドラえもん・ザ・フレンド」で実装されてくるのだろう。また、後者はアルゴリズムからの解放を意味し、アイデアとプラクティカルなアプローチが可能となる。芳賀氏は1つの例としてテキスト理解によるプログラムなどの可能性も示していた。かなり前の話になるが、バンダイはエボリューション・ロボティックスという企業の「エボリューション・ロボティックスのエボリューション・ロボティックス・ソフトウェア・プラットフォーム」(ERSP)を採用したと発表している。ERSPは独自のナビゲーション機能と視覚能力、開発インフラストラクチャにより、ロボットによる自律的な判断と制御をリアルタイムで可能にするもの。こういった技術も取り込まれていくのかもしれない。「エンターテインメント・ロボットである一方、商品として考えれば、けなげな機械、というのがキーワードになると思う。『かわいい、うれしい、愛してる』という気持ちをユーザーが持てないと一緒には暮らせない。役に立つ機械であれば家族になれるというわけでもない」と話す芳賀氏、講演の最後にはレトロな姿のロボットが子供たちと手を取り合って踊るイラストを示し、「夢のままで終わらせたくない。(このような世界を)実現したい」と述べ講演を終えた。


http://rddp.jp/

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