さらにコスト面の問題もある。iTunes 5の発表からわずか5週間で登場したiTunesの新バージョンを使えば、音楽ビデオを1本1ドル99セントで購入することが可能だ(ただし、DVDなどのディスクへの保存は不可)。Technology Business Researchのアナリスト、Tim Dealは、消費者がこの1本ごとに料金を支払うやり方をどう受け止めるかについて自信がもてないと述べている。
「携帯ビデオコンテンツの持つ格好良さは評価できるが、この価格設定はやや受け入れがたい」と同氏は言う。「消費者は、Yahoo LaunchやComcast on Demandのようなサービスを利用して、音楽ビデオをタダで観ることに慣れている。Appleは、普通のビデオを無料で提供し、限定コンテンツだけに課金すべきだ」(Deal)同氏は、「しかしこれは、ビデオ・ポッドキャスティングにとって実に貴重な援軍となり、また独立系のコンテンツプロバイダーに対して新しい配信チャネルを提供することになる」と付け加えた。