政府軍は、ファタハ・イスラム側が支援物資の輸送車がキャンプ内に入る際を狙って攻撃を行っているとして、難民キャンプの包囲網を強化。現地からの報道によると、断続的に続く政府軍の爆撃によりキャンプ内では電気、水道が使えない状態になっている。パレスチナ解放人民戦線(Popular Front for the Liberation of Palestine、PFLP)は、難民キャンプに閉じ込められている市民は約800人にのぼり、食糧や水も枯渇しはじめているという。
赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)は、6月20日に食糧760キロを輸送して以降、食糧も水も供給できていないと指摘。これは100人あたり2週間分の量に過ぎないとして、同難民キャンプが人道的危機を迎えていると警告した。援助団体側はキャンプ内への立ち入りを求めているが、戦闘終結の見込みは立っていない。