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今日のニュースコミュの2007年2月19日(月)-東京-快晴

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★地球温暖化 南太平洋のツバル-海外移住を考える住民

 海面上昇による浸水や海岸浸食が年を追って深刻化する南太平洋のツバル。首都フナフティでは、住民の多くが海外移住を考え始めている。特に若い世代は、地球温暖化による「国の消滅」を、起こりうる現実として受け止めている。


★ひこにゃん人気沸騰-でも肝心の「彦根城400年祭」は…

 彦根市で3月21日に開幕する「国宝・彦根城築城400年祭」のPRに奔走する実行委員会(彦根市などで構成)のメンバーらが複雑な表情を浮かべている。


★岡山の奇祭、はだか祭りで男性圧死 もみ合い中に転倒

 18日午前0時過ぎ、岡山市西大寺中の西大寺観音院で行われていたはだか祭り「西大寺会陽」で、宝木(しんぎ)の争奪に参加していた同市内の男性(45)が、参加者のもみ合いのなかで転倒、下敷きになった。男性は病院に搬送されたが、約16時間後の同日午後4時15分ごろ、全身圧迫で死亡した。


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★米上院多数党院内総務「イラク戦争は史上最悪の失敗」

 ハリー・リード米上院多数党院内総務(民主党、ネバダ)は、17日収録されたCNNの番組「レイト・エディション」に対し、イラク戦争が米史上最悪の外交政策の失敗だとの認識を示した。

 リード総務は「戦局は深刻であり、米史上最悪の外交政策の失敗を伴っている。われわれは事態を真剣に受け止めなければならない。われわれは深い穴にはまっており、脱出方法を探す必要がある」と述べた。

 リード総務はまた、イラク戦争がベトナム戦争よりひどい失敗であるとの認識を示した。イラク戦争とベトナム戦争の比較はこれまでにもあったが、トップ議員によるこうした発言は珍しい。リード総務と同意見の民主党員が何人いるか不明だが、2008年次期大統領選への出馬を検討中のビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事(民主党)は、イラク戦争を「最悪の失敗の1つ」と指摘すし、米軍のイラク撤退に焦点を移すべきだとコメントした。

 一方、スノー米大統領報道官は同番組に対し、リード総務の見解に反対を表明。「実際に重要なのは(イラク戦争で)フセイン元イラク大統領を政権から放逐したこと。戦局は厳しいが、手を引かないことが解決になる。米軍は任務遂行に必要な手段や増派部隊を得られ、同時に米国は(治安)強化をイラク側に要請することができる」と述べた。





★<恐喝容疑団体>元議員が代表と判明-広島県警が捜索

 同和問題や北方領土関係の本を高額で企業などに売りつけたとして、広島市中区の書籍販売会社「トラストジャパン」の代表、李一雄容疑者(63)=所得税法違反罪などで起訴=らが広島県警公安課などに恐喝容疑で再逮捕された事件があり、同課などの調べで、同社員が販売時に名乗っていた二つの政治団体代表を、和田静夫・元衆院議員(80)=東京都武蔵野市=が務めていたことが分かった。

 同課は、和田元議員の自宅を家宅捜索した際に押収した通帳で、政治団体側から定期的な入金があったことを確認しており、金の流れなどを詳しく調べている。

 李容疑者らは、全国の企業などに電話し、「運動の協力として書籍を買ってくれないか」などと持ちかけ、拒否されると「街宣車でも行けば迷惑だろ」などと脅迫、1冊約5万円前後で本を売りつけた疑いで再逮捕された。本の代金の振込口座には、03〜05年の3年間で計約18億円の入金があったという。

 家宅捜索の際、和田元議員は県警の事情聴取に対し「活動内容は知らない」などと話したという。和田元議員は、旧社会党の参院議員を3期務め、87年4月の東京都知事選に同党推薦で立候補したが落選。90年2月に衆院選旧埼玉1区で当選、1期務めて党副委員長などを歴任した。






★【日本人解剖】運動能力「子供」体力低下、歯止めかからず

 日本の子供の基礎体力が下がり続けている。20年前と比べ、特に持久力や跳躍力などの低迷が著しい。運動不足が主な原因とみられ、専門家は「将来の生活習慣病につながる可能性もある」と警鐘を鳴らす。そんななか、都心部では「体育の家庭教師」が人気を集め、子供の体力増進につながる新しい取り組みとして注目されている。
 

 20年前から下落

 東京オリンピックが開催された昭和39年から文部科学省が毎年実施する「体力・運動能力調査」。平成17年度の最新調査結果では、昭和60年ごろから続く長期低落傾向に歯止めがかかっていないことが明らかになった。数字の変遷をたどると、日本の子供の体力低下の実態が浮かび上がる。

 まず、身長・体重など体格面はぐっと伸びた。身長は11歳男子が昭和60年度の143.2センチから145.1センチに、女子が145.5センチから146.9センチに。体重は同男子が36.5キロから39.1キロに、女子が37.8キロから39.5キロになった。

 本来なら体格の向上に伴って体力テストの記録もよくなるはずだが、実際は逆で、たとえば昭和60年度の11歳男子50メートル走平均記録は8秒75だったが、平成17年度は8秒95と0.2秒も遅くなり、60年の女子平均(9.00秒)に近づいている。最も低下傾向が著しいテスト項目は立ち幅跳びで7、9、11歳の記録の下落率は男女ともほぼ10%だった。

 10年以上にわたり、同調査に携わってきた順天堂大の青木純一郎副学長(運動生理学)は「子供の体力・運動能力低下に歯止めをかける要因が見あたらず、今後も下がり続ける恐れもある。このままでは頭ばかり大きくなり、手足が衰退して火星人のようになってしまうのではないか」と懸念する。

 体力低下の要因はいくつか考えられるが、運動不足の影響が大きいことは間違いなさそうだ。

 体力低下が顕著になった昭和60年前後は家庭用テレビゲーム機が爆発的ブームとなった時期と重なり、青木副学長は「受験戦争の加熱もあって子供が戸外で遊ばず、家の中にいる時間が多くなった」と指摘。実際、アンケートでは「ほとんど毎日(週3日以上)運動する」と答えた子供は20年前と比べ、男子10%、女子15%ほど減った。

 今回の調査では、朝食摂取の有無や睡眠時間など生活習慣と体力の関連性も調べた。それによると、6〜17歳の朝食を「毎日食べる」群は、「毎日食べない」と「時々食べない」群より高い持久力を示した。また、6〜11歳で1日の睡眠時間が「8時間以上」群は「6時間未満」群より高い持久力を示したが、15歳以降では逆に男女とも他の群より低調で、テレビの視聴時間が1日「3時間以上」群は男女とも「1時間未満」、「1時間以上〜3時間未満」群より成績が低い傾向が見られた。

 朝食摂取や睡眠時間などと子供の体力に直接の因果関係があるかは、現時点では断定できなかったが、青木副学長は「生活習慣の乱れは将来の健康に悪影響を与える可能性があり、正しい生活習慣を身につけることは大切」と話している。


 子供の体力・運動能力低下を反映し、「体育の家庭教師」が顧客を伸ばしている。平成5年創業で業界の草分けと言われるスポーティーワン(東京都、水口高志社長)の生徒は約900人。ここ3年ほどで年間百数十人ペースで増えた。

 教師登録する体育大学の学生・OBらを生徒の自宅に派遣し、鉄棒やかけっこ、跳び箱など基本的な運動をマンツーマンで指導する。渋谷区内の教室では最大6人の少人数レッスンも行う。

 同社取締役でトレーナーの野村朋子さんは、レッスンを受ける前の生徒の様子に、子供の体力低下を実感させられることが多いという。「200メートルを走りきれず途中で歩いてしまうなど、忍耐力に欠ける子が目立つ。ペットボトルのキャップを自力で開けられない子もいました」

 同社の指導モットーはできるようになる喜びや達成感を知ってもらうことで、野村さんは「都心の子供は外で遊んだ経験が少ないからか、体の動かし方を知らない子が多い。どの種目にもポイントがあり、それがわかれば、ある程度は必ずできるようになる」と話す。

 幼稚園年長組の娘にレッスンを受けさせる母親は「半年間で、全然できなかった縄跳びが20〜30回跳べるようになった。努力して目標を達成することを学んでほしい」。

 ゆとり教育の公教育では、体育の時間も削減されており、子供の体力向上のカギも民間が握りつつある。






★米国務長官、イスラエル外相と会談 パレスチナ和平で

 中東歴訪中のライス米国務長官は17日、イスラエル・エルサレムに入り、同国のリブニ外相と会談した。

 ライス長官は、将来樹立されるパレスチナ国家とイスラエルが適切に共存するため、イスラエルを承認しテロを放棄するパレスチナ政権の創出が必要の認識を表明。リブニ外相はライス長官の意見に同意し、テロと暴力の放棄の必要性を指摘した。

 ライス長官は18日、イスラエルのオルメルト首相と会談し、19日にはパレスチナ自治政府のアッバス議長を交えた3者会談に臨む。その後ヨルダンの首都アンマンでアブドラ国王と会談し、さらにドイツで中東和平プロセスをめぐる協議を続ける。

 ライス長官は17日、予告なしにイラクの首都バグダッドを訪問し、同国のマリキ首相やタラバニ大統領と会談した。







★情報処理技術者試験、5月めどに抜本改正-IT競争力強化へ

 経済産業省は18日、プログラマーやシステムエンジニアなどを対象とした国家試験「情報処理技術者試験」を13年ぶりに抜本改正する方針を固めた。初級技能レベルの認定を新たに設けるほか、習熟度に応じて細かな判定ができるように改める。企業活動のIT(情報技術)化が急速に進む中で技能レベルを再編し、企業の人材ニーズに応じた国家資格制度と位置付けてIT産業の競争力強化につなげる。

 経産省では試験の改正点などを3月中に整理したうえで、産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)で議論し、5月にも改正案をまとめる方針。19年度から新方式で一部運用開始を目指す。

 現行の情報処理技術者試験は、「ソフトウエア開発技術」「情報セキュリティー」など14種類が実施されている。同省では、文系の学生などでも受験できる初級技能レベルの認定を新たに導入し、資格取得者の増加を目指す。

 また、現行は合否の判定にとどまっているため、習熟度に応じてきめ細かなレベル判定が可能な方式に変更する。さらに(1)経営戦略(2)システム設計・運用(3)新技術開発(4)国際展開−などの要素を取り入れるほか、これまで問わなかった法律や英語などに関する知識も試験項目に加える。

 インターネットの普及に伴い、企業はネットを活用した新規事業を相次いで創出しており、ITが経営を大きく左右する時代を迎えている。また、新たなコンピューターシステムの構築には経営機密も深く関係するようになっており、企業はIT技術者を外部委託から、直接採用や自己育成にシフトさせている。

 一方、製品の高機能化もIT技術者需要を増大させている。携帯電話機に投入されるプログラム量は、この5年で5倍に増大したとされており、プログラムやシステム開発には多くの技術者が必要とされている。しかし、携帯電話機の商品サイクルは年々短縮化が進んでおり、現場のIT技術者不足が指摘されている。

 今回の制度見直しは、こうした環境変化を受けたもので、認知度の高い国家資格に整備することで、人材育成に対する企業負担の軽減を図り、産業界の効率的な人材活用を支援する考えだ。



■情報処理技術者試験  

 情報処理促進法に基づき、昭和44年に国家資格試験として創設。これまで140万人強が合格し、合格率は平均16・8%。独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が試験運用を手がけ、現在は年間60万人ほどが受験している。情報サービス企業の多くがこの資格取得に向けた支援制度を導入している。







★サラリーマン世帯の貯蓄率、06年に8年ぶり上昇

 総務省の家計調査によると、所得のうちどれだけを貯蓄に回したかを示す家計の貯蓄率が単身世帯を除くサラリーマンの全世帯平均で8年ぶりに上昇した。30―50代の働き盛り世代が消費を抑え、その分を預貯金や住宅ローンの返済に振り向ける傾向を強めたのが背景。こうした家計の財布のヒモの固さが貯蓄率の低下に歯止めをかけた形だが、同時に景気回復下でもなかなか消費が増えない要因になっている可能性もある。

 総務省の家計調査ベースの貯蓄率は、毎月の収入から税金や社会保険料を差し引いた可処分所得のうち消費に充てず、手元に残したお金(貯蓄)の比率。06年の平均貯蓄率は27.5%と前年比で2.2ポイント上昇した。1カ月あたりの可処分所得は44万円と前年比0.1%増えたが、消費は2.8%減らし、貯蓄は8.6%増やした。






★東京マラソン、世界級へ助走-首都厳戒、大混乱なし

 都心を市民ランナーら約3万人が駆け抜けた18日の第1回「東京マラソン」。国内最大規模の大会は、都心の主要道を最長で7時間近く通行止めにする前例のないものだった。警視庁や東京消防庁が約7000人を動員する厳戒態勢だったが、心配された「都心のマヒ」は起きなかった。事前PRに加え、スタート時が雨で気温も冷え込み、沿道の人出が少なかったことも幸いしたようだ。

 東京マラソンは、スタート地点とゴール地点が違う。10キロレースを含めて3万人ものランナーの衣類などの荷物を、スタートでどう回収し、ゴールで手渡すか。主催者側は頭を悩ませた。東京都は参加者全員にビニール製のバッグを事前に配布。スタートの都庁前(新宿区)で集めた全員のバッグを、11トントラック約40台でゴールに運び、各ランナーに手渡す方法を選んだ。

 荷物の運搬そのものはうまくいった。しかし、フルマラソンのゴール、東京ビッグサイト(江東区)では、市民ランナーの到着が集中した午後1時前後に一時、荷物の引き渡しが混乱した。

 「1時間かかっても自分の荷物が出てこない。この姿のままでは寒いし、帰れない」。短パン姿の男性が、ボランティアのスタッフに詰め寄った。


■トイレ不足

 誤算はもう一つあった。出走直前の都庁前は大雨、気温5度。都は600基の仮設トイレを用意したが、「ニーズ」は予想を超えた。午前8時50分、出走前のセレモニーが始まっても、仮設トイレの前は長い列ができたまま。待ちきれずに列を離れ、植え込みに向けて用を足す男性ランナーもいた。

 コース上でも、問題はトイレ。ある男性ランナーは、ゴールまでに3回ほどトイレに寄ったが、いずれも5〜10分待ちだったという。都内の会社員男性(38)は「浅草ではトイレを貸してくれる民家もあった。下町の人の温かさを感じた」。

 石原慎太郎都知事は、来年以降の課題として「冷え込みすぎたこともあって、トイレのニーズがいつもよりもあった」と、沿道の仮設トイレ不足を挙げた。そして、「もうちょっといい季節に開催したい。世界の市民マラソンのスケジュールが立て込んでいて難しいが、多角的に努力していきたい」と、開催時期の見直しにも触れた。

 東京消防庁によると、体調不良や足のけがなどで救急搬送されたのは、24〜72歳のランナー15人とボランティアの女性(15)1人。このうち59歳の男性が意識不明の重体になっている。


■PRが奏功

 全体的には混乱は少なかった。5000人体制で警備や交通整理に臨んだ警視庁の幹部らは「大きなトラブルもなく、無事に終わってよかった」。

 心配された幹線道路の「封鎖」による交通渋滞は、ほとんどなし。車の交通量が少なかったためだ。雨の影響や事前のPR効果もあり、沿道の混雑も予想を下回った。

 商学部の入試とマラソンがかち合った慶応義塾大学三田キャンパス。誘導スタッフを例年の1・5倍に増やした。受験生の側も「テレビでマラソンがあると知り、予定より30分早く出た」(埼玉県の男子)。広報室によると、マラソンの影響による遅刻はなかった。

 通行止めが6時間弱に及び、最も混雑が予想された銀座4丁目交差点。2階に喫茶室のある「銀座木村家」は、テーブル配置を観戦しやすく工夫し、開店を1時間早めて午前9時に。あっという間に満席になった。一方で、ブティックなどは閑散。明暗を分けた。

 マラソンコースが三方を囲む「孤島」ができた浅草。「光寿し」は仕入れを通常より3割減らしたが、「客足はそれより鈍かった。もう少し宣伝してくれるとよかった」。だが、「長い目で見れば浅草のため。年に1日くらい商売にならない日があってもいい」と語る店主もいた。

 店の前がコースになった人形店・久月浅草橋本店は、例年の半分くらいの客足に。車で来店できないと人形を持ち帰れないことが響いた。「桃の節句前は一年で最も大事な時期。この週末でなければ歓迎なのに」。坂尻重光総務部長は話した。

    

●「NYに見劣りせぬ」専門家ら次々称賛

 かつての名選手や専門家の目にも、第1回はまずまずの成功と映ったようだ。メキシコ五輪から3大会連続の五輪マラソン代表で、日本スポーツボランティア・アソシエーション理事長の宇佐美彰朗さん(63)は、ボランティアを指導するリーダー約200人を育成してきた。7年前から都心での市民マラソン実現も呼びかけてきた宇佐美さんは、コースを歩いて見て回り、「皆、しっかりやっていた。道路が開放され、ようやく始まった」と話した。

 女子マラソンが始まったころから活躍する松田千枝さん(58)は家族で走った。「思ったより沿道の声援が少なく、太鼓などの応援が遠慮気味」という感想。海外マラソン並みのお祭りムードを今後に期待した。

 世界では、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティーが「5大マラソン」と呼ばれる。一番歴史の浅いロンドンでも25回以上を重ね、徐々に規模を拡大してきたが、東京都と日本陸連は、いきなりそれに匹敵する規模の大会運営に挑んだ。視察した国際陸連ニューメディア部長のショーン・ジョーンズさんは「初開催だが、ロンドン、ニューヨークと比べても見劣りしなかった」と称賛。5大マラソンのレースディレクターもそろって視察に来日するなど、海外の関心も高かった。

 日本陸連専務理事の桜井孝次大会実行委員長は「いいスタートができた」と総括。トップ選手の出場は今回は男子だけだったが、男女ともトップ選手が参加するレースに一本化する可能性を聞かれると「その方向で考えている」と答えた。







★岡山の奇祭、はだか祭りで男性圧死-もみ合い中に転倒

 18日午前0時過ぎ、岡山市西大寺中の西大寺観音院で行われていたはだか祭り「西大寺会陽」で、宝木(しんぎ)の争奪に参加していた同市内の男性(45)が、参加者のもみ合いのなかで転倒、下敷きになった。男性は病院に搬送されたが、約16時間後の同日午後4時15分ごろ、全身圧迫で死亡した。

 西大寺会陽は日本三大奇祭の一つで、はだかに締め込み姿の男衆が福男を目指し宝木を奪い合う。宝木が投下されたとき、約9000人の参加者が本堂からあふれかえるほど殺到、負傷者も複数出て、警察官が群衆をかき分けて救助しなければならない状態だったという。

 同寺によると、西大寺会陽で参加者が死亡したのは、昭和62年以来という。






★福岡・自殺の中2をいじめた疑い-3生徒を書類送検へ

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、県警は19日、自殺当日に森君のズボンを集団で下ろそうとした同じ学年の男子生徒5人について、3人を暴力行為等処罰法違反の疑いで書類送検し、2人を同法違反の事実で児童相談所に通告する。傷害や恐喝を伴わない「いじめ」で中学生の刑事責任を問うのは異例。ただ、県警はほかの生徒も言葉でいじめていたことを把握しており、「この行為が自殺の直接的な原因とは断定できない」としている。

 調べでは、男子生徒5人は昨年10月11日の6時限目終了後、同中学校の男子トイレで、森君を羽交い締めにするなどして、無理やりズボンのホックを外すなどして脱がそうとした疑いが持たれている。

 県警は、調査結果などを参考にしつつ、同級生や教員らから独自に事情聴取を開始。森君が学校で日常的に「うざい」などと言われていたことや、生徒5人から無理やりズボンを下ろされそうになっていたことなどが裏付けられた。

 その結果、ズボンを脱がそうとした行為と自殺の因果関係の有無は断定できないものの、死という結果の重大性などを勘案。「トイレという限られた場所で、実態としていじめに加担したことが捜査で明らかにできた生徒」に絞って更生の機会を求めることにした。刑法や少年法に基づき、事件当時、14歳以上の生徒は書類送検し、13歳以下の生徒は児童相談所へ通告することを決めた。






★地球温暖化-南太平洋のツバル 海外移住を考える住民

 海面上昇による浸水や海岸浸食が年を追って深刻化する南太平洋のツバル。首都フナフティでは、住民の多くが海外移住を考え始めている。特に若い世代は、地球温暖化による「国の消滅」を、起こりうる現実として受け止めている。

 18日夕、ツバル唯一の国際空港の滑走路脇。足元のいたるところから、かすかな音が聞こえてくる。舗装された路面のわずかなすき間からわき出す水は透明で、間断なくはじける細かい泡が見える。なめると確かに塩辛い。海水はたちまち四方に広がった。

 約1万人が住む平均海抜約2メートルの国土は、サンゴ礁の上に砂が堆積(たいせき)してできた。海水は、海岸を越えてくるだけでなく、地盤にある無数の穴を通って地上にあふれる。

 「遅くとも10年後までに家族とニュージーランドに移住するつもりだ」。トマルさん(32)は国営電話会社に勤務するエンジニア。05年には衛星通信技術の研修で日本にも行った。

 同僚も多くが移住を考えている。この時期の浸水被害はもちろん、海岸線が削られてヤシの木が根元から波にさらわれたり、小さな島が消滅したりする現実を、誰もが目の当たりにしているからだ。「他の国の二酸化炭素が原因で島がなくなる。怒りを感じるが、だからといってどうしようもないだろう」。トマルさんはため息をついた






★時給わずか100円台…神戸の障害者施設、改善指導へ
 
 神戸市内の知的障害者の作業所が、最低賃金法に違反しているなどとして、神戸東労働基準監督署は近く改善指導を行う方針を固めた。

 作業所は一定の条件を満たせば労働関係法規の適用が除外されるが、同署は、作業実態が訓練の範囲を超えた「労働」にあたると判断した。作業所への改善指導は異例。同様の事例はほかにもあるとみられ、厚生労働省は近く、労働者としての保護を徹底するよう、関係施設に通達を出す。

 指導を受けるのは、社会福祉法人「神戸育成会」(小林八郎理事長)と、運営する3作業所。知的障害者計16人が、指導員から指導や援助を受けながら、クリーニングなどを行い、工賃などとして1人あたり年間約25万円を得ている。

 作業所や授産施設は〈1〉作業収入は必要経費を除き、障害者に全額工賃として支払う〈2〉能力により工賃に差を設けない〈3〉出欠や作業時間、作業量などは自由で、指導監督をしない――などを条件に、労働基準法の適用を除外される。障害者は労働者とみなされず、労働法規の対象とならない。

 同署は昨年11月、同育成会へ立ち入り調査し、収支報告書などを分析。この結果、同育成会は、作業収入を障害者に全額還元せず、遅刻すると工賃を減額するなど適用除外の条件を逸脱していることがわかった。

 また、同育成会の昨年度の会計報告によると、作業収入は計約1600万円で、このほかに神戸市から年間約1400万円の補助金を受けているのに、障害者の工賃や福利厚生に使われた費用は計約400万円で、残りは指導員の人件費などに充当されていた。最低賃金は、兵庫県では時給683円だが、関係者によると、同育成会の作業所では百数十円程度だったと見られている。

 同署は、工賃が最低賃金法に違反し、名簿や賃金台帳などの不備が労基法に抵触するなどと判断、指導することを決めた。同育成会は、労基法適用除外の条件に合うように作業環境を見直し、作業所のまま継続するか、労基法などの労働関係法を適用した事業所に衣替えするかを求められることになる。

 同育成会の足立千鶴理事は「保護者の理解を得て10年以上前から行っており、違法と言われては、作業所の運営は極めて難しい」と話している。

 埼玉県立大の丸山一郎教授(社会福祉学)は、「障害のために生産性が低い人たちを、福祉の世界に押し込めてきた矛盾の表れ。障害者を労働者として認め、雇用政策の中で支援していく方向へ、改める必要がある」と指摘している。







★病院選び、ネットで比較 都道府県HPに詳細情報

 患者が病院や診療所を選ぶ目安となる医療機関の情報が、新年度以降、各都道府県のホームページなどで公開されるようになる。内容は、診療科目などの基本情報から病気ごとの手術件数、差額ベッド代などの費用まで幅広く、各医療機関を比べられるようになる見通しだ。医療の「質」を基準に医療機関を自ら選ぼうとする患者が増えているためで、厚生労働省が公開する項目を検討している。一方で同省は、医療機関が看板などで独自に行う広告では、禁止する広告の範囲を広げる方針だ。

 これまで、インターネットなどでどんな情報を公開するかは医療機関の判断に任されてきたため、情報量や公開方法には差があった。このため4月に施行される改正医療法は、都道府県にホームページなどで「医療情報」を公開することを義務づけた。

 情報の公開対象は病院、診療所、歯科診療所、助産所で、公開内容はそれぞれ数十項目にわたる見通し。病院の場合、診療時間などのほか、学会などが認定する専門医の配置数、患者数、入院の平均在院日数、差額ベッド代などだ。胃がんや肺がん、心臓病など決められた疾患について、医療機関が扱った手術や検査の件数なども示す。

 死亡率や再入院率などは、重症患者を受け入れているかなどによって差ができるため、現段階では客観的に評価できないとして公開は見送る。代わりに、その医療機関が死亡率などを分析しているか、患者にその結果を情報提供できるかを公開対象とした。

 医療機関が誤った情報を報告した場合は、都道府県が報告内容の是正を命じることができる。

 また、厚労省は、医療機関が看板などで出す広告についても、患者への情報提供を充実させる目的で規制を緩和する。現在は「病床数」「入院設備の有無」など具体的に定められているが、今後は医療機関の裁量の幅を広げる。

 一方で、禁止広告の範囲は広げ、現在の「虚偽」「比較」「誇大」に加えて(1)公序良俗に反する内容(2)客観的な事実と証明できない表現、なども規制する。例えば、「絶対安全な手術」という文句は医学上ありえない虚偽広告、患者の体験談は客観的な事実と証明できない表現とみなされる。同省はガイドラインで具体例を示す方針だ。






★インドで列車炎上、64人死亡-爆発物入りスーツケース

 インド北部のパニパット近くで18日午後11時50分過ぎ、特急列車が炎上し、64人が死亡、約50人が負傷した模様だ。インドのPTI通信などが伝えた。インドのプラサド鉄道相は「テロの可能性が高い」との見方を示した。

 報道によると、ニューデリーからパキスタン国境まで行き、列車を乗り換えてパキスタンのラホールまで行く特急列車のうち、2両が炎上した。現場から爆発物が入ったスーツケース2個が発見された。

 20日にはパキスタンのカスリ外相が訪印、ムカジー外相と会談する予定になっている。印パ間の和平交渉の進展を妨害するため、カシミール地方を拠点とするイスラム過激派などがテロを起こした可能性がある。

 炎上した列車の路線は、両国の関係が悪化した02年に運行を停止。04年、和平交渉開始と合わせて運行を再開し、両国の友好の象徴と言われていた。今回の事件による両国関係への影響が懸念されている。

 昨年7月にはインド西部のムンバイで、イスラム過激派の犯行とみられる、列車を狙った連続爆破テロが起き、180人以上が死亡している。







★蒲田で少年2人刺され死傷 暴走族同士の抗争か

 17日午前2時35分ごろ、東京都大田区蒲田のJR蒲田駅近くで、少年2人が4人前後の若い男らに刃物で刺され、1人が死亡、もう1人が軽傷を負った。少年らは地元暴走族に所属し、メンバーの1人に電話で「敵が来て刺された」などと話していたといい、警視庁少年事件課は殺人事件として蒲田署に捜査本部を設置、暴走族同士の抗争とみて逃げた男らの行方を追っている。

 死亡したのは同区大森西、無職、若松康則さん(18)。鋭利な刃物で背中から胸まで突き刺され、失血死だった。調べでは、男らはワゴン車で乗り付け、若松さんと一緒にいた少年(16)の左肩を刺し、さらに若松さんを追いかけ、背中や腹を刺した。若松さんは「刺された」と近くのコンビニ店に駆け込んだまま倒れこんだ。男らは車で逃げた。

 軽傷の少年から電話を受け駆け付けたというメンバーは「対立グループから刺すと脅しがあった。練馬のグループが襲ったのではないか」と話している。







★暖冬列島、札幌で氷点下10度以下の日なし…記録更新

 札幌市で今冬、18日までに最低気温が一度も氷点下10度を下回らず、1876年の観測開始以来、最も氷点下10度以下の観測が遅かった1990年から91年の記録(2月18日)を更新した。

 40年代には、氷点下10度以下になる日が70日を超す冬もあったが、昨冬は10日。今冬は1月26日の氷点下9・4度が最低で、このまま気温が下がらないと、過去約130年で初めて、氷点下10度以下の日が1日もない冬になるという。

 日本気象協会北海道支社は「向こう1か月も冬型の気圧配置は長続きせず、エルニーニョ現象の影響もあり、北海道付近の気温は高めになる見通し」と予測している。






★スノボで留守中に長男が焼死、母親を書類送検-埼玉県警

 埼玉県和光市で昨年12月、母親(24)がスノーボードで留守中のアパートの一室が全焼し、部屋に1人でいた2歳の長男が焼死した火災で、朝霞署は19日、同県川越市の無職の母親を保護責任者遺棄容疑でさいたま地検に書類送検した。

 県警は、2歳児を1人で17時間以上放置し、スノーボードに出かけた点を重く見て同容疑で立件したという。調べに対し、母親は容疑を認め、「子どもには大変申し訳ないことをした。母親として責任を感じている」と話しているという。

 調べでは、母親は昨年12月30日午前5時ごろから、友人と群馬県にスノーボードに出かけ、17時間以上にわたり長男を自宅アパートに放置した疑い。自宅にはおにぎりとパンを残し、こたつをつけたまま出かけたという。同日午後10時ごろ、こたつの過熱が原因と見られる火災が発生、自宅は全焼し、焼け跡から長男が焼死体で見つかった。

 母親は長男と2人暮らし。平日は東京都内の居酒屋で働いていたため、午後10時ごろから翌朝まで家を空けていたという。休日は長男と一緒に過ごすことが多かったという。








★マウスで細胞から歯再生-東京理科大のグループ

 マウスの胎児から歯のもとになる細胞を取り出して培養し、おとなの歯を再生させることに、東京理科大の辻孝・助教授(再生医工学)らの研究グループが成功した。作製の成功率は100%で、歯の中に血管や神経などもできていた。臓器を人工的に再生させる技術につながると期待される。18日付の米科学誌ネイチャーメソッズ電子版で発表する。

 胎児期にはさまざまな臓器や組織が、上皮細胞と間葉細胞という2種の細胞の相互作用でつくられる。辻さんらはこれに着目。マウス胎児のあごの歯胚(はい)から取り出した両細胞を酵素でばらばらにし、どちらも高密度の細胞塊にしたうえで、区分けしてコラーゲンのゲルに入れると、培養に成功することを突き止めた。

 さらに、この細胞塊を50匹のマウスの腎皮膜下に注射。14日後に、すべてで歯の形成を確認できた。歯の再生研究は他にもあるが、作製率は20〜25%にとどまっていた。

 また、生体内で育てた歯や、生体の外で人工培養を続けた細胞塊を、おとなのマウスの歯を抜いた跡に移植すると、歯が高い頻度で生着した。この歯の内部には血管や神経のほか、クッションなどの役割を果たす歯根膜も再生できていた。

 グループは今回、同様の手法で毛の再生にも成功した。今後、肝臓や腎臓などの臓器づくりも目指すという。







★試験導入のネット請願に反対署名150万人超-英政府戸惑う

 英首相府がホームページに開設した「電子請願」で車の走行距離税の導入に反対する署名が150万人以上に達し、英政府の政策決定への影響が論議を呼んでいる。

 電子請願はまだ試行段階だが、昨年11月の開設以降、約3000の案件をめぐり電子メールでの請願を受け付けている。英国では行政の分野でもIT(情報技術)を活用する取り組みが進められており、英政府も国民とのITを通じた対話を模索し、民主的な行政の発展を目指している。

 ただ、車の走行距離税はダーリング前運輸相が2005年秋に講演で現行の道路税と燃料税を廃止する代わりに、衛星を利用した走行距離から、時間帯や車種に応じて課税する新たな税制として提案したものの、その後はまだ具体的な導入計画は公表されていない。

 そうした段階で試行中とはいえ電子請願で大量の反対署名が寄せられては、具体的な法案の作成に支障が出るのは必至とみられ、現在のアレクサンダー運輸相は電子請願の結果に頭を悩ませているという。閣僚の間では電子請願が政府の政策への反対意見を表面化させるだけだとの反発も出ている。

 だが、ブレア首相は18日付の英紙オブザーバーで、「数日のうちに走行距離税導入に反対する人たちに返信を送り、英国が直面している問題と、走行距離税が問題解決につながる理由を説明したい」と語っている。







★血1滴・30分で遺伝子を診断-理研チームが手法開発

 一滴の血液があれば30分で遺伝子レベルの微妙な個人差を診断する手法の開発に、理化学研究所の林崎良英プロジェクトディレクターらの研究グループが成功した。18日付の米科学誌ネイチャーメソッズ電子版に掲載される。横浜市立大と共同で、肺がん用抗がん剤イレッサ(一般名=ゲフィチニブ)の効果を予測する診断キットも開発しており、3月から臨床研究を始める。

 DNAの配列にはわずかな個人差(SNP)がある。最近の研究で、薬の効き方や副作用、病気のかかりやすさに関係していることがわかりつつある。SNPを診断する従来の方法は、DNAを精製、増幅させて、特定のSNPを検出するのに1時間半〜数日かかっていた。

 林崎さんらは、増幅能力の高い酵素を見つけるなどして、こうした作業を大幅に短縮した。増幅時の間違いを防ぐ工夫も加え、精度を高めることもできた。診断装置の小型化もしやすいという。

 診断時間が30分と短くなったことで、手術中に個人差によるがんの特性を分析し、対応を検討することも可能になる。







★“歩きメール”の女性、線路転落-緊急停止ボタンで助かる

 19日午前8時半ごろ、大阪市中央区の市営地下鉄御堂筋線本町駅のホームで、携帯電話のメールを打ちながら歩いていた兵庫県川西市の女性会社員(25)が男性(31)と接触、はずみで線路に転落した。ホームの乗客が緊急停止を指示するボタンを押し、気付いた運転士が非常ブレーキをかけたため、電車は約40メートル手前で停止した。女性は転落時に中指を骨折。

 東署の調べでは、女性は通勤途中で、ホームの線路沿いを歩いていた際に男性と肩がぶつかったという。駆け付けた駅員が女性をホーム下の避難場所に移動させて救出した。

 この影響で御堂筋線下り電車は計4本、最大3分遅れ、約4500人に影響が出た。








★9万人入試の舞台裏は?「勝ち組」法政大、総力態勢

 2月は大学入試の季節。受験生ばかりでなく、大学にとっても優秀な学生を少しでも多く確保する勝負の時だ。そのために私立大学は「出張入試」を強化している。今春の志願者が約9万人と10年前の1.5倍になった法政大も、過去最多の10都道府県に会場を設けた。試験から合格発表まで、法大入試の舞台裏をのぞいた。

 5日午前8時過ぎ、進行本部が置かれた東京都千代田区の市ケ谷キャンパスの職員食堂に、「オス」という低い声が響いた。声の主は、応援団の男女約60人だ。

 キャンパスの富士見校舎では、伝統的に応援団員が問題の仕分けや受験生の道案内を担う。仕事を割り振る団員の手元には、手順をびっしりと書いたノート。道案内係に「強風の時はプラカードの棒を外し、ボードだけ使って構いません」などと指示を出していく。団長の柳川慎弥さん(21)は「受験生への応援と思ってやっています。みんな真剣です」と話す。

 その近くでは、各会場とつなぐ3台の電話と4台のファクスが鳴り始めた。「福岡、交通はOK」などと声に出し、点検表に一つひとつチェックを入れていく。

 今春から新潟と長野、大阪を加えた9会場で出張入試をした。東京を入れると、この日だけで志願者は約1万3000人。毎春5000人以上が入学する法大でも1日にこれだけ集中するのは初めてだ。

 試験監督などで約1100人の教職員はほぼ総動員になった。地方では人材派遣業者への依頼も検討したが、「それでは厳正さを保てない」と職員をやり繰りして65人を送り出したという。

 試験開始後、各会場から問い合わせが相次ぐ。

 「解答用紙の余白に下書きをしていいか」「かぎ括弧の使い方は「」か『』か」「関係のない数学の問題まで解いてしまった。どうなるのか」……。受験生の不安にどう答えるかは本部の裁量だ。担当者は頭を悩ませながら許可を与えたり、不公平が出ないよう「自分で判断してもらって」などと答えたりする。

 英語の試験では、受験生の指摘で単語のつづりの間違いが見つかった。全学部長と問題作成を統括する「工房長」、問題作成者に連絡し、了承を得た上で訂正を流した。終了間際だと、混乱を避けるため、あえて訂正しないこともあるという。

 受験生の家族への対応にも気を配る。市ケ谷の控室では、都内の板橋区から来たという母親が「娘はここが第1志望。私の指輪をネックレスに通して『これをママだと思って頑張って』と伝えた」と落ち着かない様子だった。

 試験が終わると早速、図書館で採点が始まっていた。数人ずつのグループに分かれ、午前9時半から午後8時までカンヅメになる。不正防止のため、出入りはエレベーター1台のみになり職員が出入りを監視する。

 答案は、札幌、金沢、広島、福岡の4会場からは空輸されて来る。スピードに加え、他の交通機関に比べて事故率が低いことから選ばれた。念には念を入れ、コピーを取って郵便などでも送る。

    
 「建築学科、〜点」 「点数チェック、完了です」

 8日たった13日午後。入試センターでは職員らが声を掛け合っていた。数字は、午前中の合否判定会議で決まった学科ごとの合格最低ラインだ。

 私立の場合、定員より多めに合格するよう設定するのが普通だ。複数の大学に受かって入学しない可能性もあるからだ。この日に合格発表があった統一日程入試の経済学部経済学科だと、50人の募集に対し合格者は4倍超の216人だった。

 辞退者が少なく定員を上回ると、教授陣や教室が足りなくなる。逆に辞退者が多すぎると経営が立ちゆかない。大学の人気にも左右される「歩留まり」をどの程度と読むかが担当者の腕の見せどころだ。入試センターの榎本正利次長は「併願状況なども見ながら判断するが、とても難しい作業」と話す。

 それでも、法政大は首都圏の私大では「勝ち組」だ。99年春、国際文化と人間環境の2学部を新設。「どれだけ受験生が集まるか」という大学側の不安を吹き飛ばし、志願者は前年より約1万6000人も増えた。入試に携わって間もなく10年という細田泰博・入試センター課長補佐は「キャンパスに女子学生が増えた。女子はよく勉強するから、学校の雰囲気も変わったんです」と振り返る。

 合格発表のやり方も変わった。05年から張り出しはなくなり、大学のホームページや携帯電話で確認してもらっている。入試の多様化で、合格発表も延べ100回。5日にあった統一日程入試だけで、13〜19日と1週間続く。

 榎本次長は「入試はどんどん複雑になっている。いかに無理のないよう組み合わせ、単純化するかが大切」と語る。








★家庭ゴミ集積所に胎児の遺体、神戸の産婦人科を捜索

 神戸市灘区の産婦人科医院「田辺産婦人科」(田辺恭三院長)が、家庭用ゴミ集積所に医療廃棄物を投棄した疑いが強まり、兵庫県警生活環境課などは18日、同医院を廃棄物処理法違反容疑で捜索した。

 調べによると、同医院は1月下旬、家庭ゴミ集積所に一般ゴミと一緒に医療廃棄物を捨てた疑い。同医院は1月22日、中絶手術で摘出した胎児の遺体(十数センチ)を一般ゴミと一緒にゴミ集積所に廃棄したことが明らかになっている。

 数日後、同じ集積所に医療廃棄物が捨てられているのを市職員が見つけ、県警に連絡していた。田辺院長は「胎児は誤って廃棄してしまったが、捜索の件については全く身に覚えがない」と話している。







★ひこにゃん人気沸騰-でも肝心の「彦根城400年祭」は…

彦根市で3月21日に開幕する「国宝・彦根城築城400年祭」のPRに奔走する実行委員会(彦根市などで構成)のメンバーらが複雑な表情を浮かべている。マスコットキャラクター「ひこにゃん」が全国区の人気となる一方で、祭り自体は知名度が上がらず、今ひとつ盛り上がりに欠けるためだ。このままでは本番も、PRイベントやグッズで“売れっ子”のひこにゃんの人気頼みとなりそうだ。

 ひこにゃんは、彦根藩2代藩主、井伊直孝を落雷から救ったと伝えられる猫がモデル。2本の角が付いた勇壮な赤いかぶとをかぶるものの、小柄な丸い体形でとぼけた表情をしており、アンバランスでかわいいと人気だ。

 東京や京阪神でひこにゃんが登場する同祭PRイベントには、親子連れや若い女性が大勢つめかけ、毎回大盛況。今年2月に東京のデパートで開かれたイベントでは、ひこにゃんの登場が5分遅れたところ、デパートに数十件の問い合わせの電話があったという。

 グッズの売れ行きも好調だ。彦根キャッスルホテル(同市)が昨年秋から売り出したひこにゃんの携帯電話ストラップは、販売開始直後から売り切れるほどの人気。グッズが牽引(けんいん)役になり、同ホテルの土産物コーナーは前年比で毎月約2割増の売り上げが続いている。

 また、サンライズ出版(同市)が昨年末に出した「ひこにゃん絵本」は、約1カ月で初版3000部を完売。1月下旬に増刷した2版も、全国から問い合わせや注文が相次いでいる。同社では年内に計1万部以上の売り上げを見込んでおり、続編やシリーズ化も検討している。

 しかし、同祭の盛り上がりは今ひとつ。市民からも「400年祭って何をするの」、「注目イベントを知人に聞かれても答えられなかった」との声が聞かれるほどだ。同ホテルでは3月以降の宿泊予約がほぼ例年並みといい、「400年祭については、旅行業者から問い合わせがあるくらい。盛り上がるのは開幕してからでしょう」と話す。

 一方、同祭の公式HPへのアクセス数は開設当初の昨年6月が約3200件だったのが、12月は約2万1900件、今年1月は約4万7200件と急増している。しかし、同委はその理由を、ひこにゃんが相次いでマスコミに取り上げられた影響と分析、同祭への関心が高まったとは見ていない。

 ひこにゃん人気だけが突出した格好だが、同委は「ひこにゃん目的でも、彦根に来れば彦根城にも登ってもらえるはず」と期待。開幕まで残り約40日。同祭の成否は、とぼけた表情のひこにゃんに掛かっているようだ。

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