また作中でカーク船長がミスター・スコットに向かって何かと繰り返す「Beam me up(転送してくれ)」という命令は、「Beam me up, Scotty」と(番組中では実際に使われなかった形となって)、ファン以外にも有名な人気フレーズとして現在に至るまで定着している。初代シリーズは1969年に打ち切られたが、その後の再放送で人気はどんどん高まった。ドゥーハンさんはミスター・スコットのイメージが強すぎたためか、なかなか役がもらえずに苦労したが、しばらくすると自分が作り上げた役の人気を受け入れるようになった。79年公開の映画第1作から続いた初代クルー主演の映画6本や、「スタートレック」の別シリーズにも出演し、ミスター・スコットを演じ続けた。また各地のファンの集いに積極的に参加し、ファンとの交流を深めた。初代シリーズの主要キャストが亡くなるのは、ドクター・マッコイ役のディフォレスト・ケリーさんが1999年に亡くなって以来。