今日のニュースコミュの2005年5月25日（水）-東京-曇~晴→雨

★ホンダ製エンジン強し-紅一点の女性ドライバーも健闘
└「インディ５００」全１４台が決勝進出

★世界自然遺産の縄文杉の樹皮はがされる
└鹿児島県・屋久島


★杉山、藤原は１回戦で敗退-全仏テニス
└シャラポアは逆転勝ち

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★「９時１８分」悲しみ新た-脱線事故から１カ月

　１０７人が死亡、５４９人が負傷した兵庫県尼崎市のＪＲ脱線事故は２５日、発生から１カ月を迎えた。事故現場では遺族やＪＲ西日本の関係者らが発生時刻の午前９時１８分、一斉に黙とうし、二度と戻らない犠牲者の冥福を祈った。
　これに先立ち午前８時ごろ、ＪＲ西日本の垣内剛社長や井手正敬相談役ら幹部約２０人が現場を訪れ黙とう。垣内社長が「極めて悲惨な事故を引き起こしました。ご遺族のみなさまに対し深くおわび申し上げます」とあらためて謝罪した。
　その後「生まれ変わったＪＲ西日本をつくりあげ、安心してご利用いただける鉄道の構築に全力を挙げて取り組むことを誓います」と哀悼の言葉を述べ、献花した。









★５歳長女虐待、全盲に
└元夫婦逮捕-しつけと称し暴行

　兵庫県警姫路署は二十四日、しつけと称し当時五歳の長女（１０）に暴行を加え重傷を負わせたとして、傷害容疑で姫路市の無職の元夫婦＝いずれも（３４）＝を逮捕した。長女は頭部を強打したことで重い視力障害が残り、ほぼ全盲状態という。
　調べでは、元夫婦は平成十一年七月ごろから約七カ月間にわたり、自宅で長女に殴るけるなどの暴行を加え、両腕、両脚や頭の骨を骨折させるなどの重傷を負わせた疑い。

　長女は十三年四月に小学校に入学するはずだったが、健康診断や入学式に訪れなかった。学校側が母親と長女を呼び出したところ、長女が歩行困難な状態だったことから異常を察知。学校からの連絡で長女を保護した児童相談所が同年七月末、姫路署に届けた。長女は同年五月から大阪府内の障害者施設で暮らしているという。児童相談所から届け出を受けてから、捜査に約四年間かかったことについて、姫路署の津村芳輝副署長は「暴行から届け出まで既に時間が経過しており、暴行の事実関係を調べるのに時間がかかった」としている。











★ホンダ製エンジン強し-紅一点の女性ドライバーも健闘
└「インディ５００」全１４台が決勝進出

　世界で最も長い歴史を誇る米自動車レースの「インディアナポリス５００マイル・レース（インディ５００）」。２３日（現地時間）にニューヨークのタイムズスクエアで行われたプロモーションイベントで、生死をかける屈強なドライバーたちに交じる紅一点のルーキー・ドライバー、ダニカ・パトリックさん（２３）の雄姿がひときわ輝いた。

　ダニカさんは、ホンダ製エンジンのパワーを見事に引き出し、２９日に予定されている決勝レースに残った３３台のうち、２列目の４番グリッドをつかむ活躍ぶりを見せた。インディ５００は、米国でＦ１をしのぐ人気を集めるインディカーレースシリーズ全１７戦のうち５戦目にあたる。Ｆ１モナコ・グランプリ、ル・マン２４時間レースと並ぶ世界３大レースの一つで、優勝賞金は約２億円だ。同シリーズには日本からホンダとトヨタ自動車の２大メーカーがエンジン供給で参加。ダニカさんをはじめ、ホンダ製エンジンはインディ５００に挑んだ１４台すべてが決勝に進出する強さを発揮した。

　第４戦までのエンジンメーカーのシリーズ成績はホンダが首位、わずかの差でトヨタが続いている。地元、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）系のシボレーは出遅れており、本業で明暗を分ける日米自動車メーカーの勢いの差をほうふつとさせる。

　今回のインディ５００は、米国民に根強い人気を誇るコリン・パウエル前国務長官がレースカーを先導するペースカーの運転者として参加、例年以上の注目を集めている。それだけに米ＧＭ系としては巻き返しをアピールしたいところだが、ここまでの戦いぶりを見ると本業同様、行く手に立ちはだかる日本メーカーの壁は厚そうだ。











★健保・企業が禁煙支援

　東京電力本店では、分煙化のため会議室を喫煙室にした。いずれはここもなくなる運命？

　「できれば、やめたい」東京都内の外資系運輸会社に勤める小野義人さん（３６）は、そう思いながら、１日３０本のたばこを吸い続けていた。３年前に移転した会社のビルは、全面禁煙。たばこなしでは１時間が限界と思い込んでいた小野さんは、１６階のオフィスからエレベーターで１階まで降り、屋外の喫煙所で一服した。雨が降れば、傘を差しても吸いに行く。

　昨年７月、たまたま開いた健康保険組合のホームページで、禁煙支援開始のお知らせが目にとまった。外資系の約４６０事業所が加盟する外国運輸金融健保組合が、インターネットを通じて禁煙アドバイスを行う支援組織「禁煙マラソン」と提携し、組合員は無料でサービスを受けられる。インターネット禁煙マラソンは、奈良女子大教授で医師の高橋裕子さんが主宰し、禁煙の“先輩”が自らの体験に基づく励ましやアドバイスのメールで、禁煙を手助けする。携帯電話でも参加できる。１９９７年のスタート以来約５０００人が参加した。小野さんは、すぐさま申し込んだ。いざ禁煙を決意しても、３週間ほどは、たばこを捨てては翌朝また買ってしまう繰り返し。「また吸っちゃいました」と落ち込んでメールを送ると、「苦しいと思わず、禁煙を楽しみましょう」といったメールが１日２通は届く。おかげで、何とか禁煙を続けている小野さん。「ただ、建物内を禁煙にするだけではなく、たばこをやめたい人への支援があると助かります」と話す。

　受動喫煙防止を定めた健康増進法の施行（２００３年５月）などを受け、健保組合だけではなく、企業も積極的に禁煙化、分煙化に乗りだし、禁煙支援を始めている。東京電力は男性社員が９割を占める事情から、喫煙率は４５％だが、「将来的には全面禁煙を目指す」との方針を掲げ、昨年、社員用ホームページに喫煙対策推進サイトを開設。会社が費用を負担して、産業医からニコチンパッチの処方（３枚）を受けたり、禁煙マラソンに参加したりすることができるようにした。先月には、建物ごとに独立した排気ができる喫煙室を設け、全事業所を完全分煙化。各階ごとに喫煙所があった東京本店では、喫煙室は１か所に制限した。法的な後押しで禁煙化が進むなかで、禁煙を手助けする仕組みを提供することも重要だ。




【たばこをやめてから・・・】

（インターネット禁煙マラソン体験談〜事務局長・三浦秀史さんのまとめから）
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・肩こりや頭痛が消えた

・せきやたんが治まり、ぜんそくが出なくなった

・かぜを引きにくくなった

・月経痛が軽くなった

・階段で息切れしなくなった

・肌がきれいになった

・１オクターブ高く歌えるようになった

・ゴルフで７０台のスコアが出た

・喫煙場所を探す必要がない

・吸わない人に遠慮しないですむ

・胸ポケットが軽くなった

・薄味の微妙な料理の味がわかる

・朝の起床時の気分がさわやか

・部屋がきれいになった

・集中力が増して、碁が強くなった

・自分に自信がもてるようになった

・「臭くない」と孫から言われた

・浮いたたばこ代で、海外旅行に行った










★ザルカウィ容疑者：テログループがネット上で負傷と声明

　イラクでテロを繰り返す「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗るグループが２４日、イスラム系ウェブサイト上で同組織を率いるアブムサブ・ザルカウィ容疑者がけがを負っているとし、回復のため祈りをささげるようイスラム教徒に呼びかけた。ロイター通信が伝えた。

　声明は同容疑者の負傷の程度や原因には触れていない。真偽は不明だ。

　今月１５日に英紙サンデータイムズに掲載されたイラク西部ラマディの医師の証言によると、同容疑者と酷似した男が今月上旬、重傷を負って病院に担ぎ込まれた。多量の出血があったため、この医師は治療後、入院する必要があると主張したが、男は拒絶し病院を後にしたという。











★杉山、藤原は１回戦で敗退-全仏テニス
└シャラポアは逆転勝ち

　テニスの全仏オープン第２日は２４日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス１回戦で第２３シードの杉山愛は３―６、６―４、４―６でヌリア・リャゴステラ・ビベス（スペイン）に敗れた。杉山はことしの全豪オープンに続く４大大会での１回戦敗退で、全仏では４年ぶり。藤原里華はベテランのマグダレナ・マレーバ（ブルガリア）に４―６、２―６で屈した。第２シードのマリア・シャラポワ（ロシア）はエフゲニア・リネツカヤ（ロシア）に逆転勝ち。２年前の女王のジュスティーヌ・エナン・アーデン（ベルギー）はフルセットの末に勝った。男子シングルス１回戦で、全豪優勝のマラト・サフィン（ロシア）は順当に勝ち上がった。しかし第６シードのアンドレ・アガシ（米）は２年連続で１回戦敗退を喫した。










★元気に「歯みがきサンバ」
└ブーム来るか？福島県歯科医師会がＣＤ制作

　歯の衛生週間（６月４―１０日）を前に、福島県歯科医師会が、「歯みがきサンバ」と名付けたＣＤを制作した。軽快なリズムに乗って、小学生に楽しく歯みがきの習慣を身につけてもらおうという趣向で、近く県内のすべての小学校に配布する。先行配布した小学校では子どもたちに大好評で、ブームを巻き起こしそうな気配だ。

　「歯みがきサンバ、リズムにのって、ピカピカ、ピカ、つるつる、きゅっきゅっきゅっ」

　こんなフレーズで始まる「歯みがきサンバ」は、福島県の委託を受け、小学生向けの教材として県歯科医師会が制作した。作詞作曲を担当した富岡町の歯科医師木村篤さん（４４）は「マツケンサンバがはやりだした時期でもあり、乗りの良さでサンバに決めました」と話す。給食後に曲を流しながら歯みがきをしてもらおうと、曲の時間は歯みがき時間のおおよその目安の３分３０秒に設定。リズム感を大切にしながら「歯と歯のあいだはよごれのすみか」「じょうぶなからだはじょうぶな歯から」と歯の衛生のキャッチフレーズを歌詞に盛り込んだ。ＣＤ録音で合唱を担当した福島市清水小では、４月から給食後の歯みがきに先行導入。「覚えやすいメロディーや『つるつる、きゅっきゅっきゅっ』という歌詞が子どもたちに人気です」という。木村さんにＣＤを紹介された東京都の矯正歯科医、宮下邦彦さん（５３）＝米・ケースウエスタンリザーブ大客員教授＝は「うちの子どもも大変気に入って、踊りながら歯みがきしている。どうして今まで歯みがきのための曲がなかったのかと思うくらい。全国の知り合いの歯科医に紹介したい」と後押しする。「歯みがきサンバ」は福島県歯科医師会のホームページ「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｆｄａ−ｏｎｌｉｎｅ．ｏｒ．ｊｐ」で公開している。ＣＤにはバラード調の歯みがきソング「おやすみがき」も合わせて収録した。連絡先は福島県歯科医師会０２４（５２３）３２６６。









★手製「ライト・セーバー」爆発、２人重傷

　人気ＳＦ映画シリーズ「スター・ウォーズ」のファンが、映画に出てくる小道具のライト・セーバー（光剣）を作ろうと蛍光灯に火を付けたところ、爆発して大けがをしていたことが２４日、明らかになった。当地の報道によると、けがをしたのは２０歳の男性と１７歳の少女で、映画の決闘シーンをまねて自作のビデオを撮影していた。ライト・セーバーの代用品にするため、２本の蛍光灯にガソリンを注いで火を付けたところ、うち１本が爆発。２人はやけどを負って病院に運ばれた。警察によると、２人とも重傷。











★霞が関に沖縄の夏服を　
└ノーネクタイ定着へ販売会

　霞が関に沖縄の夏服はいかが−。沖縄振興に取り組む内閣府は２５日午前、東京・霞が関の庁舎売店で、沖縄県産の開襟半袖シャツ「かりゆしウエア」の展示販売会を開いた。政府が省エネルギーを目的に６月１日からスタートさせる「夏のビジネス軽装」（クール・ビズ）のＰＲの一環。

　かりゆしウエアは沖縄県内の官公庁や企業で広く着用されており、環境相を兼ねる小池百合子沖縄北方担当相が、地球温暖化防止と沖縄振興との一石二鳥を狙い企画した。細田博之官房長官も視察する予定。環境省は昨年夏も「上着・ネクタイなし」を呼び掛けたが、浸透しなかった。今年は小泉純一郎首相が「夏場はノーネクタイ、ノー上着で通す」と宣言。冷房の設定温度を２８度に一定させ、６月から９月まで全閣僚と各省庁の官僚が軽装で通すことを申し合わせている。










★ＪＲ東海道線が不通
└１５万人に影響

　２５日午前５時２５分ごろ、ＪＲ横浜駅（横浜市西区）で信号トラブルが発生、東海道線の東京−小田原間と横須賀線の東京−久里浜間が上下線とも不通になった。両線は午前９時２５分に運転を再開したが、朝の通勤、通学ラッシュを直撃し、両区間とほぼ並行して走る京浜東北線や私鉄は超満員となった。

　ＪＲ東日本によると、小田原発東京行き普通電車（１５両編成）が定刻通りに横浜駅を発車しようとしたが、複数の信号が赤のまま変わらなくなった。同社は点検を進めたが詳しい原因が分からず、信号をコンピューター制御する機器の一部を交換して復旧にこぎ着けた。このトラブルで東海道、横須賀両線は午前９時までに上下計１３２本が運休、約１５万３０００人に影響が出た。


　
■混乱、ラッシュのＪＲ駅　振り替えの私鉄、すし詰め

　首都圏の大動脈、ＪＲ東海道線と横須賀線が２５日早朝から４時間にわたって運転を見合わせ、都心へ向かう通勤通学の足が大きく乱れた。「最近のＪＲはトラブル続き」。乗客らはイライラを募らせた。ＪＲ横浜駅（横浜市西区）では「ご迷惑をお掛けしております」とわびる構内放送が何回も流れた。振り替え輸送した京浜急行の各電車はサラリーマンや学生ですし詰め状態。東京・浜松町へ急ぐ男性会社員（３４）は「最近のＪＲはトラブル続き。こんなことが続くと、冗談じゃないという気持ち」。自営業の男性（３０）は「故障だから仕方がないけど、仕事に遅れてしまうな」と自分に言い聞かせるように話した。ＪＲと市営地下鉄が乗り継げる戸塚駅（同市戸塚区）の地下通路には数１００人の乗客があふれ、駅員が「振り替え乗車票がなくなりました。複数持っているお客さまは近くの人に配ってください」と声をからして叫んだ。乗客からは「込み合って地下鉄にも乗り換えられない」と怒声が飛んだ。京浜急行とＪＲが走る品川駅（東京）も乗り換え客で混雑。いつもは東海道線で通勤する男性は「横浜から満員の京浜急行を使い、普段の倍の４０分かかったよ」と汗をぬぐった。











★NYでセックス博覧会
└大人のオモチャ、ポルノスターなどが集結

　　路上からマジソン・スクエア・ガーデンまであらゆるセックスに関するテクノロジー、大人のオモチャ、ポルノスターが集結した怪しげで官能的な快楽の祭典、ニューヨーク初のエロチック・エキスポが土曜日に開催された。

　会場には50以上の出展者がペンシルバニア・ホテル横でフリーマーケットスタイルで軒を並べている。主催者は、セックス産業は世界規模で400億ドル（4兆円）市場だと話しているが、これはストリップ、トップレス・クラブ、オモチャ、パーティグッズ、本、ポルノ映画なども含んでいる。2日間の開催期間中には、ブリトニー・リアーズといった人気ポルノ女優がカメラを構えるファンの前でポーズを取ったり、個人製作によるコンドームや人工ペニスのアートといったものまで、ありとあらゆる性に関する商品が売られていた。また、男性の股間を大きくするという体操も考案され、会場で紹介されていた。来場者は主に若年から中年の男性で、セックスの装飾品やハードコアポルノスターに目を凝らしていた。極小のコスチューム姿のポルノ女優ティファニー・ミンクスは、得意技のヒップの筋肉を振るわせる動きをしてみせ、一緒に写真を撮っていいか勇気をふりしぼって聞いてきた女性に「いいわよ。私のヒップもつかんでちょうだい。ぎゅっと握ってね」と言っていた。

　性に関するグッズで12の特許を持っているカズマンさんは、両性具有のコンドームを展示していた。これは、コンドームに空気を入れて筋をつくり、長さと太さを増大させて、お互いが性的喜びを得られるようなつくりになっているという。カズマンさんは、この商品は承認のために医学大学の審査委員会に提出されると話していた。彼は3個の製品の製作のために6年間で6000回の臨床試験を行ったと話す。カズマンさんの向かいには、各賞を受賞したバンジーコードを吊るしたスタイルの性具が紹介されている。別の場所では男性のペニスを大きくする運動が収められたDVDが紹介されていて、このDVDには、目的を達成するために数ヶ月に渡ってストレッチやツイスト、回転をする5段階の体操が収録されている。1600ドル（16万円）するキツネの尻尾の毛皮のついた人口ペニスの連番入りアートを出品したフィンランド人デザイナー・ジーンさんはこの博覧会に落胆したようだ。

　「非常にレベルの低い博覧会です。私はセクシュアリティとファッションが融合すると考えています。女性は、おしゃれなものがすきで、高価は素材を好みます。クズのようなものには目を向けません」と話す。展示品の多くは、ハードコアポルノ映画やポルノスターの写真集、アダルト・パーティ向けのグッズといったありふれた商品ばかりだった。現在は「ジェネシス・マガジン」の発行人になっている元ポルノ女優のテラ・パトリックさんはこの業界でマルチタレントとして名高いが、「ポルノはどんどん主流になってきています」と語る。業界の変化について尋ねられると「映画、DVD、オンデマンドのペイパーヴュー方式のテレビ、インターネットで、ポルノがより普及してきたわね。つまり私がもっと稼げるってことよ」と話した。












★英ＢＢＣ放送：２４時間スト突入
└生放送中心に番組に影響

　英国放送協会（ＢＢＣ）の記者や技術者が経営側の人員削減計画に反対して、２３日未明から２４時間ストに突入。生放送を中心に番組の一部が中止に追い込まれるなど影響が出た。組合側によると、ＢＢＣの職員２万７０００人のうち約１万１０００人のスト参加が見込まれ、来月初めまでにさらに３波のストを予定している。この日のストで、ＢＢＣラジオの看板番組とされるニュース番組「トゥデー」が中止されたほか、テレビの２４時間ニュース番組「ＢＢＣワールド」なども一部を録画番組に代えている。









★世界自然遺産の縄文杉の樹皮はがされる
└鹿児島県・屋久島

　世界自然遺産に登録されている鹿児島県・屋久島の「縄文杉」（同県上屋久町）の樹皮が約１０センチ四方にわたって何者かにはがされていたことが２４日、分かった。現地の環境省屋久島自然保護官事務所によると、９３年１２月の世界遺産登録後、屋久島のシンボルである縄文杉が人為的に傷つけられたのは初めて。木を保護するため立ち入りが禁止されている中での被害に、現地の関係者らは「悪質で許せない」とショックを受けている。管理する屋久島森林管理署（同県屋久町）は２３日、県警屋久島署に被害を通報。同署は器物損壊や自然公園法違反などの疑いで捜査を始めた。森林管理署などによると、被害の確認は２０日正午前ごろ。職員が視察に訪れた関係者を案内した際、根元から高さ約１メートルの幹に刃物のような物で樹皮をはぎ取った跡を発見。跡は直径約１０センチのだ円形で、樹皮の下の白い部分が見えていた。

　縄文杉は世界遺産登録で保護運動が活発化し、森林管理署は９６年、半径約１０メートル以内を立ち入り禁止とした。縄文杉に向かう道もロープが張られ、登山者や観光客は立ち入りが規制されている。木から１５メートルほど離れた場所に設置された展望デッキから見るようになっている。大型連休など混雑期に森林管理署員がパトロールするが、普段は監視員はおらず、あくまで訪れる人のモラルに任されている。屋久町立屋久杉自然館の松本薫学芸員（４６）は「縄文杉を大事にしたい人ばかりなのに、傷つける人がいるとはいまだに信じられない。残念を通り越して許せない」と悔しそうに語った。

　縄文杉は、屋久島の中央部、標高１３００メートルの地点にある樹高２５・３メートル、人の胸の高さの幹回り１６．４メートルの屋久杉。樹齢は２１７０〜７２００年と推定されるが、３０００年という説もある。「縄文杉」という呼び名は「縄文時代の生き残り」という意味でつけられたという説や、木の表面が縄文土器の模様に似ていることから命名されたという説がある。












★部長が連絡受け、課長が入札調整
└橋梁談合に役割分担

　鋼鉄製の橋梁（きょうりょう）工事を巡る談合事件で、談合組織に加わっていたメーカー各社の営業担当者２人の役割分担が決まっていたことが２４日、わかった。幹事社から受注決定などの連絡を受けるのは上役の部長級社員で、部下の課長級社員は他社の担当者と電話で相談し、応札額を決めるなどしていた。部長級社員が談合の重要な決定事項を知る立場にいた可能性が高い。東京高検は幹事社を中心に詳しく事情を聞いている。

　業界の談合組織は、古参メーカーで作るＫ会（旧紅葉会、１７社）と、後発メーカーによるＡ会（旧東会、３０社）の二つがあり、公正取引委員会の立ち入り検査で見つかった両会の連絡表には、部課長級２人の名前が、携帯電話番号とともに記されていた。公取委の調べや関係者の話によると、受注調整を取り仕切っていた幹事社は、受注先として割り振ったメーカーの部長級社員に、「チャンピオンに決まりました」などと連絡。「チャンピオン」は業界で、落札会社を意味していた。これを受け、課長級社員が自社で確実に落札できるよう、同じ入札に参加する他社の課長級社員に、「この額でお願いします」などと、電話で応札額を指定していたという。

　立ち入り検査では、談合の手順や注意点をまとめたルールブックも見つかっているが、その中では、２人の役割は「当事者能力を有する者１名と、その補佐役１名」と定められていた。公取委が告発対象とした国土交通省の発注工事については、各社の過去５年間の受注実績をもとに、工事を割り振る方法で受注調整を行うルールになっており、幹事社は「ワーク」と呼ばれる秘密会議を重ね、個々の工事について受注会社を決めていたことが判明している。公取委は２３日に、両会で２００３、０４年度に幹事を務めた横河ブリッジや川田工業など８社を、独占禁止法違反（不当な取引制限）容疑で刑事告発。東京高検は二つの談合組織に加わっていた４７社を捜索対象にしており、２４日までに、幹事８社のほか、三菱重工業、川崎重工業、住友重機械工業、日立造船、三井造船などを捜索した。










★イカリソース、ブルドック傘下に

　産業廃棄物処理施設の転売をめぐる詐欺事件で経営陣が逮捕された老舗ソースメーカー、イカリソース（大阪市）は２４日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、保全命令を受けた。対外的信用が急低下し、関西の小売店で製品撤去が続出。資金繰りが不透明となり、自主経営継続を断念した。負債総額は約５４億５８００万円。

　同社は人材と資金面で業界大手のブルドックソースに支援を要請。同日の取締役会で受け入れを決議したブルドック傘下で再建を目指す。ブルドックは西日本が主力のイカリを傘下に収めることで、経営基盤の拡充を図る狙いがあるとみられる。イカリの川島義鷹（よしたか）代表取締役は記者会見で「イカリのブランドと事業を継続し、会社の再生に当たりたい」と述べた。

　イカリは１８９６年創業で、国産第一号の本格的ウースターソースを製造した「山城屋」が前身。同社は事件に絡み、創業家一族の木村敏前代表取締役を１９日付で解任し、川島取締役を後任に昇格させていた。