BookBindingー製本ーReliureコミュの印刷博物館　「世界のブックデザイン２０１０－２０１１」展

遅れましたが、２月１９日までやっています。
印刷博物館１階のP&Pギャラリーにて。（ここは入場無料です）

ドイツの美しい本展が元々の企画でしたが、今ではだいぶ増えて
日本、ドイツ、オランダ、スイス、中国、カナダ、オーストラリア

ここで、熱心に見た方が
「がんだれ製本」とは？
「スイス製本」とは？

と、私にではないのですが、質問され、
私もわからず見に行ってきました。「がんだれ」はすぐわかったのですが。
（ソフトカバーで、表紙の紙が前小口側に長くて、折り返してあるもの、
いったん本文の前小口を断裁してから、ソフトな表紙を貼り付け、折り返し
天地の小口を断裁するという、意外に手間がかかります。）

スイスが、わかりませんでした。
結局、日本ではスイス･ブローシュアと言っている物と判明。
背はオープンというか付けません。片側の見返しのみ接着します。
背にも工夫が必要ですが、開きはいいです。糸綴じで背を見せた製本が
蜂飼耳の詩集や、立原道造詩集で出ていますが、これらはハードカバーで背が見えている
蜂飼耳の第2刷は、ほぼスイスブローシュアに近いと思われます。
スイスブローシュアの画像がGIFでしか見つからないので、
今度試作してみます。

（bradel suisse というのがフランスにあり、
これはプララポルテの溝が狭いものらしいのですが、今回のは手製本とは関係なくこれとはまったく違います。）
これらの用語は、見たところ　東京製本工業組合の　製本のひきだし
の中の　製本用語集が一番詳しいです。