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石垣環コミュのなんかTwitterの方で守護者(ガーディアンズ)に関する解釈の云々があったようなので

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守護者に関して。
守護者システムはキレイに説明すればマイクル・ムアコックのエターナル・チャンピオンに着想を得ています。
身も蓋も無い説明だとパクリです。まぁ、そのまんまではありませんが・・・

確かにWiz世界において時系列ではショウとルーの遥か後世の子孫がトレボー、リョウ、カルラになりますが、そのまま守護者とは限りません。
ムアコックの「エルリック」「ホークムーン」「コルム」「エレコーゼ」を読めば想像できると思いますが、彼らは同時に別次元に存在します。魂は同一でありながら、互いを認識することもなく(但し「合」で全員が顔を揃えることもある)生きる時代、世界は異なり、姿形、その人生も異なる経緯を辿ります。
守護者システムは基本的にコレを踏襲しています。

噛み砕いて説明すると日本の漢字です。
音読み・訓読み、多数の意味を抱えていながら一つの文字で表現されます。
文字自体が魂であり、読み方や意味は魂の別の顔となります。
リョウとショウの関係は同一の「魂」が根源となってると言うだけで、リョウはショウのような異能者ではありません。
この場合時系列ではなく、並列で存在してると言えます。
なので転生ではありません。

ショウとリョウ、トレボー、カルラは確かに血縁関係がありますが、数百年も経過してれば赤の他人も同然です。
必ずしも血縁だから守護者となるわけではありません。
作品上で血縁にしたのは日本人の特殊な「好み」への配慮があります(その方がウケる、ってことです)。
ちなみにリリス&エリスも守護者の有資格者です。
世界の意思の代弁者(巫女)としての存在になる予定でしたが、トレボーに吸収された生命体の総意思によって方向性が歪められて分割された結果の存在です。つまり世界の意思と生命体の意思の方向性の解離の結果ということです。

守護者の役目は己の存在する世界の保守管理維持です。
その力を有した者は飽くまでも有資格者と言うだけで、時代、生立ち、生活環境等で個々に変化しますし、暴走する者(トレボー、前半のギル)、精神寄生体に籠絡される者(後半のギル)などのように守護者に敵対する存在にもなり得ます。
なので別次元の守護者がその世界の存在を脅かす場合は守護者同士で争う場合もあります。

Wiz世界で守護者システムがちょい出しだったのは、飽くまでもWizと言うゲーム世界があるからで、全て自分で創り上げたものではないからです。完全オリジナルならば全面的に表現したでしょう。
Wizはプレイして面白かったのですが、実際にマンガ化する場合に気になったのは起因と理由です。
余りにも説明が少なく「何故この世界が存在するのか」「何故冒険者が必要なのか」が不明でした。
なので元々はエルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットが主種族で、平穏な世界だったけど、反して緩やかな死に瀕していた世界自体(そこには生命体の総意思も含む)が異界より「人間」を導き入れることで、緩やかな「死」からの回避を目指した結果出来た世界と言う個人的な解釈の上に物語を編み上げました。
ドラゴン類やコボルトなどの亜人種はは元々この世界に存在していたでしょうが、己の縄張りを侵さぬ限り相関せずだった。一方で天使や悪魔、ゾンビや吸血鬼は「人間」と一緒にこの世界にもたらされた異形と設定しました。
ただ「人」導入により活性化した世界でしたが、その結果生じた混沌は放置できないほど拡大し続けたことから、世界と生命体の総意思はブレーキ役が必要となりました。そのブレーキが冒険者(守護者の卵)と解釈(無理矢理だな〜)しました。

元々守護者システムはサンデー時代4作目でネームを切っていた作品のメインアイデアで、着想自体は高校時代です。
結局ボツりましたが、その経緯は何度か発言、記載したので省略しますが、執着してたアイデアなので、どうしても生かしたかった!と言うのが実情です。
4作目の口惜しさから、同人誌において設定と主役はそのままで1本だけ描きました。4作目はネーム第1稿で100Pほど、第2稿で60Pほど、第3稿で48P、第4稿で32Pになったものでしたが、同人誌では32Pでも長すぎるために、別の話を前後編の予定で描いたのですが、余りにも評判が悪かった(「孔雀王」のパクリだ!の非難が多かったけど「孔雀王」の初期なんか夢枕獏のパクリじゃん!)ので後編は描くのを止めました。
この2編は1980年代の日本が舞台です。この時点では守護者は守護部(まもりべ)で、「孔雀王」ではなく半村良と諸星大二郎の影響過多です。

JICCにおいてWiz終了後提出したプロットで、オリジナルとして1990年代末を舞台に、言霊(一種の魔法です)によって成立していた人々の世界が、言霊の使用過多により言霊エネルギーの枯渇からコチラ側に侵入した結果、成立した魔法と現代技術の混在した世界を描いたものでしたが、コレもまたJICC社長のマンガ禁止令でお蔵入り。
他にも地球環境崩壊からスペースコロニー(アマ)に避難した人類がナノマシーンで不老不死化した世界において、地球環境の再生から大地(チ)に降下して、ナノマシーンの失敗作として遺棄したはずのヒルコが地上で猛威奮ったために、封印されていたスサを派遣する、いわば日本神話の改題、改変したものがあります。
鳳龍の物語は設定を若干変更しており、長兄(ホウ)、次兄(キリン)、ショウの三兄弟となっています。
鳳龍一族の故郷は父親と長兄が遠方で不在中にヒルコの襲撃をウケて壊滅状態となり、キリンが生存者とショウを転生門からヒダカミに送り出した後に、ヒルコもろとも地裂斬で龍脈まで断ち切り故郷を滅する所が始点となり、その後ヒダカミに転移したショウと避難民の物語とキリン(地裂斬から自滅を回避したのは、トリフネ(短時間空を跳ぶ言霊)で脱出。しかし大爆発から瀕死の重症を負うものの、ショウほどではないが異能者なので急速に回復する)の放浪の旅の物語に分岐します。
もっともキリンの物語は澁澤龍彦の「高丘親王航海記」の影響過多。
ショウの方は避難民を人質に取られ、ヒダカミの戦力として最前線に送られる日々の中、フジノミヤ遺跡でコシの戦王女ミオと遭遇することとなり、その運命が変転します。
時系列的にはスサ(鳳龍の剣術の始祖)、ナムジ、タケルの時代から、ショウやキリンの時代、言霊の使用過多により世界を崩壊させてコチラ側にエクソダスした結果生じた混沌世界へとひとつながりとなってます。

でもマンガで描くのはイヤだわ・・・
もう歳も歳だし。


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