エスパーニャ、もうひとつの旅コミュのパルス　（ジローナ）

カタルーニャ地方ジローナ（ヘローナ）県の地中海に面した海岸はコスタ・ブラバと呼ばれ、
無数の入り組んだ断崖と小さな砂浜が連なる、隠れ家的な雰囲気も併せ持つリゾート地として
人気があります。
中には船を使って海からでないと辿り着けないようなプライベート・ビーチもあったりします。

そんなコスタ・ブラバからも僅かに内陸に入っただけで、豊かな森や農耕地が広がるような
とても静かな場所が多いのですが、その中には中世の雰囲気を見事に残した村が何カ所も
あります。
今回はその中から Pals（パルス）の村についてお話しします。

昔この辺りは沼湿地や干潟が広がっていたということで、村の名前も沼沢地を意味する
“Palus”からきています。
今ではどこも干拓されていますが、丘の上にあるパルスは当時はモン・サン・ミシェルのように
見えたのでしょうか。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 07月25日 11:28

中世の頃、この一帯は頻繁に海賊の襲来を受けていたそうで、パルスにも城壁や強固な塔が
現存しています。襲撃に備えて穀物などの食料をここに貯蔵していたのでしょう。

１９７３年に歴史的美的集合体（これは直訳でもっと良い和訳を考えなくてはなりませんが）
に登録されて、中世的な美観を損ねる建築物も少なく、石畳や家々なども非常に良好な保存状態です。

近くにある Begur という村のように、同じく丘全体を要塞化して城壁や塔が幾つも残っているのに、
近代的な建物の乱立で景観を台無しにされてしまった村と比べると、パルスの景観はやはり見事です。

この地域はジローナの街のほぼ真東の方向の海岸の手前に位置しており、バルセローナからは
車で２時間くらいの距離ですので、日帰り観光できる場所としてもお勧めですね。