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劇場に行こう!(gay only)コミュの「レベッカ」

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初めての書き込みです。
皆さんよろしくお願いします。

昨日、大阪梅田芸術大劇場で「レベッカ」の再演ヴァージョンを見てきました。
生オケで本物の火を使うなど今回は東京の帝劇ヴァージョン。

女流作家ダフネ・デュ・モーリアが書いた小説を原作とし、過去にはアルフレド・ヒチコック監督の映画でも知られている「レベッカ」の舞台ミュージカル版。

梅田芸術劇場大ホールの階段を上り、広い劇場に足を踏み入れただけでわくわくしてくる。舞台には映画にはない始まる前の緊張感がある。
それにしても女性ばかり。見渡すばかり女性ばかり。

オーケストラが演奏を始めると場内は次第に暗くなり、波の音が聞こえてくる。
そして一筋のスポットライトが。
そのスポットライトに照らされた真ん中に主人公の「わたし」が立っている。
そして静かに歌い始める。
これだけでそこは異空間になった。

ミュージカルに必要な華やかな群舞や歌を挟みながら物語りは進んでいく。コーラスが心地よい。
歌曲がいい。
聞かせる曲も多く、それぞれの役の聞かせどころがうまい。

ただ、俺はどうしても日本語でやるミュージカルが好きではない。
なぜかというと、その曲が生まれた国の言語の持っているリズムが日本語では伝えきれないからだ。
最初はどうしても違和感があった。
しかし、途中から物語の中に引き込まれていった。

物語の要になる家政婦頭のダンヴァース夫人を演じたシルビア・クラブさんがとっても迫力があった。
この人がいるから舞台が引き締まった感があった。
怖いほどの目力。当然客席からははっきり見えるわけではないのにそう感じさせる力。
すごいです。

主役の2人、大塚ちひろさんと山口祐一郎さんよりもその2人を取り囲む周りの人物たちが魅力的だった。

やっぱり生演奏で、生の舞台を見るのって素晴らしい!
よい意味でも悪い意味でも商業演劇のすべてがあるように思った。

コメント(1)

観劇日 6月5日 17:00開演 三階B席 5列37番

「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」原作小説もこのミュージカルもこのこの科白から始まる。さすがのクンツェも変える事はできなかったのだろう、いつものクンツェと違って今回はエンターテイメントに徹しているようだ。この「レベッカ」という小説はよくできている。それに、これは女性でなければ書けなかったであろう作品である。これを、クンツェ・リーバイという二人の男性がどのように舞台化するのかも楽しみだった。

舞台は波の音から始まる。だんだん暗くなってから、オーボエのAの音が聞こえて、音楽が始まる。そして、「わたし」が出てきて、小説の冒頭と同じ文句を歌い、物語が始まる。原作小説・ヒッチコックの映画と同じく、「わたし」には最後まで名前がない。それでいて、なんの違和感も覚えなかった。こ

れは一種のサスペンスだが、今回の舞台では、主人公たる「わたし」のBildungsroman 成長物語になっていた。

クンツェ・リーバイの作劇術のすばらしさが一番よく出ているのが、第一幕の終わりの仮面舞踏会の場面である。「わたし」のかつての雇い主である、ヴァン・ホッパー婦人が出てきて、"I am an american woman."というアリアを歌うが、これは一種の「チャリ」場。そこで楽しい雰囲気を盛り上げて、仮装してきた「わたし」をみたマックスが怒り、ここでいいところを見せようした「わたし」がど
ん底に突き落とされる。ここで第一幕が終わり、原作の上巻もここで終わる。

第二幕は、サスペンス劇になる。最後は、ヒッチコックの映画と同じく、火に包まれるマンダレーが最大の見せ場となっている。ここはどう見せてくれるか、楽しみにしていたのだが、本火を使っていて、結構おもしろかった。

役者で良いのは、ダンヴァース婦人のシルビア・グラブである。圧倒的な存在感と歌唱力で完全に舞台を支配していた。主役とは言え名前ない「わたし」を演ったのは大塚ちひろ。この人もなかなか好演だった。敵役であるレベッカの従兄弟、ファベルは吉野圭吾。こういう役にいい人がいないと舞台がおも

しろくないのだが、吉野は踊りまでしっかり見せて良かった。惜しいのは、マキシムの山口裕一郎。マキシムは、山口の仁ではない。もうけ役はヴァン・ホッパー夫人役の寿ひずるである。特に第一幕の終わりにあるアリアは面白かった。それから、フランクがノーフォークジャケットで現れたのがおもしろかった。

原作小説も、ヒッチコックの映画も、この舞台も、「わたし」には名前がない。映画で「わたし」に名前が無いのはちょっと変ではないか、と思った。しかし、この舞台では違和感を覚えなかった。それは、「わたし」がこの物語のヒロインであると同時に観客一人一人であり、すべての事は「わたし」の体験として語られるからである。小説では「わたし」は本当の主役ではないからなのであるが、舞台はそういうわけにはいかず、「わたし」を主役にしている。それはそれで納得できる。今回舞台をみて、改めて感じたのは、原作がいかに良くできているかということである。

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