★a.英語の『be + -ing』に相当する、進行形のことを言いますが、例えば、 1.田中は、今、部屋で、勉強している。 Tanaka, sekarang, sedang belajar di kamarnya. baru lagi 主語 時間副詞 助動詞 動詞 前置詞句 ------------------------------------------------- 2.花子は、着物を着ている。◆ Hanako sedang memakai kimono. baru lagi 主語 助動詞 動詞 目的語 ------------------------------------------------- (注:)この類の『−している』は、インドネシア語の助動詞の『sedang』『baru』『lagi(口語)』『masih』で、表すことが出来ます。
★b.英語の『be + 過去分詞ed』に相当し、インドネシア語の『ter-』の意味に近いのです。 3.花瓶が割れている。 Vas bunganya pecah. 主語 動詞
4.花瓶が間二つに割れている。 Vas bunganya terbelah dua. 主語 動詞 数詞
5.花子は、着物を着ている。◆ Hanako berkimono. 主語 動詞
★c.上記のaとbでは、『−している』を取れば、『動き』の意味がまだ、残っていますが、下記の『語』では、『終止形』が、『動き』を表していません。 ------------------------------------------------------- 6.太郎は、小金井市に住んでいる。 Taro tinggal di kota Koganei. 主語 動詞 前置詞句 cf. Taro lives in Tokyo.(受験生は、よく is living と答える) (注:) 『tinggal』の中に、既に『状態』の意味が含まれていて、分解できないのです。『住む』には、『動き』の意味がもはや無くなるのです。あるとすれば、『住み着く』という複合動詞を使用しています。その時に、インドネシア語に正確に訳せば『menempati』『 -tinggali』などの『-i』動詞を使います。 ------------------------------------------------------- 7.目の前に、高いビルがそびえている。 Di depan mata, menjulang(lah) gedung-gedung yang tinggi. 前置詞句 倒置me-動詞 主語
======================================================== (研究:) ■上記の『そびえている』の『そびえる』をgoogleに入れたら、最初のページに、『終止形』が殆ど無い(全部調べて尽くしていないので、断定は出来ません)のです。『そびえる巨塔』などの連体形が多いそうです。 ■また、自動詞の『−える』は、古典語のヤ行の『−ゑる』(yeru)から来ると思われて、『ーゆ』(yuru)の『可能形』です。古典語辞書を調べたら、『そびゆ』という語がやはりあって、『自動詞』と言う意味で、動きが無いのです。 ■ここで、言いたいのは、『状態』と『可能』とは、実は、関係が近いということです。 ★折れる。-->折ることが出来る。 -->折られる性質がある。 -->折ることの出来る状態にある。 ★可能 の意味の中で、 ◆実現 1.ちょっとだけだけど、インドネシア語でArbeeと話せて良かった。 Arbeeとインドネシア語で話すことが現実となり、それは、良かった。 Walaupun hanya sebentar,saya senang sekali bisa berbicara dengan Arbee. ◆能力 2.太郎は、インドネシア語が話せる。 太郎は、インドネシア語で、モノ事を表現する能力がある。 Taro mampu berbicara dalam bahasa Indonesia. ■■ここでの結論として、 ★状態 と 可能 は、意味的に、密接に関係していることが分かりました。また、言語によっては、『それぞれの意味』に対応して、形が異なることもあれば、同じ形を使うこともありますので、注意して勉強して頂ければ、インドネシア語ライフは、もっと楽しくなるのではないかと思います。
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