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四谷シモン -PYGMALIONISME-コミュの澁澤龍彦と四谷シモン

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澁澤龍彦邸シリーズ。書斎に無造作に置かれている、四谷シモンの人形。澁澤龍彦は四谷シモンの人形を偏愛していた。シモンも度々澁澤邸での宴に参加している。ぼくもシモンの人形を一体、ほしい。

シモンの人形の背後の本棚に、バシュラールの本が何冊も見える。ガストン・バシュラールはフランスの高名な哲学者である。バシュラールの研究家だった宇佐見英治さんはぼくの大学時代の恩師。ある日のこと、教室に行くと黒板に「今日の授業はマロニエで」と板書してあった。お茶の水に「マロニエ」という洒落た喫茶店があって、そこで授業をしたのだった。ちょっとあのあたりはパリみたいな雰囲気があった。コーヒー代は先生が払ってくれた。小粋な方だった。同じ仏文学者として澁澤龍彦と宇佐見さんはおそらく交流があったのだと思う。

交流はなかったが、仏文学と仏文翻訳の大先輩として澁澤龍彦が終生畏敬していた人に、斎藤磯雄さんがいて、やはりほくの大学の恩師だった。大学時代、最も尊敬していた。
リラダンやボードレールの名翻訳で知られ、リラダンの『残酷物語』の翻訳は三島由紀夫が激賞した。ちなみに斎藤先生の妹は作家の柴田錬三郎に嫁いだ。柴錬もリラダン好きと知って驚いたことがあるが、あるいはこうした内部事情と関係しているのかもしれない。ぼくは斎藤先生を誘ってお茶の水の喫茶店でコーヒーを飲んだことがある。先生はリラダンやボードレールは暗唱しているらしく、会話していると、その一節を滔滔とフランス語で口にすることがよくあった。斎藤先生が作家の吉田健一と会ったときに、吉田さんもリラダンの一節を暗唱したそうである。吉田健一の専門はイギリス文学だが、当時の人は教養として知っていたのだろう。
澁澤龍彦は斎藤磯雄先生を敬して遠ざけ、生前会おうとはしなかったが、斎藤先生の葬式には行ったようである。それにしても二人の会話を聞いてみたかった。

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