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ミュージカル好きゲイコミュのフランス版「ロミオとジュリエット」

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観劇日11月4日(日) 梅田芸術劇場 三階B席

この日は全日程の千秋楽。開幕前から、出演者のかけ声のような声が聞こえてくる。これは千秋楽だからだろうか。

演奏は生ではなく録音。フランスでもそうなのだろうか。ちょっと損した気分。でも、この料金(来日公演でB席5,000円)でコンサートではなく大がかりな装置などがついているのだからしかたないのかもしれない。

今まで日本版を見てきたが、やはり迫力が段違いである。宝塚版では「死」「愛」と二人のダンサーが出てくる、東宝版では「死」は男性ダンサーだが、オリジナル版は「死」のみでこちらは女性ダンサーである。

演奏のレベルは宝塚版とは雲泥の違い、いいや宝塚版と比べるな失礼なくらい歌のレベルは高い。東宝版は歌のレベルと言うことではフランス版より少し落ちるが、フランス版とは違ったおもしろさがある。日本版は薄味でこくはあるがあっさりした感じだが、このフランス版は分厚いステーキ、しかもミディアムレアで野性味を感じさせる。それにこの演奏は力で押してくる感じがする。

改めて音楽を聞いてみると、この作曲者ジェラール・プレスキュルビックよりも、「レ・ミズ」のシェーンベルク、「エリザベート」のリーバイの方が一枚も二枚も役者が上だ。これを聞いて、改めてリーバイのうまさに気づいた。

日本版の演出は小池修一郎。この人は宝塚の演出家だ。今回オリジナル版を見て、この事を改めて感じさせられた。「ロミオとジュリエット」は悲劇だ。最後なんの救いもない。それが快感なのである。しかし、日本版はなんとも甘い。東宝版宝塚版ともに最後はモンタギューとキャプュレット両家に残された人が手を取り合うのだが、いかにもご都合主義に見えた。ここには東宝版宝塚版にあった「ご都合主義」「蛇足」が一切無い。悲劇は悲劇、よかれと思ってやった事が結局は悲劇の種になり、人々はなすすべもなく、悲劇を歌い上げて終わる。この救いの無い結末に多少なりとも救いをもたらすのが音楽である。

宝塚版東宝版の全部を否定しようとは思わない。日本の二つの版にあった蛇足とも思える事がフランス版にはなかったと言うことである。

この日は全日程の千秋楽と言うことで大いに盛り上がった。ほとんど総立ちで、歌って踊ってお開きとなった。良い日に行けて良かった。


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