小橋建太　復活のGRAND SWORDコミュの小橋、最後の検査パスしいざ復帰戦（デイリースポーツ）

最後の“難敵”撃破！腎臓がんによる長期欠場から再起し、１２月２日のノア
日本武道館大会でリングに上がる小橋建太（４０）が７日、神奈川県内の横浜
市立大学附属病院で復帰前最後の月例検査を受け、「異常なし」と診断された。

最終的に医師からＧＯサインを得た“鉄人”は、デイリースポーツの単独取材に応じ、今年８月にドクターストップの一歩手前であったことなどを激白。復帰
までの壮絶な覚悟を語った。

　決戦前最後の検査を終えた小橋が、晴れやかな笑顔で診察室から現れた。
「前よりも良くなっている。ひと安心です」。安どしたように息をついた。血液検査による腎機能の数値には問題なかった。１２・２日本武道館での１年半ぶりのリング復帰へ、事実上の“お墨付き”を得た。

　ここまでの道のりは決して平たんではなかった。９月の役員会での病状報告
では「（８月の）数値が悪い」と神妙に語っていた。当初は猛暑の中でトレーニングしたことの影響と考えられていたが、「５、６、７と月ごとに数値が悪く
なっていって、ドクターストップの一歩手前だった」と、衝撃の事実を告白
した。

　体重を増やそうと食事でタンパク質を摂取し過ぎたためか、それとも過度の
練習のせいなのか。理由も定まらぬ状態で、鉄人は室温４０度を超える真夏の
道場で汗を流し続けた。「体調が悪かったら練習できないけど動けるし、やる気もあった。（主治医には）食事の制限はするけど、練習のレベルは上げていくと言った。これで（検査が）ダメだったら、もうリングには戻れないだろうと思ったから。一つの賭けでした」。年内復帰はおろか、プロレス人生を賭した大ばくちに打って出た。

　塩分やタンパク質の計算はもちろん、夕食後は空腹を感じても一切の食物を
断った。「おなかがすいたら水か黒豆茶。ウーロン茶だと、カフェインが入っていて睡眠を妨害するから」。懸念される体重減少は、ハードな特訓による筋肉
増加でカバー。小橋の賭けは成功し、９月以降の「異常なし」をたたき出した。

　主治医の中井川氏には最後に「腎臓一個取って（プロレスの）世界に戻った
人はいない。何が起こるかわからないことを覚悟してやってくれ」と忠告された。「（覚悟は）できてます」と真っすぐと目を見て答えた。さらに「でも止めてもやるでしょ？」と言われると「ハイ」とハニカミながら、当日のチケットを手渡した。

　すでに武道館の前売り入場券は完売した。「本当にうれしい。（欠場）前みたいには戻れないと思っているファンを驚かせますよ」と予告。残り１カ月を切った鉄人の“聖地”への出陣を阻むものはいなくなった。

スポーツナビ 2007年11月8日 11:36
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20071108-00000013-spnavi_ot-fight.html

復帰戦楽しみですね。