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光速電神アルベガスコミュの音楽ノート

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 資料の一つとして『光速電神アルベガス 音楽集』に掲載されていた渡辺宙明氏のライナーを丸写ししてみます。
(改行、括弧などもほぼ原文のままです。)
昨年晴れてANIMEX1200シリーズでCD化なった本作ですが、
解説の類が一切付いてないんですね・・・






作曲ノート   渡辺宙明

 特撮TV映画「大戦隊シリーズ」に代わって、TVアニメ「光速電神アルベガス」の音楽を担当する事になった。すでに「宇宙刑事シャリバン」が決定しており、大いに意気ごんでいた所である。「実写の渡辺宙明」と決め付ける人たちがいるようだが、(そう思われても仕方がない!)その偏見を打破するためにも「アルベガス」では頑張らなくてはと大いにハッスルしたつもりである。
 今迄の私の解説は、難解な部分があり、又ドラマとの関連については言わずもがなの事が多く、やゝ徒労の感があった。今回は大いに反省し、専門的なことは避けて、別の角度から、重要な点を分かり易く説明してみたい。
 このアニメのねらいの中心は「重量感のある戦斗場面」「学園もの的要素−ギャグ的シーンも」にあると思われたので、それにそって全体のプランを立てた。シャリバンよりも多くの種類が必要だ。重厚な部分は、ややシンフォニックな響きをもたせ、軽い部分はシンセ等を中心にと考えた。
いつもの通り豪華にいこう。
 楽器編成は次の通りである(但しBGM)
  トランペット 4(白磯 哮他)
  トロンボーン 4 
  ピアノ、エレキピアノ
  ハモンドオルガン  }(久富 演)
  シンセ(Profet‐5、YAMAHA CE-25)宮浦章啓
  エレキギター(荻谷 清)
  エレキベース(江藤 勲)
  ドラムス(宗台春男)
  パーカッション(吉川雅夫)
  バイオリン 9(内田 輝他)
  チェロ 3
_________________________________________
  指揮 中谷勝昭
  シンセ・オペレーター 宮浦章啓 渡辺宙明
  録音スタジオ にっかつスタジオセンター
 ストリングスにビオラがないのは、変則的であるが、経済的効率を考えてこうした。(ギャバン、シャリバンでも同様)。
バイオリンを9人としたのはなぜか。1人減らして8人ではいけないのか。第1バイオリンを4、第2を4とすれば、これでもよい。しかしビオラがないため、バイオリンは3声に分けたい場合がある。3+3+2となるが、バイオリンは最低3人はいないと響きが貧弱になるのだ。つまり9人いればOKとなる。チェロは響きが豊かで、3人いれば3声に分けることも出来、音域も広いので効率の高い楽器である。つまり私のとった方法は、経済性と音楽性を両立させるのに最適で、近頃愛用している。(E´‐1A、E´-1B、E´-8、A´-8、C´-7A、C´-7、A´-6)。C´-7A(C´-7も)は旋律、編曲とも最近の流行ではないが、私の好みのスタイルである。
 シンフォニックな響きを出すには、ホルンが欲しい。ホルンが加わると、全体のふくらみ、厚みが増すのだ。だが予算がそれを許さないので、その代わりにヤマハ CE-25を使用した。ほんものそっくりのホルンの音がプリセットされているのだ。これをトロンボーンと一緒に鳴らすと、いっそうそれらしく聞こえる。(A´-8、A´-3、A´-7、A´-1、A´-6、A´-5)
 若者の生活の場面に使われる音楽は、シンセを中心にリズムセクションをを主体とし、軽いタッチのものにした。この種音楽では、種々のエフェクターで電気的に音を変質させることが一代流行となっているが、今回は都合により必要最小限にとどめた。
 結局、極めて専門的な説明になってしまったが、音楽にはこのような側面からの聞き方もあるのだ。あとは皆さんの自由な聞き方で楽しんでいただければ幸いである。






 以上が全文です。
何かの参考になれば幸いです。

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