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TOKYO自民党政経塾コミュの論文作成のプロセス? 論文て何

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政党の候補者公募に応募するのためには論文作成は避けては通れません。論文作成について考えて見ましょう。

論文とは何でしょうか。

論文とエッセーは違います。論文とは、論理的に書いた文章で、あるテーマについての調査や論法を序論・本論・結びという原則に従って展開した報告書です。これに対してエッセーや詩は、どちらかというと論理よりも感性、またストーリー展開のおもしろさを重視しています。論理を重視するのか、あるいは感性やストーリー展開のおもしろさを重視するかという違いがあります。
次に、論文と庁内報の記事の違いを考えてみましょう。庁内報は、どこの自治体でも作っておられると思いますが、職員向けのお知らせ記事です。この場合には、主として要点を書いて情報を伝えるという目的、あるいは首長からの訓辞を職員全体に周知するという目的がありますが、これもやはり論文とは異なります。
自治体の職員の方は、決裁、閲覧に関する諸文書を起案する、広報紙や庁内報で情報を発信するなど、日ごろ書く機会が多いと思います。ただし、広報紙の記事であれば、あくまで住民にわかりやすくということを第一の目的にしています。ですから、必ずしも論文のスタイルにはなっていないことが多いのです。文章のスタイルとしても、「である調」から、最近は「ですます調」の方がむしろ多数派を占めていると思います。しかし、一般的に普通の論文の場合には、「ですます調」はあまり使いません。
自治体関係の論文がよく載るいくつかの雑誌があります。東京市政調査会が出している月刊誌『都市問題』、大阪市総務局が出している月刊誌『都市問題研究』、それから良書普及会の出している月刊誌『自治研究』などです。これらに地方自治、地方自治実務、あるいは文献などに関する、おおむね1万字程度の論文が載っています。いずれも「ですます調」で書かれることはまずなく、書いてあれば編集者が「これはやめてくれ」という注文を出します。でいいかもしれませんし、エッセーにもそういうものがあるかもしれません。しかし、論文は「である調」で書くのが基本的なスタイルです。

それから、論文と政党のプラットフォームの違いは何でしょうか。政党のプラットフォームというと、綱領、活動目標、あるいは選挙に際しての公約などですから、これらは明らかに違います。もちろん文章の長さも違いますが、論文は筋道を立てて考えていくものであるのに対して、政党のプラットフォームは、最初に規範的な理論、「こうあるべき」というものがきます。

しかし、論文ではその「べき論」はできるだけ避けるべきです。できるだけ客観的に書くのが論文です。客観的に書きつつ、相手に訴えかける何かを持っている論文が非常にいいとされています。冒頭から、「地方自治はこれからこうあるべきである」と書き出すような論文は、あまり論文としては認められません。選挙のときに使う文章としては非常に魅力的かもしれませんが、論文としてはそれは全くだめです。むしろ中立的な立場のように、「べき」という言葉を使わずに書きながら、しかし読み手に強いメッセージを訴えることができるものがよい論文です。
さて、皆さんは論文を書いたことがありますか。論文といってもいろいろなかたちの論文があります。普通の課題論文、あるいは公募論文、それから報告書に掲載する論文もあります。博士論文のように20万字書くものから、ゼミ論文の1万字、報告書に掲載する論文なら1人あたり例えば3000字ということになるかもしれません。


出典
稲継 裕昭 さん(大阪市立大学大学院法学研究科教授)

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