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2008年10月22日22:59

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『 ほら あれがオリオン座だよ 』

「many many star...
so beautiful...」

遠い異国の 南の島で出逢ったキミは

ほんの少しだけ習った英語で ささやくような声でそう言った

ボクがその小さな村で過ごす最後の夜だった

旅はまだ続いていく...





「これって世界の終わりかなあ

こんな夜に起きていられるなんてすげーな」

なんとか流星群なんてものを知らなかった中学生の頃

絶え間なく降り続く流れ星にすべての終わりさえ受け入れた

夜遊びに疲れ いつも道端で寝転び朝を迎えてた頃...





「こんな街中でも星が見えるんだな」

腐りきった美しき仲間たちとの 酔いつぶれた歌舞伎町の夜

道端の植木によろけて突っ込んで

そのまま泥だらけの夜空を見上げ星を数えた

16個あった...





最果ての北の島で暮らした数年間

さまよい疲れて流れ着いた 寒風吹きすさぶ寂れた北の漁村

海も空も星もとてもきれいだった

だけどいつしか

そんな星たちを見上げることもなくなってる自分が現実に埋もれてた





「ほら あれがオリオン座だよ」

そう教えてくれたのは いったい誰だったろう

気がついてみると 冬の空を見上げ

少しにじんだ星たちを探すようになった

切ない思いをかみしめながら





いくつもの星の下で

キミのことを思う

遠い空の向こうで

きっとキミも同じ星を眺めているね

きっと同じ...





優しい気持ちを

素直な心を

哀しい思いを

切ない涙を

たくさんの想い出を...





いくつもの星の下で

それぞれの思いを抱きながら

ボクらは歩いていく

そう...

旅はずっと 続いていく...
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