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2007年11月22日23:56

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言論の自由はどこまで許されるのか

「時効警察」の星野奈津子がブログの不適切発言で芸能活動停止
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=345909&media_id=17

タレントの星野奈津子が自身の公式ブログ「なっちゃん家」で不適切な発言をしたとして、1年間の活動停止処分としたと発表したという。なんでも、「今我が家で1番話題なのが、祖母と3才5才の姉妹が行方不明になった事件」として、香川県で発生した家族3人が不明となっている事件の犯人を特定するかのような表現(父親を犯人と決めつけるような表現をしていたと)をしていたらしい。

僕はこの事件はニュースで見た程度しか知らないし、父親が犯人なのかどうかなど当然知らない。
でも「火のないところに煙は立たない」と言うように、世間の噂というのは結構当たっていたりする。
秋田県の連続児童殺害事件の犯人である畠山鈴香被告も、逮捕されるかなり前からクロという話が先行していたし、先般の加古川での女児殺害事件についても近所の人の多くが「怪しい」と名指ししている人物がいるらしい。
結局、昔の「五人組」「隣組」ではないが、日本では都会は別としてムラ社会に於ては、良く言えば「相互扶助的」、悪く言えば「相互監視的」な仕組みが今でも生きている。隣近所から「浮いた」人物は、周辺住民から静かにチェックされ、何かやらかしたら、「やっぱり、あいつは」というふうに言われる。

今回の芸能人は、そういう世間の噂をたまたま大した意識もなくブログで取り上げたのだろうが、芸能人のブログというものは、シロウトのそれと異なり、結構たくさんの人が読んでおり反響も大きいため今回のような騒動が起きたのだろう。

でもこの程度の記事は、「週刊新潮」や「週刊朝日」、あるいはスポーツ新聞等にはいくらでも見ることができるであろう。
それなのに、ちょっと筆が滑って余計なことを書いたがために、1年間の芸能活動自粛というのはやや処分が重過ぎるように思えるがいかがなものか。
この程度で一々活動を自粛していたのでは、先ほど名前を挙げた週刊誌などは年がら年中活動を自粛していないといけなくなるではないか。

どうも誰かの「意思」が今回の処分に働いているような気がしてならない。でもそうなるとこれは一種の「検閲」である。
もちろん個人の名誉なり尊厳は守られないといけない。父親が犯人と現段階で決まった訳でもない。松本サリン事件の河野さんのように、冤罪でたいそうな迷惑を被った人がいることも忘れてはならない。

でもこういうことは一定の確率で起きてしまう事故である。したがって誰も一切リスクを取らないようになると、これはこれでマスコミなり報道機関は自らの使命を放棄してしまうことになるような気がする。
今回の芸能人のブログは、もちろんそんなたいそうなものではなく、単なる暇つぶしのようなシロモノなのかも知れないが、言いたいことくらい言わせてやれよと言いたくなるのは僕だけだろうか。

この家の父親がどんな人物かは知らないが、犯人だろうという話が世間に出回るからには、日頃からの言動なり家族関係なりに何やら問題があったのではないか。いわば「不徳の致すところ」というやつである。
ならば一芸能人のブログを一つ抹殺したところで、他に代わるものがまた現れるだけの話である。

ネット社会に於ては、誰もが情報の発信者になれるだけに、マスコミの権威が相対的に低下すると言われている。
芸能人などは知名度がある分、下手な新聞雑誌よりも情報発信力があり、そのことをマスコミは決して快くは思っていないことが、もしかしたら今回の問題の背景にあるのかも知れない。と言うのも、報道を見ていても、総じてマスコミの姿勢は好意的ではなく、「処分されるのは当然」というスタンスだからだ。先ほども書いたとおり、週刊誌やスポーツ新聞はこの程度の記事は日常茶飯のごとく書き散らかしているのにである。

僕は星野奈津子という芸能人自体、今回の事件が起きるまで名前も知らなかったくらいだから、彼女が芸能活動を続けようが自粛しようが知ったことではない。
でもこんなことくらいで大騒ぎしたり、いかにも悪事を仕出かしたように報道するマスコミの姿勢は気に食わない。
少なくともわが国のマスコミはそんなにご立派な行動を今までからもしてこなかった筈である。
「お前らには言われたくないよ」と星野某も思っていることだろう。
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