ではお散歩の続きです。
思わぬ地震発生にやや動揺しつつ、一行は海を目指して歩いておりましたが、言うまでもなく見知らぬ土地、やみくもに歩いても明後日の方向に進んでしまう可能性があるため、自慢の脳内ナビからスマホナビに切り替えます。
すると、ナビは一行が進んでいた方向を指し示しました。
なんと、自分の感覚よりコンピュータを当てにするという、人間としての尊厳にかかわる選択をしたのに、導き出された結果が同じとは。
こんなことなら、脳内ナビの優れた性能を最大限発揮して迷うことなく海へたどり着き、日頃わたしのことを軽んじているふしがある子供たちから「パパ、さすがだねー！」などという称賛の声を引き出しつつも、ドヤ顔になりそうなのを堪えてクールを装う、という流れが望ましかったわい。
取るに足らないわたしのプライドのことはさておき、ナビが示す方向をよく見ると、海の手前に『ＺＯＺＯマリンスタジアム』と表示されておりました。
おー、ちょうどよかった、別にファンではないが、ここまで来たのだから寄ってみよう。
頭ボサボサ対策の帽子が風に飛ばされぬよう、手で押さえながらしばらく歩くと、やがてマリンスタジアムが見えてきました。
帽子で思い出しましたが、わたしは小学生の頃、マリーンズの前身である『ロッテ・オリオンズ』のキャップを被っていた時期がありました。
別にファンではなかったが、なんでだろう？
強風に苦しみながらも、スタジアムのすぐそばまでやってきました。
とりあえず外観をスマホカメラでパシャッ、続いてスタジアムをバックに嫁さんと娘をパシャパシャッ。
わたしはというと、昔から「写真を撮ると魂が抜ける」って言うじゃありませんか。
たかが迷信とは思いつつも、マリーンズのホームスタジアム前で写真を撮るという行為を目撃なさった野球の神様が、「ほほう、あの者は心変わりしたようじゃのう。」などと勘違いされ、カープ魂を抜き取ってしまう可能性は否定できません。
ちょうどその場を巡回されていた風の神様を呼び止めなさった野球の神様は、あいさつ代わりによりによって人のカープ魂をボールに見立ててキャッチボールを開始、熱中するあまり風速の制御を失念なさった風の神様がお投げになったボール、もといカープ魂は、突風に運ばれあっという間に遥か彼方へ飛んでいき、永遠に戻ることはありませんでした。
なんてことにならぬよう、撮られるのが面倒くさそうな息子ともども、カメラ撮影はしないことにしました。
そういえば、マリンスタジアムは１イニング１５得点という、草野球でもなかなか見られそうにない記録が誕生した球場だったなー。
そんな大記録を達成した当時のマリーンズ御一同様には、別にファンではないが心から拍手を送りたい。
それにしても、やられた側からすると屈辱極まりない失点記録を球史に残したことになるが、一体どこのチームだ？
・・・・・・・・・。
カープやんけー！！
野球の神様に抜き取られるまでもなくカープ魂が消失しそうなほどの恥辱にまみれながら、海を目指して再出発したところ、ほどなく目の前に素晴らしい景色が現れました。
これは絶景、壮大な海だけでなく、前方に見える白い頂はまぎれもなく富士山。
飛行機から見ることが叶わなかったこともあり、感嘆の声をあげるつちファミリーでした。
さらに、右手側にはうっすらと東京スカイツリーらしきものも。
今調べたら、スカイツリーに間違いありませんでした。
ひとしきり絶景を堪能した後、海、富士山、スカイツリーが全て収まるようにカメラをパシャッ。（上の画像）
うぬー、画像で見ると、富士山はともかくスカイツリーは小さすぎてイマイチ感動が伝わらんなー・・・。
そんな朝の散歩を終えたつちファミリーの次なる行動は次回で。
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