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2024年04月06日02:39

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高校生の時、お気に入りの漫画の作者が同い年と知ったら、そりゃあ憧れますよ

カラオケ動画をしばらく「妖狐×僕SS」を基本に作るとしていますが、これは「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」のアニメ化が決まったからです。
7月から始まるそうですが、もし4月開始だったら「妖狐×僕SS」の曲を1曲も作っていないのは…とあせったところはあるのですが(笑)。

「妖狐×僕SS」に強い思い入れがあるわけではないのですが、原作者である藤原ここあ先生にはかなりの思い入れがあり、その想いはつぶやきでは語り切れないので、こうして日記で書くことになりました。


私が藤原ここあ先生を知ったのは、本屋で表紙を見ながら選んだ1冊である、「私の狼さん。」というコミックスである。これは先生にとって初めての単行本となります。高校生の頃の話ですね。
この作品は貧乏でレベルも低いが心優しい勇者(女)が、魔王(男)に気に入られているため、毎回侵入を許され、まじめに倒そうとする勇者に愛をふりまく魔王……というラブコメである。
先述の通り、高校生の時に出会った作品で20年以上前の漫画です。
カワイイ勇者とすごく強いのに勇者にメロメロなドタバタギャグがとても好きでした。
今なら同じような作品がバンバンやってて、当時も人気はありましたが、もっと評価されていたかもですね。
ここ、この日記の終盤につながるので頭の片隅にでもおいておいてください(笑)。
同い年の女性漫画家(=まだ高校生)ということで、親近感もあり、まぁファンになったわけです。

この作品は、当時のガンガンでは「短期集中連載」と言われる、コミック1巻分に収まる4話連載作品です。(先に読切版があったそうな)
その後、新たなヒロイン(魔王軍将軍)と魔王の側近2人による外伝も出て、これもよかった。

この頃、「エニックスお家騒動」という事件が起こり、少女漫画的なかわいい絵柄で描く漫画家さんが軒並みよそに移籍していく中、まだ出始めの彼女には声がかからなかったのか、ほとんどの連載がなくなってしまった「ガンガンWING」に残ることになりました。
この事件以降、ガンガン系は作風が変わってしまったので(某錬金術師や某藍蘭島のような少年が好みそうなバトル系やムフフ系に転換した)好きだったガンガンをまだ継承している漫画家さんとして、より推すようになりました。
「ガンガンWING」は「ガンガンJOKER」となるわけですが、昔のガンガンの雰囲気を少し残っている気がするのは、この辺が関係しているのかもしれませんね。

ガンガンWINGのピンチ…というよりは、「わたしの狼さん。」シリーズが人気が出たためでしょう、藤原先生の初の長期連載「dear」がはじまります。
「わたしの狼さん。」シリーズとは別の主人公とヒロインの漫画ながら、第1話にほんの少しだけ「わたしの狼さん。」シリーズのキャラクターが出て来ることで関係性を匂わせ、実際コミックスの第3巻からは「わたしの狼さん。」シリーズのキャラクターの話に切り替わり、正式な続編となりました。

先述の通り、藤原ここあ先生の漫画の好きだったところは「ほんわかとするラブコメディ」だったのですが、このdearの後半あたりからゆるさが減っていき、シリアスが増していきます。最初がゆるいラブコメからシリアスになっていくって、まるで少女漫画ですが…まぁゆるいラブコメ展開を気に入っていた私にとっては少しツライ展開になってきたわけです。

その作風を引き継いでしまったのが、冒頭にも登場したアニメにもなった作品「妖狐×僕SS」です。この漫画は「わたしの狼さん。」シリーズとはつながりがない作品です。
アニメにもなっているので、どんな作品かはあまり触れないようにしておきますが、ゆるいラブコメはあるものの、コメディよりもラブが強い感じだったり、シリアスが多かったりと藤原ここあ先生を推す気持ちは変わらなくても、なんか違うなぁ…という感じに。
りりちょとカルタがカワイイ…だけで見続けましたが(笑)、アニメ終了後のエピソードはいたたまれない感じでした。
でもアニメは見た(笑)。日高里菜さんは彼女が若いころから出演作品を見ていたので、成長したなぁ…と親のような目線で見ていました(笑)。

この「妖狐×僕SS」の連載終盤、シリアス展開が続いていく裏で同誌同時連載となったが、この度アニメ化となった「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」です。通称「まほあく」。
この作品は冷酷・残虐な悪の参謀が、魔法少女に一目ぼれしてしまい、葛藤するラブコメです。
…はい、この日記の序盤で似たような設定を語りましたね(笑)。
ちなみに10年半前に連載が始まったので、まだ時代は追いついていないかもしれませんね(笑)。
そう、この作品は初期の私が好きだった作風が復活した漫画で、とても嬉しかったのです。
すっかり忘れていましたが、ドラマCDもちゃっかり買っちゃっていました。
「妖狐×僕SS」がアニメ化されたので、こちらも長く続けばアニメ化して藤原ここあ先生もみんなに知ってもらえる…と思った矢先……私にとって、いや多くのファンにとってとてもショックな出来事が起こります。

「妖狐×僕SS」が完結した1年後、「まほあく」のドラマCD発売の翌月……まさかの藤原ここあ先生の訃報……信じられませんでした。
序盤に書いた通り、彼女は私と同い年です。31歳は若すぎる最期でした。今まで何度となく見た訃報のニュースでもトップクラスにショックでしたね…。
絶筆のため「まほあく」の最終3巻は単行本と呼ぶにはひどいとても薄いものとなりました。
dearの後半からなんか違うと思いながらも、元の好きだった藤原先生の漫画が戻ってきたのに、こんな形で続きが読めなくなってしまったのを感じ、切なくなりました。


そんな中、昨年飛び込んできたのが「まほあく」のアニメ化です。
9年のときを経て、まさか私の望んでいたアニメ化が決定するとは思いませんでした。
9年経って、私が買ったことすら忘れていた(笑)ドラマCDとは同じキャストみたいです。
この辺も、この作品を世に出そうという気合を感じます。
正直、「妖狐×僕SS」の曲を聴くだけでも少し切なくなる私は、「まほあく」の中身をあまり覚えていません。9年も経っていますし、「わたしの狼さん。」の頃と違って、ショックから読み込んでいないからですね。
しかし、世の中にはショックで終わらず、アニメ化につなげようと頑張った方がたぶんいたのでしょう。
このニュースを見たときには、驚きとともに何かが込み上げてきました。
私と同じように、藤原ここあ先生に思い入れのある人たちがアニメ化にこぎつけるくらいにはいたんだなと…。

絶筆作品のアニメ化は少ないですが存在します。
たいていは原作では描かれることのなかったラストが描かれるのがある意味で使命となるのかと思います。
「まほあく」もそうなるのかはわかりません。
私にとっていいラストになるのか、そうでないのか、はたまたあえて原作で描かれただけで終わるのか……どうなったとしても、私はこのアニメを胸に刻んでおく必要はあるのかな?と思います。
アニメ化されただけですごいのですから…。おそらくは同じ想いを持った人たちで実現されたこのアニメ、同じ藤原ここあ先生のファンとして、そして原作のファンとしてしっかりと…。


かなりの長文となりましたが、最後に…。
「妖狐×僕SS」とは少し作風が違うので、そちらで藤原ここあ先生に触れた方にはあれ?と思うかもしれませんが、私の好きだったころの藤原ここあ先生の作風に戻ったこの作品のアニメ化、ぜひぜひ応援してあげてください!

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