前回からのつづき。。。
今回はシロウが被害者となった話。(←大げさ)
中学時代に付き合っていた彼女(さつきちゃん)から
ある時、こんなことを言われた。
さつき「家の中を裸でブラブラしない方がいいよ」
シロウ「え? なんで知ってんの?」
さつき「山田さん、シロウの家覗いてるらしいよ」
山田さんは、シロウ家から道路を挟んだアパートに住んでた子で
さつきちゃんの話によると毎日シロウの家を双眼鏡で覗いていたらしい。
シロウの家は生垣に囲まれており、アパートと距離があったので、
まさか外から覗かれるとは思ってもなかった。
その後、裸でブラブラはやめたけど、
山田さんはオランダ人の血が少し入ってる美人の子だったので
「かわいい子だし、まっ見られてもいっか」と思った記憶がある。(変態か)
シロウを覗いていたのは、山田さんだけではなく
シロウの家の裏側(同じ新日鉄の社宅)に住んでいた泉ちゃんにも覗かれていた。
泉ちゃんの母とシロウの母は親友で、しょっちゅう会っていた。
母「泉ちゃんのお母さんに聞いたんだけど、泉ちゃんの部屋から
シロウの部屋が見えるんだって。しかもちょうど障子の破れたところから
勉強してるシロウの顔がよく見えるんだって」
シロウ「あ、そうなん? 勉強はしてないんだけどな」
母「泉ちゃんは『シロウ君がまだ勉強してるからもうちょっと頑張る』と
言って毎日遅くまで勉強してるらしいよ」
中学生の当時、シロウはKBCラジオのPAO〜Nという深夜番組を
毎晩遅くまで釣り雑誌とかを眺めながら聴いて、夜更かししていた。
(ハガキを送ったら電話が掛かってきて生出演したこともある。
記念にテープに録音したので実家のどこかにまだあると思う)
母「泉ちゃんが勉強するようになったのはシロウのおかげ、と感謝されたよ」
実際、中学2年の頃には泉ちゃんは学年で1、2位を争うほど成績が優秀になり、
逆にラジオを聞いていたシロウはずるずる成績が落ちて、
完全に泉ちゃんに抜かれていた。
まさかの表からも裏からも覗かれていたという話でした。
泉ちゃんで思いだした話が1つ。
シロウが捨てられていた子犬を2匹持って帰ったことがあって、
「これうちで飼いたいんだけど」と親に言ったら
「ダメ。飼い主探しなさい」と。
シロウ家は既に1匹飼っていたので、さすがに無理だった。
学校で飼い主を募集したら1匹は東田君が引き取ってくれて
もう1匹は泉ちゃんが引き取ってくれた。
とても賢い犬だったらしく、家族皆にかわいがられていたので、
幸せな人生、いや犬生を送れたことだろうと思う。
つづく。。。
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