山田洋二監督 + 吉永小百合 による、母シリーズ第三弾
母と暮らせば 母べぇ ・・
高齢になってからの山田洋二監督は、家族映画の中に、より濃く時事問題を挟むようになった・・。
本作も・・、現代の家族問題、離婚状態の夫婦、人生に悩む若者、就活中のUber配達員、リストラ宣告を受けた同期、自らホームレスになる人・・
それらのリアクションが、昭和の雰囲気一杯の下町で繰り広げられていく、相変わらずの昭和テイスト。
本作では、さらに老人同士の恋愛を描くが、社会的問題に目を向け過ぎたか?肝心のテーマが少し希薄なっている気がするのだが・・。
寅さんもそうだったが、脇役の一人に至るまで、丁寧に愛ある描き方をされ、嘲笑、蔑みが一切ないのが良い。
封切後結構時間が経過しての昼過ぎの鑑賞で、中規模スペースに10人程度の入り。
ほとんどが、私より年配のご婦人ばかり・・。
「私、これを2回見たら、少し分かってきた・・」とオバサンが会話していたが、繰り返し見る事で、また別の感想を持つだろうか・・?
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