■オーストラリア、9年ぶり政権交代の見通し 現首相が敗北認める
(朝日新聞デジタル - 05月21日 22:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6965693
オーストラリアは選挙の投票率が高い!それに比べて日本は!という批判があります。
しかし、オーストラリアでは連邦議会選挙は義務制で、正当な理由無く投票しなかった市民は約20ドルの罰金を課されます。
それでもオーストラリアの投票率は少しずつ下がってきています。2013の選挙は史上最低93.23%、2016は91%ほど。そして投票しなかったのは、20ドルの罰金など痛くも痒くもない、現状の政治に特に不満も関心もない層であると分析されています。
一方、20ドルを大切に思う低所得者層は投票するしかありません。移民の国オーストラリアでは、英語の読み書きがあまりできない「市民」が多数存在します。そういう人達が多い地域では候補者は何をするか。それは「名前の連呼」です。政策を語っても、英語が苦手な人達には理解して貰えません。だから名前を覚えて貰うために連呼します。
支持者はありとあらゆる手を利用して、英語の読み書きができない人達を投票へと誘導します。個別訪問、地域コミュニティでのサポート、ショッピングバッグやメモ用紙をスーパーマーケットなどの前で配付する、普段から相談にのってあげるなどするのです。さらに、この国の投票方式は慣れない人には複雑怪奇です。そこで、「このように投票してください」と見本を作って渡します。投票日に投票所に行って並んでいると、二大政党は勿論、それ以外の泡沫政党もこの見本を有権者に配っています。何も判らない、興味も無いが罰金が嫌だから来ている人たちは何も考えずにその見本通りに書いて帰るのです。あるいはとにかく行って白紙で投票する人もいます。
こうやって投票している人がもし30%いたとしたらどうでしょう?それは本当の意味での民意の反映になるでしょうか?
私は、投票率が高いということとその国の民度が高いということはとくに関係無いと思ってます。
ログインしてコメントを確認・投稿する