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2021年10月08日10:02

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「パネルクイズ アタック25」終了に寄せて

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思い出の「パネルクイズ アタック25」
https://www.sankei.com/article/20211002-J5BLFVGJVNIUFK3DUFMSEOUCSA/

上記の記事を読んで私が思ったことをこれから書きます。

1975年4月6日のスタート以来、46年間続いた朝日放送テレビ(ABCテレビ)制作・テレビ朝日系列で放送されていた視聴者参加型のクイズ番組「パネルクイズ アタック25」(毎週日曜日13時25分〜13時55分)が、2021年9月26日に終了しました。

番組のベースとなったのが、何と私が大好きなオセロゲームだというのには、自分自身驚くばかりでしたね。

Wikipediaの「パネルクイズ アタック25」の記事によれば、この番組は当時の朝日放送(ABC。現在の朝日放送テレビ(ABCテレビ))の某スタッフが、子供にオセロゲームを買ってあげたことを思い出して、「このオセロゲームを使ったテレビ番組はどうだろう」と言ったことがきっかけで始まったんだそうです。オセロゲームの逆転のスリルが、クイズ番組に見事に応用できたため、アタック25が長寿番組となるきっかけを作れたのだと思います。

折しもこの頃は、ABCが東京放送(TBS。現在のTBSテレビ)系列で、毎日放送(MBS)が日本教育テレビ(NET。現在のテレビ朝日)系列だった在阪準キー局の腸捻転現象が、1975年3月31日に解消された直後で、アタック25の開始に当たっては、MBS制作・NET系列で放送されていた「5人抜きクイズ・イエス・ノー」の司会を務めていた俳優の児玉清氏が同番組のスポンサーだった東リ(当時の社名は東洋リノリユーム)共々引き抜かれましたが、これも腸捻転解消後のNET→テレビ朝日系列各局に大いに貢献したことでしょう。何しろ、クイズ・イエス・ノーの視聴率は低迷していたにも関わらず、アタック25では一気に上がったことも、東リにとっては喜ばしい出来事でしたね。アタック25の前に放送されているやはり視聴者参加型の番組で、同じABCテレビ制作・テレビ朝日系列で現在も放送中の「新婚さんいらっしゃい!」(1971年に放送開始。前出の腸捻転解消に伴いTBS系列から移動)とセットで見ていた人も多かったはずです。

番組のヤマ場となる「アタックチャンス」で、児玉氏が見せた「アタックチャンス!」のポーズも印象に残りましたが、児玉氏が2011年に亡くなった後は、2代目司会者の浦川泰幸ABCテレビアナウンサー、2015年から3代目司会者となった俳優の谷原章介氏にこのポーズが引き継がれました。

そして、番組の終焉の要因には、クイズ番組の出演者が芸能人ばかりになってきたことや、半世紀近くにわたって続けてきてマンネリ化したことよりも、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、優勝者が旅行獲得にチャレンジできるVTRクイズに正解した時の旅行先が、海外から国内の石垣島に変わったことが大きいと思います。何しろ、コロナ禍が収束するまでは海外旅行に自由に行けない世の中になってしまいましたものね。

「史上最強のチャンピオン決定戦」と銘打って、12時55分からの時間枠に拡大された最終回の放送(この日の新婚さんいらっしゃい!は放送休止)で私が印象に残ったことは、前出の石垣島旅行を懸けたVTRクイズで、最後の優勝者となった男性の大学生が見事に正解して石垣島旅行をゲットできたことで、有終の美を飾ることができたことだと思います。司会者の谷原氏も大いに祝福しました。

アタック25の終了よりも1日早い9月25日には、フジテレビ系列で放送されていた「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」が終了しましたが、両番組の終了で、「アップダウンクイズ」(1963年〜1985年、MBS制作・NET→TBS系列)、「クイズタイムショック」(1969年〜、テレビ朝日系列。現在は芸能人等の著名人を解答者として「ザ・タイムショック」が不定期に放送されています)、「クイズグランプリ」(1970年〜1980年、フジテレビ系列)、「クイズ天国と地獄」(1982年〜1985年、TBS系列)、「クイズ$ミリオネア」(2000年〜2007年、フジテレビ系列)など、かつて多数放送されていた視聴者参加型のクイズ番組のレギュラー放送は全滅しました。但し、アタック25と異なり、99人の壁は不定期で特番として放送予定ですが、視聴者参加型ではなく、出演者が芸能人や文化人、大学のクイズ研究会メンバーばかりになりそうなのは止むを得ないことかも知れません。また、高校生限定であれば、年1回日本テレビ系列で放送されている「全国高等学校クイズ選手権大会」が現在もありますが、これもいつまで続くか分かりません。以上の背景から見れば、クイズ番組の出演者は芸能人を中心とした著名人ばかりになる傾向は今後も続くと私は思います。

アタック25はテレビ朝日系列の地上波やCS放送のスカイAやテレ朝チャンネル、BS朝日といったテレビ朝日つながりの放送波ではなく(いわゆるプロ野球等のスポーツ界における永久欠番的な扱い)、パソコンソフトやスマホアプリ、パチンコ店(やはりABC制作・NET→テレビ朝日系列(1973年〜1985年。1975年までは関西ローカル)で放送されていた視聴者参加型の恋愛バラエティ番組「プロポーズ大作戦」のパチンコ台が以前ありました)、ゲームセンター、さらには書籍、ブルーレイディスク(BD)やDVDなどでの復活を考えてほしいと私は思いました。

最後になりますが、アタック25の後番組としては、関西ローカルから全国ネットに昇格する形で、ジャニーズWESTの冠番組となる「あなたの代わりに見てきます!リア突WEST」が、10月3日から始まりました。ABCテレビの目論見通り、この番組で、テレビ離れが進む若年視聴者層を取り戻せるか、大いに期待したいものです。

以上をもって、今回の投稿は結びとします。

※画像はABCテレビの番組公式サイトから引用しました。
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