密閉されれた空間から、中身が消失したら密室である。
本格推理が好きで何十年も愛読していると、多彩な密室に出会う。
内側からすべてテープで目張りされた部屋の中に死体があったりね。
一昨日、映画を観に行った。
マイナーな映画は小さな小屋でしか上映しないため、都市部への遠征。
映画を観終わって、帰りのルートを検索したときは動いていた。
スマホ。
これが帰りの電車内から突然いう事を聞かなくなった。
や。電車の中は動いていたな。
小田原についてゲームセンターに入ってもまだ動いていたな。
音ゲーコーナーからビデオゲームフロアに行った辺りから、電波を拾わなくなった。
ビデオゲームフロアは地下なので、たまに電波事情が悪くなることがある。
・・・が、外に出ても電波を拾わない。
結局家に帰るまで、使い物にならなかった。
家ではWi−Fiがあるのでネットも位置測定もできた。
昨日、職場でまた電波を拾わない。
何がどうおかしくなったのかわからず、いろいろいじるも、さっぱりわからない。
スマホコンシェルジュに質問打ち込んでも電波が無いと答えられぬ。
電波を受信しないケースの解答例は電波が無くてもこたえられるようにしておいて欲しいなぁと思ったり。
よくよく観察すると、「SIMカードが入っていない」というようなメッセージが流れているのに気づく。
そこで密室。
画面保護のヤツの粘着力が薄れて剥がれちゃうので、原始的な応急処置を施している。
セロハンテープで止めているのね。
SDカードやSIMカードなんかめったに出し入れしないんだから・・・と、がっつりテープで止めてある。
何かの拍子に外れて落ちることは絶対にありえない。
悪意のある人が、SIMカードをスリ取ろうとしてもかなり厳しいと思う。
テープ外してケース外して・・・。
まぁでも原因はこれだろう、と、いったんテープをはがし確認して刺しなおすと復活した。
ゲーセンで乱暴に落っことした覚えはないので、なんか少しずつずれていたものが、軽い拍子にずれて反応しなくなったのかしらね。
あとSIMカードが無くても、Wi−Fi環境化ならゲームもネットも動画も動くというのも発見だった。
SIMカードなければ、何も動かないと思っていたし。
身近な密室経験。
つまり本格小説に応用するならば・・・。
密室内を監視する存在が、対象を見失い部屋の中に存在しないと誤認すれば、厳重に厳重を期した密室の中から消失が成立する。
誰かこのトリックで作品を仕上げてください。
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