誰も居ないはずなのに。。。

霊感強めのLZです





母の心臓バイパス手術が行われて

もうじき丸３年が経過するので

手術当日の不思議な心霊体験談を♪

長文だし苦手な方はスルーしてね




母は高齢な上に手術は心臓

術後の夜は容体急変の可能性があるので

親族が一人泊まり込むのがルール

長男であるLZが一晩泊まり込むことに！

院内で手術の無事を祈ってた親戚を送り

弟とその家族を見送ったあと

看護婦さんに案内されて宿泊部屋へ




建物の奥へ奥へと進む看護婦さん

[集中治療室の近くではないのですか？]

[はい！こちらには宿泊できないので]

だんだん薄暗くなる廊下の先に

見えたのは古いエレベーター

階を降りてドアが開くと真っ暗！

[ここは？]

[旧病棟になります]

[なんでこんなに暗いんですが？]

[普段使われず患者さんも居ないので]

よく見ると蛍光灯は間引き！

看護婦さんの後ろを歩いてると

棟と棟をつなぐ渡り廊下で

パジャマのジジィがテレビを見てる？

[はぁ？患者居るじゃん！]

っと心の中でツッコミを入れるLZ

少し広い空間になってる場所に到着

[ここは？]

[昔の手術室があった場所です]

広い空間の奥が付き添いの宿泊部屋？

なんかヤバイ雰囲気だよな





ドアを開けると正面にもう一つドア

右にもドア

左側は通路になっていて

通路に沿って長めの洗面所

５〜６人が顔を一度に洗えそう？

突き当たりにシャワー室が２つ

その横にトイレが２つ

昭和丸出しの見た目がさらに不気味！

正面のドアを開けると宿泊部屋

会議室のような広い場所が

パーテーションで区切られてて８部屋？

それぞれのドアに鍵がかかる仕組み？

部屋に囲まれるようにソファーとテレビ

指定された部屋を開けると小さなベッド

足を下ろすのが精一杯の狭い部屋

シーツに血のような薄いシミがいっぱい

気の弱い人はこの時点でアウトだな






[シャワーはお湯の出が・・・]

[使わないので大丈夫です！]

さすがにあのシャワーはひど過ぎ！

続ける看護婦さん

今日は他に利用者の方は居ませんので

ご自由にお使いください♪

緊急時はケータイにご連絡します！

看護婦さんを見送るLZ

[とりあえずコンビニでなんか買うか]

付き添いだから熟睡はNGなので

ノンアルコールビールを飲みつつテレビ

深夜にベッドに乗ってSNSと動画三昧♪

出来事は午前２時あたりから





宿泊部屋の入り口のドアを開ける音？

入ってすぐ右側のドアを開ける音？

[なんだかガシャガシャうるせぇな！]

けどそこは病院

きっと右側のドアの奥に必需品があって

当直の看護婦さんが取りに来てる？

[まぁそんなところだろう♪]

最初はそぉ思った！

けど10分置きぐらいに繰り返される

大きな物音と足音と控えめな声に

少々ムカつきはじめたLZ

[そっか！俺が居ること知らないのか]

文句は言いたく無いけど

部屋側のドアを開けてみると・・・

誰も居ない





またガタゴトやりだした！

[よし！今度こそ！]

勢いよく部屋側のドアを開けてみても

誰も居ないし廊下側のドア閉まってるし

右側のドアも閉まってる！

[チャンスを逃したか？]

試しに右のドアノブを回しても

鍵が掛かってて開かないし！

[クソ！まぁ寝ないから良いけど]

結局物音は４時まで続いて

ケータイへの緊急連絡もなく平和な朝！

６時に部屋を出ると連絡通路で

またパジャマのジジィがテレビ鑑賞！

[どこが患者居ないだよ！]

一応朝８時まで待機したけど安定してるし

鍵を返して帰るわけだけど・・・

一応文句言っとかねぇとな





[深夜にうるさ過ぎですよ！]

昨夜の模様を一部始終話すLZ

[お話した通り使用してませんし]

困り顔の看護婦さん

[それにテレビ見てる患者居るし！]

[いいえ、そこにテレビありません]

はぁ？

[じゃ宿泊部屋の右のドアは？]

[あれは非常階段への出口です]

[看護婦さんがそこから出入りは？]

[鍵が掛かっているし使ってませんし]

[じゃあの騒音とテレビのジジィは？]

ここまでで止めたLZ

これ以上は押し問答にしかならん！

どっちか言うと問題なのは

我が霊感体質なのかも知れないし？

取り壊された手術室の奥の部屋

シミだらけのシーツが敷かれたベッド

昭和レトロ感満載の宿泊部屋

逆に出ない方がおかしいかもね





そんなわけで付き添い完了のLZ

一睡もしないまま帰ったとさ





皆さんは泊まり込みの付き添いの

経験はありますか





思えば病室も閉鎖の病棟で

パジャマ姿でテレビを見てるはずもなく

我が体質をにくむしかない

３年前の夜なのでした