無知と楽観の罪

Twitterにこんな書き込みがあった
ロックダウンしたら、PCR検査（今患っているか）でなく、抗体検査（過去患ったか）を大量に実施して欲しい。
免疫力を獲得した「陽性者」は自由に経済活動させ、
多くの陽性者が確認された地域は｢集団免疫｣を得たと判断して規制を緩和して欲しい、と。

コロナウイルスは変異しやすいウイルスです。
変異したらまたかかる可能性があります。
インフルエンザも、ひと冬でA型とB型の2回かかる事があるのと同じ。
現時点でSとLの2つがメジャーに取り上げられており、
先日見た英語の記事では、既に5タイプが確認されているとの事。
是非、集団免疫理論に基づいて行動してみて頂きたいものだ。

暖かくなれば落ち着く、
日本には梅雨があるから大丈夫、
そんな希望的観測でギリギリまで現実を見なかったオリンピック実施団体と政治家の方々。
どれだけそれで、対応が遅れたか。

飛沫を減らす効果はあれど予防はできないマスクを付けて
国会や会見に出てくる首相。
ガーゼのマスクを2枚配ってどうするんだろう。
そしてこれからの暑くなる季節、
この高温多湿の日本でマスクを着け続けられる人がいると思っているのだろうか。

このウイルスは無くならない。
恐らく、付き合い続けていくことになる。
ただ、その社会は今まで通りの生活様式や医療体制では回らないので
その構築に時間がかかる。
それまで、この高度に組織化された社会が崩壊しないよう
下支えをしなければいけない。
国の借金が増える事は本来良くないが、
この下支えのためにはしばらくは国債が増える事も仕方がない。
税金が高くなる事も、医療費が高くなる事も受け入れなくてはいけない。
そして、ある程度の人が毎年コロナで死んでいく事も、
冬場にはインフルとのダブルパンチでさらに死んでいく事も
全て受け止めなくてはいけない。
私はそう思う。
今まで通りで何とかなる、と思う方が破滅の道。