ゲノムシーケンス解析結果

北川 高嗣
18時間前
信頼できるのは、ゲノムシーケンス解析結果のみ。（明確な理由は文末）という方針で進めてきたが、陰謀論的障壁に遭遇し、中断した。

その後、圧倒的多数のデータが、世界中から集積され、様子がわかってきた。

結果として、COVID-19は、約15日に一回のペースで変異を起こし、世界で2000以上の種類に分岐、展開している。

その変異の履歴を辿れば、どこからどこへ遷移していったかは、詳細にわかる。

一例として、アメリカで、感染爆発が始まった起源は、中国、武漢を訪問していた、３５歳のシアトルの男性からであることがわかっている。（まあ、これで一応、陰謀論的障壁が瓦解した。また起源を遡ると、ある時点で、動物から人間に移行した証拠が見つかり始めている。結局これらは、陰謀論を否定する。（完膚なきまでに否定することになりそうである））

その2000種のファミリーを、ヨーロッパと、アジアで、樹形図化したものが、写真である。(世界中のものが存在するが、アフリカ、南米、南半球は、まだ十分なデータが集まっていない。)

日本は、香港、台湾、シンガポール、韓国などと同じファミリーに属する。（ゲノムシーケンスの変異パターンの属性が似通っており、従って、罹患率、致死率なども似通っている。）

この詳細解析から得られるインサイトは、膨大かつ多様であろうが、未だ、データが上がってきている真最中であり、その全容を紐解くには長い時間を要するであろうし、時々刻々と変異は今も続いている。

現時点まででわかったこと。
「
米国での感染拡大は、距離的に離れている場所同士でさえ、伝搬と拡散の両方の店で複雑な伝染パターンがあるようです。私たちはワシントン州とカリフォルニア州で連鎖的な地域の伝染が複数あるという証拠を発見しました。

オーストラリアの New South Wales 州で地域的な伝染があるということがわかりました。

コンゴ共和国、Kinshasa で局所的な拡散があることがわかりました。
」

*陰謀論を否定するもの(On going)
「
新型コロナウイルスの基本的な構造は、これまでに研究されてきたどのコロナウイルスとも異なっている。また、その遺伝子には、実験室で培養されたのではく、生きた免疫系と戦ってきたことを示唆する特徴がある。

　それだけではない。生物兵器の設計者は、最大の効果を得るために、既存のウイルスをヒントにして完璧なウイルスを作り出そうとするだろう。ところが新型コロナウイルスには、自然選択によるものと思われる小さな欠陥がいくつかある。
」
3月17日付け学術誌「ネイチャー・メディシン」に発表されたアンダーセン氏らの論文.
「人為的に完璧なウイルスを作ろうとするなら、このようにはしないでしょう」とアンダーセン氏は言う。氏らの分析結果は、新型コロナウイルスが2019年11月頃に動物からヒトへ飛び移ったことを示唆している。
」

つまり？

つまり、現在までのインサイトによれば、私たちが最悪のケースとして恐れていたような、「完璧に設計された最強・最悪のウィルス」ではなさそうだ、ということができる。（変異したから、より害悪が強くなるということでもない。ただ、異なった変異種が競合する場合、感染力の強い方が広がるということはある。）

Re-Shared Comment from a Pro.
「
Andersen が指摘したのは、人とセンザンコウで独自に偶然一致するS蛋白の6アミノ酸変異による強い結合力が、先端技術の蛋白の立体構造では予想がつかなかったので、人為的な操作ではありえないとしている。他の遺伝子構造からは、センザンコウのウイルスは先祖ではないので、二つの種で偶然起きた変異株は、感染力増強が自然選択されたのだろう。それが「異種間伝播」の能力の獲得に見えるだけ。S型とL型が、感染力を増したという証拠は、遺伝子でも、医学でもみつかっていない。
」

結局「我々ができること」というのは限られておりまとめれば以下のようになる。

私たちにできること

.●個人が出来ること
結局、Distancingである。

特に感染の影響を受けやすい集団の場合（高齢者、既往症を持つもの）、社会的な距離を保つことを厳格に実践してください。

あなたが非常に脆弱でないとしても、あなたの周りの多くの人々がそうであることを覚えておいてください。他の人を守るためにこれらの慣行に従ってください。

良く手を洗って下さい。(辛いものを触ったあとにコンタクトレンズを変えなければならないように)
（特に体調が悪い場合には）できるだけ家にいましょう。 自主隔離する必要がある場合に備えて、いくつかの追加の備品を用意しておきましょう。

あなたが雇用主である場合、従業員が病気になったときに自宅待機にして下さい。

●行政機関が出来ること

検査を広く、無料で利用出来るようにすること。

社会的な距離を保つという措置を強力にとること。

広範囲な接触追跡作業に資金を提供し、実施すること。

社会的距離に関する措置の影響を受ける人々を経済的に支援すること（例：時間給労働者、高齢者や育児の責任者、中小企業など）。

Source: Nextstrain, National Geographics.

データは共有され、オープンプラットフォームで解析されていますので、データの改ざん、捏造などは、極めて困難です。このような状況は、有史以来初めてのことです。

デマ論、陰謀論、フェイクなど、このデータ解析基盤から見れば、瞬時に木っ端微塵です。

よって、「信頼できるのは、ゲノムシーケンス解析結果のみ。
という方針」を採択しています。

あとは全ての社会的構成員は、自己都合に合わせて、情報を都合よく使いたがることは当然です。なので一切信用しません。
（相手にすべきではなく、ご事情を理解し察して、心遣いして差し上げるのが良い。特に、政府、医師、各分野の専門家は、それが極端です。）