いま住んでるところには、有名な桜並木の近く
ここ2、3日が桜の開花ピークで、川沿いがピンク色に染まってます
うっとりしながら、サクラ吹雪の中を、さくやくんとおさんぽ・・・
する予定だったんですがっ! さくやくんが、途中で立ち止まり
ドスン! 道ばたに、寝そべってしまって、まったく動こうとしない
また、おやつの催促かな? でも、今朝吐いたばかりだから
おやつはあげない方がいいと思って、なにも持ってきてないの
なんとか、その場は立ち上がって、のそのそ歩き出したものの
しばらく行くと、やわらかい芝生の丘っぽいところで
ベターッ 横倒しになって、寝そべってしまった
前足も後ろ足も、ピーンとのばして、クロスさせてるし
ど どうしたのかな? ちょっと様子を見ていたんだけど
だんだん、薄目がちになって、なんだか意識が遠のいてる?
いくら名前を呼んでも、リードを引っぱっても
ピクリともしないし、ぜんぜん動きがなくなって
呼吸もゆっくり、ゆっくり・・・って、さくやくん!
ドキドキしながら鼻先に指を当てると、まだ息はある
でも、どうしよう・・・もしかして、あの、もしかして
たまえちゃんのときみたいに、突然死んじゃったりしたら!
おおぜいの花見客が、楽しそうにお弁当食べてるところで
まさか、愛犬が亡くなってしまうなんてっ!
そんな、そんなっ!まさか、そんなことが・・・
アタマが真っ白になって、ワナワナしていると
「気持ちよさそうに寝てますねえ〜」
通行人のご夫婦が、ニコニコしながらこちらを見てる
「きっ 気持ちよさそうに見えます!?
苦しんでるように、見えませんか?」
すがりつくようなワタシの表情に面食らいながら
「ええ、気持ちよさそうよ〜、病気じゃなさそう」と、奥さん
よ よかった・・・!
その言葉に、ブワッ と涙があふれてきた
「うっ まだ引き取って、1年しかたってなくて
このまま、死んじゃったらどうしようって・・・
まったく、動かなくなっちゃったもんで」
つっかえ、つかっかえ、涙声で説明してると
なんだ、なんだと、まわりに人垣が出来ている
ひとりの中年女性が、さくやくんの前まで来て
スッと手を出すと、さくやくんはパチッと目をあけて
「あ、なにか、もらえるんスか?」
と、クンクン鼻をならして、スチャッ☆と立ちあがり
中年女性にあまえんぼ顔して、頭グリグリしてる
だ だいじょうぶ、だったんかい・・・
おやつがもらえなくて、すねてたところへ
あったかい地面と、お弁当のにおいと、満開のサクラで
なんたか眠たくなっちゃった・・・って、こってすかぁーい
お母しゃん、ホントに心配して、寿命が縮んじゃったんだよ
携帯電話もお金もなくて、18キロのさくやくん抱っこして
どうやって家に帰ろうか、真剣に悩んだんだよ
まわりのギャラリーは、「なぁーんだ」という顔を浮かべて
みんな笑いながら、桜並木のほうへ消えていきました
・・・みなさまお騒がせして、申し訳ございません・・・
だけど
いい年して
飼い犬が寝てた っちゅーだけで
号泣するオンナ って・・・
・・・ま
ひとりくらい、いても
いっか
(^^ゞ
この日、満開の桜の下で号泣したことは
一生、忘れません・・・
願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ
〜 西行法師
■本日のほにゃほにゃニュース
「おりゃおりゃ!! おりゃ……スヤァ……」 戦いを忘れたオネムな兄弟猫ちゃん
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6037037
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