小さな親切大きなお世話と有事国難

昨日の徹子の部屋はいま有名なピアニストの清塚信也さんという人だった。

　

まだ３７歳だとかで気鋭ながら僕は昨日までこの人のことまったく知らなかった。聞けば母子家庭ながら母親がものすごいスパルタだそうで結果才能あふれるピアニストが育ったということですげえなと思った。確かデビッド・ヘルフゴットは父親のスパルタの果て発狂してしまっていた。スパルタというのも大いなる賭けであるなと思った次第だ。番組中の清塚さんの「悲愴」が沁みました。ますますのご活躍を。

昨日は大いに不愉快な思いをさせられた。こちらがきっかけである。



近所の酒屋レジのベテランで近所に住まい懇意にしているおばさんＩさんからたくさんの野菜を頂戴した。実家四国から大量に送られてきたため持て余してしまっているので食べるの手伝ってと言われて渡された。白菜まるごとと大きなかぶと大根とわけぎの束とわさび菜の束であり結構な量である。前日スーパーで大量の野菜を購入していた手前ありがたく頂戴しながらも実はちょっとしたパニックに襲われた。

早いとこ調理しないとと思い大きなかぶひとつをいきなり捌いて鶏肉とスープ煮にした。



同じマンションに住まう次女ともみの遊び相手のＲちゃん宅にこの煮物と野菜をおすそ分けしようかと連絡とれた家内と電話で話したところやんわりと反対された。
日頃近い付き合いでもないことと今どきウィルス問題で敏感な時期に贈答はまずかろうというのだ。ごもっともではあるが軽くパニック状態にあった僕は家内の指摘に少々ムッとした。

仕方ないので酒屋の欠食児童の店長にとレジで今月いっぱいで辞めてしまうＮさんにでもと思いふたつのタッパーに詰めて酒屋に走った。Ｎさんは驚きながらも喜んで受け取ってくれた。その勢いで店の裏手に回るといつもの店長は外出中とかでおそらく病院であろう、彼の父親のじいさんであるオーナーが出てきた。

そうしてこれこれこういうわけでこれ作りましたよければどうぞと差し出したところ、こう切って返された。

「迷惑だ。いらないからもって帰ってくれ」。

瞬時絶句させられた。
内蔵の持病を抱える店長にと時おり味を薄めにした煮物やついでのジャムなどをつけ届していた履歴が幾度もありその都度店長はいつもすみませんと受け取ってくれていたものの、実は男やもめふたりのこの連中にはひょっとして大きなお世話で迷惑だったのだろうかと一瞬思った。

たしかに善意ではあるものの当方の一方的な仕儀ではあるので迷惑はじゅうぶん考えられる。もしかしたらいままで贈ったものも食べずに丸ごと廃棄されていたかもしれない。
であればこちらの独善のなせる業につき当方がいけないこととなりそこは反省しなければいけないことだ。小さな親切大きなお世話である。

なれどオーナーじじいの物言いだ。唐突に迷惑だと言われてこちらはたいへん傷ついた。そうありながらも思った。このじいさん奥さんの姿はずっとなくおそらく死別したのではないかと推測する。その際心が凍って固まってしまいこうした周囲の親切が本人には大きな負荷負担であったかもしれない。そういうこともよくあることだからそれは仕方なかろう。

なれど開口一番に迷惑はないだろう"(-""-)"。たしかに迷惑だったかもしれないがそこはそれ客商売だし日ごろ我が家はお前んとこから毎月２〜３万円は買い物している得意先だぞ！まったくオーナーじじいの心の狭さに閉口させられた次第である。

このことを仕事から帰宅した家内に話したところ残念ねえと言いながらもやはりあなたやりすぎかもねとたしなめられた。こちとら野菜パニックだったんだと不機嫌をぶつけたところこちらの心情を少しは理解してもらえたのでとりあえず留飲を下げることとした。

というわけで親切がアダとなったという犬も食わない話はここまでにしとこう(-_-;)。
昨日の夜のニュースで知ったいきなりの政府の要請は今朝の紙面一面にもあった。

　

唐突の全国小中高等学校の春休みまでの臨時休校の安倍首相発信の政府の要請である。バカコケーとたいへん立腹させられた。
そんなことしてウィルスの封じ込めにでれだけ効果を得られるというのか。そも子を学校ずけられなくなった仕事をもつ親御さんたちの明日の勤務をどう担保できるというのであろうか。なかには失職してしまう人も出ようし大勢の勤務が停滞することで物流サービス店舗営業など多方面での運営自体が停滞してしまい生産性が落ちてしまいには国力が落ちるのではなかろうか。

ウィルスはたしかに有事であり国難である。だがそいつを怖がってばかりいてあれもダメこれもダメとかしていたら国家という巨航船団自体が停泊の末沈没してしまいはしまいか。そのあたり無能で傲岸不遜のくそ元首安倍あたりの鳥なみの脳みそには考えが及んでいのではなかろうか。ただ非難を得ている海外からに応じてのポーズなだけではないのか。であれば幼子ましてや障害児を抱える僕ら親一同はたいへんな迷惑である。

今朝の紙面をちょっとだけななめ読みしたところ、学校の期末試験を実施しないと進級含めた成績をつけられず困ると学校側も不満を挙げていた。そうだよなあ。

過日津田大介さんが紙面論評で述べていた。ウィルス騒動では恐怖に飲み込まれる前に具体性をもった施策を練る「勇気」こそ必要だ、と。政府はまずそうあるべきではなかろうか。そして僕ら個々もそうだ。

この政府の要請に対して世論はなんとするか注目である。その前に長女めぐみが休校で家にこもるようであれば今後買い物にも難儀するので今日は買いだめに行ってこいと家内に言われた。とりあえず精米とお餅とマルちゃん正麺とみそと精肉を少し買い足ししておくとしよう。なんだか戦後の配給まてない買い出したいになってきそうだぞ。スーパーで暴動起きなきゃいいけどなあ。



昨夜は麻婆豆腐にした。汁気を少なくしてとろみを多めにしてこれまでの作り方を刷新したところ、おいしくなったと家内にほめられた。昨日は久々に掃除もできたしね。いいこともあったじゃないか(*´ω｀*)。