mixiユーザー(id:1614976)

2020年03月12日22:18

769 view

ヤメルノヲヤメルノダ!

ふと、帰ってきたウルトラマンの第48話「地球頂きます!」を観直してみた。
言うまでもなく、ウルトラシリーズ屈指のとんま怪獣として名高い
「なまけ怪獣ヤメタランス」の登場回である。

その怪獣は、侵略を企てる宇宙怪人ササヒラーにより地球に送り込まれ、
身体から人のやる気を失わさせる放射能を発し、無限に肥大化。
その放射能を浴びた人は全てのやる気を失い、「やめたやめた!」と言って
仕事や勉強を投げ出し遊び呆ける。しかもそれは他の人に次々と伝染し、
誰も働かなくなって社会の機能は完全にマヒしてしまう。
MATも戦うのをやめてしまい、果てはウルトラマンまで戦う意欲を
失いかけるが、普段怠けてばかりいる少年の怠けるのをやめた奮闘により
どうにか戦う意欲を取り戻し、ヤメタランスを宇宙に返し、ササヒラーを
倒して、めでたしめでたし。というお話。

比較的重い回が多い同番組においてひときわ異彩を放つコメディ回だが、
”今”観るとまるで何かを暗示していたかのようで、軽く戦慄を覚える。
外からもたらされた未知のウイルスによる伝染病と、それを恐れる人々の
同調圧力により様々な活動が停止させられ、社会の機能がマヒしていく。
なまけ病が肺炎と同調圧力に代わっただけで、まさに今日の状況に酷似。
驚くべきことに、聖火ランナーが聖火を放り投げるシーンまであった。
ヤメタランス自身が悪意のない怪獣だったのと同様、ウイルスを
撒き散らすのが悪気のない人々である点も共通している。
現状を鑑みるに、ササヒラーの侵略作戦の何と恐ろしいことか。

そんな侵略に類する困難に直面した、ウルトラマンの存在しない
現実世界に生きるものとして、どのように対処したらよいのか。
ウルトラQ的に、人類の叡智で乗り切るしかないわけである。
具体的にはそうだな・・、まず手を洗おうか。
3 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する