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2020年05月23日16:08

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レビュー([ドラゴンクエストユアストーリー)

どうも、中々ステイホームの居心地の良さから抜けられずにいるアキです。

そんな中、気なっていた映画「DRAGON QUEST YOUR STORY」をDVDで観ました。
あっ、ネタバレ中心なので、観る方はこの日記読まないことをお勧めします。

ドラゴンクエストユアストーリー
オススメ度
★☆☆☆☆

大人気スーパーファミコンソフト「ドラゴンクエスト5」のストーリーを映画にした本作。
しかしなぜタイトルが「5」ではなく「ユアストーリー」なのか。
それはこの映画を最後まで観た方なら、
「そ、そういうことね」
となんとか納得できるでしょう。

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今からは思いっきり酷評書きます。

まずは冒頭5分間はゲームの画面でストーリーの概要が語られます。
ドラゴンクエスト5がどんなスタートを切ったのか、
主人公がパパス(父親)とどうして旅をすることになったのかを
なぜか、文章とゲーム画面で見せられます。

→おそらく5を知らない人が見ても話が分かるように作ったのだと思うが、
そもそも、5のストーリー知らない人はこの映画を見たいとは思わないだろうと思うので、あまり必要ではなかったのではないか。
ちゃんとこのストーリーを描きたいのであれば、2部作などにしてストーリーを語るべきだったのでは?と思います(予算がないということもあるとは思いますが)。

そして物語は第1章の終わりである「パパスの死)の場面から紡がれていきます。

→CGで立体になっているのはいいのだが、なぜに手足がでかいのかがすごく気になった。バランスが悪い。
更に「ゲマ」というドラクエ5のボスがかなりデフォルメされていて、かっこよくなっているのもちょっと不服。笑

更に話は進み、物語の大きな分岐点「主人公の結婚」となる。
その前に一応「一般人」設定の主人公が「世界を救う」ことへの葛藤が描かれる場面があるのだが、そもそも、パパスとの旅をしていてモンスターをやっつけているのだからもはやゲームの世界においても「一般人」ではないはず。なのに突然一般人面して苦悩していても全く共感は生まれない。
そこはすらっと勇者かもしれないし、頑張ろうか!設定(ゲームと一緒)で良かったのではないか?

もう一点。とても気なったのは、主人公が幼少の頃の話し方は「わんぱく」そのものだったのに、なぜ、青年になったとたん話し方が「勇気ないビビりの一般人」設定になって丁寧語主体になったのかも引っかかった。

※これら設定はおそらく大トリに繋がっているフラグなのかもしれないが、とにかく無理がある。


話は戻り、結婚なのだが、フローラとの馴れ初めがあまりにも薄く、なぜフローラとビアンカで悩んでいるのかが全く理解できない。ビアンカ一択なのではと思ってしまう。

そして子供が生まれる。主人公が石になって数年が経ち自分の子供(伝説の勇者)が助けるシーンになる。そこで子供が剣でキメラをやっつけ、その剣さばきが自分にそっくり、だからこの子供は自分の子供、と気づくシーンがあるのだが、そこにも疑問が。

そもそも子供が赤ちゃんの頃に主人公は石になっており、剣術を教えるのは不可能だったはず。そしてその剣術もパパス仕込みのはず。ではどうやって子供はその剣術を身に付けたのか?サンチョ(パパスの付き人)が教えたのだとしたら、サンチョ、強すぎだろう。ということになる。
不可思議だ。

まぁ、置いておいて

主人公とみんなでゲマを倒しに向かい、ゲマを何とかやっつける。と、その際にゲマによって主人公の母親である「マーサ」が死んでしまうのだが、そこのシーンはさらっと描かれ過ぎていて全く感動シーンはない。まるでマーサが母ではないよう。ここでも「んっ?」となった。

まぁ、とにもかくにもゲマをやっつけ、さぁ!ミルドラースだ!全く主人公たちの強さが足りなさそうだけど、どうやってチートをしてミルドラースをやっつけるんだ?と思ってみているとまさかの大どんでん返し。
「プログラムウイルス」の登場。
実はこのドラクエの世界は仮想空間で、プログラムでしたと。主人公は主人公になりきってゲームを勧められるのです、と。
いう謎の大オチがやってきます。
そこで、主人公がもとの世界(現実)に引き戻されそうになると、スライムが出てきて、「僕はウイルスの為のアンチウイルスププログラムです」と!

この意味の分からない展開に「お、おう」となるしかありません。
そこで一応のドラクエ(ゲームの世界)正当化の為の回想が現れて
ウイルスを無事にやっつけます。

さぁ、今度こそミルドラースをやっつけるのか?と思った矢先
「天空の剣」で魔界との世界の扉を封印したので、ミルドラースが出てこないで世界は平和になりました、ハッピーエンド。
という苦しい終わり方を強いられる。

ここで、最後のエンディングが最悪だったことは置いておき
いくつかのフラグ回収がなされます。
1、主人公の葛藤はそもそも、主人公は「現実世界での一般人」だったからこそ起こり得た事象。
2、スラリンが瞬間移動できていた理由
3、マスタードラゴンが「設定」といった理由
4、タイトルがユアストーリーだった理由

それが一気に解決します。
それはこの世界がゲームだったから。
いや…それはないだろ。と感じました。

それでゲームクリアハッピーエンドで映画が終わるのですが…。
1、普通にドラクエの世界観を映画にした方がよかったのでは…?
2、主人公たちが強くなっていることをもっと示していけばよかったのでは?
3、ミルドラースやっつけてドラクエ5終わり!でいいやん。

下馬評通りのつまらない映画でしたが、スライムが動いていたし、キラーマシンが戦ったし、ぶおーんがいたし
総じて懐かしかったので、星は1あげました。

もっとモンスターほしかったし、戦うシーンほしかったし
この設定で行くなら、簡単にこんな穴が見つかる設定にしないで欲しかった。

あーあ。おしまい。

ちゃら。
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