ライラックの花が咲く頃 生まれた私は
盛大なルリ祭りの華やぎを聞き
罪を深く心に刻みました
愛する人を裏切るあなたと
愛してくれる人を裏切る私は
偽りの花から生まれた愛に いつしか二人おぼれた
共に地獄に堕ち
涙の池に溺れ 緋文字に焼かれ
煉獄の焔に焼かれる 罰こそが
ふさわしい
苦しんでいるの 涙を浮かべながらの
こぼれた涙は まるで 一粒の真珠のよう
わるいわ、いけない女ね 悩んでいるのよ
なんて 自分でもわからない 嘘を
物憂げそうにため息を吐く 私
苦しむ美しい横顔は まるで映画女優
盗む愛ほど 尊いと誰かが言った
大切な愛ほど 盗む価値があると誰かが言った
けれど、このまま突き進めるはずもない
なぜなのかしら 今ではいとおしい貴方の寝顔が切ない
遊びのつもり、
心の隙間を埋めるために 始めたゲームが
もっと孤独で大切な人を傷つけてると
夕暮れの灯りがともるころに 幾筋もの 涙が頬をつたう
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