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2020年01月13日21:31

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75-1 詩・短編を書いてみた (第1900回)

短編・詩を書いてみました(^_^)
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
だいたい1000字以内なので暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)b

76-1「気まぐれの人生と決められた人生」

■■■■■■■■■

〔あらすじ〕
高校生の頃。
私は、一時的なお金と快楽のために
援交に明け暮れていた。
将来の事なんか一切考えずに。
しかし
そんな毎日に現れたのは、
何の特徴もない同級生の男子だった………。

――――――――

「そういえば、サキ。最近、援交してないよね」
「えっ…? まぁね…」
「何か、あったの?」
「う〜ん…」


大学の友達にそう言われて気づいた。

確かにしばらくしていない…。

別に援交が嫌になったわけではない。
飽きたわけでもない。
でも
援交をしなくなったのは多分…。
あの出来事が今も忘れられないからなのかも…。


その日
私はいつものように夜の駅前でナンパされるのを待っていた。
すると
声をかけてきたのは、
ナンパをするわけがないような
特に特徴もない高校生の男の子。

私は驚いたが『多分、きっと誰かに命令されているんだろう』と思い
面白そうという気持ちもあって
彼のナンパを受け入れた。

『どこに行く?』

そう言って彼を見る。
彼は驚いていた。
まさか受けてくれるとは思わなかったのだろう。

私は動揺している彼の手を引き
ファストフード店やカラオケを巡る。
そして
夜も深い頃。
ラブホ街の近くで
彼にどうするのかを聞いた。
すると
彼は目を泳がせ
俯いたりしてしまう。

「ホテルに行きたいの?」

私がそう言うと
彼は更に硬直する。
相当初な子らしい。

私は思わず笑ってしまう
その初々しさが面白かったの。

「いいよ。ホテルへ行こうか」
「は、はい…」

私は緊張する彼を連れ
手短なラブホに入る。
すると彼は「どうしたらいいの?」と言わんばかりに私を見つめてくる。
まるで大型犬に紛れたチワワのよう。

私の心がゾクッとする。
変な性癖に目覚めそうで…。

私はここでの簡単なマナーを説明し
まずはシャワーを浴びさせた
その後
私もシャワーを浴び
風呂場から出る。
すると
彼は服を着たまま
ベットに腰かけて待っていた。

ほぼ瞬きをせずに…。

私は笑みを浮かべながら彼の隣に座り
肩に手をのせてベットに倒した。
待ちに待ったセックス。
私は自分の持つ技術で彼に奉仕し
幾度も唸り声を出し昇天させた。
当然
私も彼をベットに寝かせて
それなりの事をした。

それから約2時間後…
私はセックスを済ませて
色々と満たされた彼に
出会った時から気になっていた事を聞いてみた。

「ねぇ。どうしてナンパなんかしたの?」

すると
彼は少し沈黙した後
「エッチがしたくて…」

恥ずかしそうに言う。
私は「それは友達とかにバカにされたから?」と聞くと
彼は表情が暗くなった。

聞いちゃいけない事だったかな…?

「嫌なことを聞いてゴメンね」

そう私が言うと
彼は慌てて否定した。

「ち、違うんです…。嫌なことと言うか言いづらいくって…」
「なんだそんなことかぁ。別に気にしないで良いよ。ほら、もうセックスした仲なんだし、言ってみ?」

彼はまた俯き。
私を見て。
また俯く。
それを二回ぐらい繰り返して
彼はこう言った。

「ボク……癌なんです。末期の」
「えっ…?」

私は言葉を失う

「だから死ぬ前にしたことのない事をしたくて…」

今まで様々な男に声を掛けられ
その度に甘い言葉や褒め言葉を言われて
その魂胆を理解しながら身体を交わらせてきた。

でも
こんな理由は初めてだ。
まさか癌だからなんて…。

私は彼に名前を尋ねる。
彼は鈴木というらしいく
教えてくれたお礼に私は鈴木君とLINE交換を提案した。
戸惑う彼。
私はなかば強引にLINEを交換した。
ちなみにだけど
交換したのは癌に同情したからじゃない。
単純に面白そうだったから。

正直
その話には半信半疑だった。
そのようなことを言って
私の気を引こうとする輩はたくさんいたから。
それを確かめたかったのもある。


そんな理由で鈴木君との付き合いが始まった。
ちなみに
彼とはセックスはしないという約束をした。
これは私へのピン止めでもある。

その後
私達はその約束のもとで
時々会いデートのようなことした。
どれも彼のやりたいことではなく
私のしたいことばかり。

彼はどれも楽しそうに私のワガママに付き合ってくれた。

でも会えば会うほど
最初は嘘だと思った癌の話が彼が弱っていくのを感じて
真実味を帯びていく。
多分、ガンというのは本当なのだろう…。

そして
ある彼と会う約束した日。
彼は待ち合わせの時間に来なかった。

いつも律儀な彼から連絡さえもないのは
今まで過ごしていた中であり得なかった。



続く―――――

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