mixiユーザー(id:580466)

2020年02月07日15:40

248 view

infodemic

■新型肺炎、中国の死者636人に 感染者は3.1万人

新型コロナは感染者3万人、死者630人。(2月7日現在)
米国のインフルは感染者1900万人、死者1万人。(同上)
これだけ見れば米国インフルの方が恐怖の対象としては
ふさわしい。それでも日本をはじめ世界がコロにゃんに
夢中なのは何故なのか

一つは米国のインフルがH5N1型ではなく季節性の
それである事。H5N1(鳥インフル)の致死率は
50%だが、季節性は0.1%〜0.5%程度で治療薬もある。
米国で現在流行中のインフルも上記の数字から見て
致死率は0.05%程度。だから日本のメディアも
ガン無視を決め込んで連日、災厄ハイの状態で
新型コロナの感染者・死者の人数を報道して恐怖を煽る。

それを見た人々はわれ先にマスクを買い漁るか、転売して
一儲けする。オイルショックから1ミリも進歩してない・・・

そして米国のインフルが過少評価されるのは、
季節性インフルが「既知のものである」ことが大きい。
新型コロナはその名の通り人が初めて遭遇する伝染病であり
「武漢の生物兵器研究所から漏れ出たものだ」とか
「感染後に出来る抗体が長時間持続せず再感染する」とか
真偽不明の情報が続々と出てきて、これまた
人々の恐怖感を煽る。

前者に関しては実際に2004年に中国のウイルス研究所から
SARSウイルスが4回も外部に漏洩しているし、
中国だけでなく台湾やシンガポールの研究所でも
同様の事件が起きているので「あり得ない」とは言えない。

また後者は「免疫不全」と言うキーワードから
エイズを連想させ、実際にタイの研究者がHIV治療薬と
インフル治療薬を混ぜたら新型コロナのワクチンが出来た〜!
と言う話も出てきているし、新型コロナにはHIVウイルスの
たんぱく質が挿入されていると言うデマ?も流れている。

いずれにせよ現在確認されている情報では新型コロナの
致死率は2%。無症状の感染者もいるし、
まだカウントされてない人も増えるだろうから、
最終的に感染者数は現在の数倍にはなる。死者数が
それに比例して増えれば話は変わるが、おそらく致死率は
分母となる感染者数の増加に伴って低下し、
最終的には季節性インフルと同程度かちょっと
高いぐらいになるのではないかと予測する。

現状の情報を整理すれば新型コロナは感染力は異常に
強いけれども致死率は低く、飛沫感染はあるけど
空気感染の可能性は低い。
仮に空気感染があるとしてもインフル同様にウイルスは
市販のマスク生地を透過するので、N95みたいな
プロ仕様のマスクでもしない限り感染予防にはマスクより
手洗いやうがいが有効。いくらマスクしてても外部に
むき出しになったスマホや電車の吊り皮を触った手で
無意識に鼻や目をこすってたら意味ないのである。

先日、同様の事をWHOが発表すると
「無症状の人だっているのだからマスクは必要!
 WHOはアホ!信じるな!」的な声がネットには
溢れていた。
WHOは「マスクは不要」と言ってるのではなくて
「マスクは万能」と言う誤解がもたらす「買い占め」や
「転売」、それに伴うパニックを防ぐ事が目的である事は
ちゃんと読めば分かるのに、未知への恐怖に捉われた人は
そうした文脈を読む力さえ衰える。
まるで自分から進んで恐怖に身を置きたいかのようだ。
飛沫感染と空気感染の違いすら判ってない人も多いと感じた

マスクは「感染を広げないため」に着けるのであって
「感染しないため」の効果は限定的。
マスクはつけるに越したことはないが、つければ安全と
言う訳ではない。これが正しい理解のはずだが、現実には
「感染しない為のマスクの奪い合い」が日本でも中国でも
発生している。

WHOやその他の機関から出る新型コロナの情報は
ゲノム検査や実際の症例を経過観察して導き出した
ものであって、正しさの「蓋然性 (probability)」は高い。
しかしパニックに陥った人は「そんなの嘘だ。
もっと他にヤバい何かがあるはずだ」と未知の恐怖要因が
存在する「可能性 (possibility)」に捉われる。

そして思い込みと誤解が中国人をはじめとする
人種差別へと繋がり、欧米では無実のアジア人がツバを
吐かれたり殴られたりしている。事態の対応に追われる
厚労省では自殺者も出た

更に深刻なのが、実体経済にも影響が出ている事。
長くなるので割愛するが、新型コロナによって
サプライチェーンに深刻な影響が出る結果、世界経済の
成長率が3%を割り込むとの予想も出てきている。

米中貿易戦争が小休止に入ったとは言えまだまだ
第2ラウンド、第3ラウンドの「仲直り」はしておらず、
そこにこの新型コロナ禍が加わるので日米欧は量的緩和を
継続せざるを得ない。各国中銀のバランスシートが崩れ
民間の債務残高は膨れ上がり、リーマンショックのような
急激な信用収縮が再発しかねない状況となっている

今や誰もがインターネットに繋がれる時代となり、
便利にもなったがその反面で情報の真贋が混在しながら
伝播する速度も速くなった。
将来もっとエグいウイルスが出てきたり、或いは
未知の大事件が起きた時に(たとえば北朝鮮崩壊とか)
民間のファクトチェックが追い付かない中で
政府や行政は群衆心理の暴走をコントロールできるのか。
過去に例を見ない狂騒を見るにつけて、ウイルスよりも
そっちの方が怖いと感じる
7 26

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する