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2019年12月15日02:17

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作事組へ行ってきた

本契約のため作事組へ行ってきた。

作事組は中京区の釜座町(かまんざちょう)にある。
町名は、釜だけでなく鍋、農耕具、釣鐘などを作る鋳造師(いもじ)集団が住み「釜座」が形成されてことに由来するそうだ。隆盛時には70〜80件の同業者があったらしい。
家康が「国家安康」の文字に難くせをつけ、豊臣秀頼を開戦に追い込んだ大阪の陣で有名な方広寺の釣鐘もここで作られたそうだ。

この町家は屋号を「斧屋」といい代々住んでいたが、明治20年頃末裔が釜座町会に託して他界したそうだ。それ以来、地域の寄合や総会や伝統的催事場所として使われている。
ここへ作事組の事務局が入居している。
写真でわかるように作事組の表札と屋号「斧屋」の看板が掲げられている。
典型的な町家様式で、改修は我家を担当していただく工務店が行ったそうだ。
見学をさせていただいた。
重厚な造りだった。吊床を見て、夫は迷っていた床の間の形を見つけられたようだ。

建築家が「父が個展をやっているのでよかったら見に行ってください」と案内状をくれた。
メゾチントという技法の代表的な版画家だった。
写真には案内状で見た時から強烈なインパクトがあった。「カメレオンを飼う」という名がつけられている。インターネット情報化社会の寓意として制作したそうだ。
これを見たイタリアの小説家から自分の本の表紙に使いたいとオファーがあったことを本人が話してくれた。
個展は、翌朝の「京都新聞」美術欄にトップで紹介されていた。
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