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2019年12月13日22:56

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リニアトンネルの水枯れ問題(2)

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谷川の水が枯れたので、そんなことはないと言ってたJRも、1995年2月7日に現地の確認に訪れた。現実を確認して驚いた。これまで渇水期でも流れが絶えることはなかった。

しかし、沢上流部の地下をトンネルが貫通すると徐々に水量が減少して、これまで生活用水としてきた、住民たちは大きな支障が出てきた。水枯れの現実を見てJRも態度を急変。

「トンネル工事との因果関係を調査しつつ、住民の意に沿うように措置をとりたい」と表明した。給水車の派遣や、代替水源として新規に井戸を掘ることを約束。3日後には、工

事に着手しその翌日には応急対策を完了した。当時の地元の水道組合の副組合長として交渉に当たった志村久さん(84)は、「JRも今回の問題は今後の工事に響くからあまり

騒がないで欲しい」と言って、四つも井戸を掘ってくれた。その時はこれで安心だと思った。と当時を振り返る。しかし、数年も経たないうちに、異変が生じた。JRが設置した

ポンプが不調をきたし、再び断水が発生。JRから「この補償金の金利で毎月の揚水ポンプの電気代を賄って欲しいと渡された預金通帳も低金利時代もあり、目減りしてきていた

このままだと後10数年後には資金が底をつく。住民は再び危機的な状況に追い込まれた。中島組合長は、再びJRに対応を求めることも検討したが、「周囲からお金が欲し

くて騒いで居ると思われたくないし、もうJRには関わりたくない」と、自分たちで
対応することを決意。残りの補償金で上流部に新たな井戸を掘り新水源をかくほした。

幾度か生活用水の枯渇に見まわれた朝日小沢地区だが、その後追乗川の水量が徐々に
回復。地下水の流れは解明されていないが、独自に設置した井戸も順調に稼働し、今

では平穏を取り戻した。志村さんは言う。「国の発展のためには、リニアは必要だと
思う。でも水がなければ発展の前に人は死んでしまう。JRの云うことは信じられん。
私たちはただ、水があればいいんだ」

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