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2019年12月11日00:07

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鉄道写真?考 その2

いい忘れていたが、石井先生の主義だったようでモノクロ写真である。

「豪華な観光船が連なるいま 浜松町2[2000年10月19日]」とのタイトルがつけられている。元々この屋形船が止まっている川の古川は海苔漁が行われたようで写真集では以前の海苔漁の写真が先にあり、その後の現在としてこの写真がある。使われていない屋形船が川の両側に停泊しておりその左上には家々、右上にはコンクリートの橋桁が見える。写真の上方の黒は川の上にかけられた首都高速の影なのだが、影の下を新幹線が走っているのだexclamation
 タイトルに観光船のことがかかれており写真の3分の1は川と屋形船、上の高速の影の黒との対比の中で最初は見落としていた。が、新幹線の走るのが真ん中に写っているのに気づき、あっと思ったのだ。
 構図を気にしてよく見ると、両端の船の先が示す方向、建物と高速の影の黒の示す方向がすべて新幹線に向いているのだ。屋形船がくっきり写っているしタイトルが示す通り石井先生の意図とは少し違うのかも知れないが、紛れもない新幹線の鉄道写真であったexclamation
 鉄道写真家の他の東海道新幹線の写真も見てみたし、浜松町の鉄道写真を撮った方のブログを覗いて見たが、屋形船が浮かぶ上を走る東海道新幹線の写真はまだ見つけられていない。先生の写真は全体で見ると情報が多くごちゃごちゃしているのだが、屋形船があるという「古さ」(先生は現在を表すものとしていれているので僕の主観だが)「人の生活感」と動いていない「静けさ」、高速の影の「暗さ」から出る「現代生活の暗部」、それらが縦位置にありとどまって停滞しているのを破るようにスピードを出して白い新幹線が走っているのだ。新幹線は「未來」に向けて走っているように感じ、見ているうちに魅力を感じ、僕が見たかった鉄道写真がこれなんだexclamationと思った。
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