金曜ロードショーで「IT」が放送される。
ツイッターで情報を見て久しぶりにTVで見たいと思わせる映画が放送されると喜んだのだがよくよく見ると放送されるのはリメイク版だった。
違うそれじゃない。
自分が好きなのは1990版のTVシリーズとして製作された「it」である。
日本ではビデオ2本組みで発売になり、当時レンタルで見たのだが前半の一本目は本当に傑作ホラーだった。
スティーブン・キングによる原作を未読なので比較する事は出来ないのだが、多くのレビューを見ても共通の評価がなされている通り二本目の後半が傑作の前半を台無しにする出来なのだがそれでも見たいと思わせる魅力がある。
なんといってもティム・キャリー演じる恐怖の対象であるピエロのペニーワイズがそれはもう素晴らしく、TV放送された当時アメリカで「ピエロ恐怖症」を発症する児童が続出したほど。
リメイク版のペニーワイズもなかなかの造形なのだがペニーワイズは「ただ怖い」だけではダメなのだ。
ユーモラスでチャーミングですらあるピエロなのに何か不気味。
ロッキーホラーショーのDrフランクン・フルターを怪演したティム・キャリーならではの恐怖とユーモアのバランスこそがペニーワイズの肝なのだ。
久しぶりに「みんな浮かんでいるよッ!」のペニーワイズに会えると思っていたのだがリメイク版ではどうでも良い。
奥さんが見る番組がない状態であれば見てもいいかもしれないが。
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