「銀田一」か「ゼン田一」か。

久しぶりに鬼太郎さんのDVDを見ることができる環境になりまちた
つーてもまだ自由に、でもないけど、今朝はようやく時間が取れたのでソッコーで3期のDVD出して見てきました

なにを見よう、そうだ「陰摩羅鬼」にしよう、と即決。

OP見ながらなんで「陰摩羅鬼」だったのかなと考える…あ−そうだ、来週6期の予告が陰摩羅鬼だったからだ、と気付いて合点がいきました。そういえば2期「死人つき」のことも最近考えていたっけね。
さぁ、3期の「陰摩羅鬼」はどうでしょう

前回、戸田さんは「普通の少年としての鬼太郎」を意識して演じていたということを書きましたけど、「陰摩羅鬼」の時の鬼太郎さんはまーさーにぃー「普通の少年」でしたねはぁぁしょっぱなから寝そべってテレビを見ながらお父さんと「妖怪のことならぼくに相談してくれればいいのに」なーんて、ちょっと他人事みたいに会話していましたが、その態度と言い方とが「妖怪を退治しなければならない！」みたいな使命感が伝わるもんでなく、世間話をするような感じでそれがホントフツーの男の子だったのがカワイらしくて萌えた
今回は山口鬼太郎。3期鬼太郎さんは熱血キャラで事件に首を突っ込みがち（笑）だけど、山口鬼太郎さんの時って結構のんびりしてる印象があるな。山口さんは2期にも参加していたから、その名残りもあるのかなってちょっと思う（←脚本もあるだろうけども）。つーてもやるときゃやるけどね、それが3期鬼太郎さんだからね
で、家をねずみ男に占領され、帰るに帰れない状況になってしまった鬼太郎さんをユメコちゃんがおじさんの伊豆の別荘に招待してくれることになり、そこでの妖怪騒動アンド殺人事件に巻き込まれるっていうお話。
この回本当に鬼太郎さんがフツーに過ごしているシーンが多かった。
前半はナイフとフォークを使ってのお食事シーンや（←さすが躾が行き届いているのでテーブルマナーもきちんと身につけていた笑）ユメコちゃんとのラヴシーン（純情ありがとう）、ちょこんとテーブルに座ってみんなと一緒に警察の聞き込み調査に参加してたりしてアクションなし。逆にねずみ男と父さんが協力して妖怪の調査をしてくれていました。
妖怪退治に駆り出される羽目になったねずみ男が、どうしてオレが…とぼやいたら、

「若い者同士エンジョイさせてやろう」

って鬼太郎さんをユメコちゃんとゆっくり過ごさせてあげようと思いやっていたようなセリフがあったので、親父さんはこの伊豆旅行をいつも妖怪退治やお父さんのお世話をしてくれて頑張っている鬼太郎さんを休ませてあげるものにしたかったみたい
二人が互いを思いやるシーンがダイスキ
親父さんだけではなく鬼太郎さんが父さんを思いやる言葉や仕草や態度もよく見られる3期親子こういうふとしたシーンで感じられる二人の絆を見つけると嬉しくてジーンときます…こういうのがフツウに見られる「鬼太郎」が見たい

てことで前半は日常の穏やかな普通の鬼太郎さんが見られて萌えます妖怪退治がない時はこんなふうにゆったり過ごしているんだなぁってなんか感無量でした（笑）とにかく普通でカワイイ永遠に見ていたい
しかしそれでは終われないのが3期鬼太郎！（笑）後半ようやく鬼太郎さんにエンジンがかかります！ユメコちゃんのおじさまの婚約者を殺した容疑で逮捕されてしまった鬼太郎さん。留置所の檻の中で

「参ったなぁ、ぼくが犯人なはずないでしょう」

と刑事さんを説得する言い方は少々呆れ気味、で鬼太郎さんの普段の日常はここまででした。
事件はこれで終わらない、と勘を働かせると表情が一変、態度や声も毅然となり、妖怪退治の鬼太郎さんへとシフトしたのが分かってドキドキ―――!!!!!
カメレオンの術で留置所から出た鬼太郎さんは一反木綿を呼ぶんですが、一反木綿を待つ後ろ姿の佇まいの凛々しいこと!!!!!!
なんで？なんでただ立っているだけなのにこんなにカッコイイの!?
そっから一反木綿の到着を待ちきれず（笑）ジャンプして背中に乗り込む!!!!

「死体が盗まれた事件知ってるかい？その村へ飛んでくれ！」

って声掛けのカッコよさからのー飛んで行く姿のカッコよさ　←これマジカッコえがった……
カッコよさが止まりませんけど!!!!?
日常の鬼太郎さんもいいけれど、やっぱり戦っている鬼太郎さんがメチャいいんだなぁ、と心底感じましたわーあーホントタマランわ―――――
前半では刑事さんに疑われるままにされていた鬼太郎さんだけど、エンジンかかった鬼太郎さんはそうはされないところも面白かった（笑）。ユメコちゃんのおじさまの婚約者に陰摩羅鬼が憑りついていることを暴いた鬼太郎さん（銀田一耕介かと思ってたけど、今日よく聞いてみたら「ゼン田一耕介」って名乗ってた？）に刑事さんが反論しようとするのを遮って、

「まぁ見ていてください」

それをピシャリと制するのがまたヨカッタ。ヨカッタわ―――　←ジワジワ
そしてちゃんとルリコさんが亡くなっているという裏をとってきているところも素晴らしかったし、ニュースで見た墓荒らしの件と自分が巻きこまれた件を繋げて考えられた鬼太郎さんはやっぱり賢いんだなーっとも思わされたし　←脚本だからとか言わない
何でもない時は主張することあんまりないけど、こと自分の本領発揮しなければならない場面では毅然とした態度を取れるっていう鬼太郎さんの両方の面を見ることができた感じがしましたどっちにしろカワイイしカッコよかったです！

ねずみ男も頑張ったよねー、父さんとのコミュニケーションもバッチリサイコ―だったよ！それと、陰摩羅鬼の魂を鬼太郎さんと一緒に追いかけるシーンもなかなか見られないシチュエーションだったと思います
こういうのを見るとさー、鬼太郎親子とねずみ男ってちゃんと家族ぐるみのお付き合いをしてきてるんだなってすごく伝わってきてこれまた萌え萌えでした（笑）
言葉だけで「親友」「仲間」って言うのってイミないんだなって思った。言葉で説明しなくても気兼ねなかったり気が置けないって態度や素振りを見せてくれるだけでいい。それが間柄のもの凄い説得力になるっていうことだなって思う。
3期を見て「こんなに面白いんだーゲゲゲの鬼太郎って！」って改めて思ったよ。
素朴なだけでいいよね。難しい設定とかイミなんて要らない。シンプルなメッセージとストーリーでいいんだ、それを見てその中にそれぞれの視聴者が感じて見出していけばいいんだと思う。
ただ面白ければ、それだけでいいんだ。